世の中にはたくさん仕事がありますが、その中のひとつに営業職があります。営業職といえば「長時間残業」のイメージがあると思います。
新卒で営業職として入社した私も、その現実をつきつけられました。入社してから1ヶ月平均約80時間の残業です。過労死ラインの100時間に到達したこともあります。
- 「営業職で入ったんだから…諦めるしかない」
- 「無理して…我慢して…耐えるしか無い」
と思っていましたが続きません。わずか8ヶ月で退職することになります。そして、わずか22歳ではじめての転職活動を迎えます。
その結果……
大幅に残業時間を減らすことに成功しました\(^o^)/
残業時間
80時間→10時間(88% 減)
ブラックだった時の話、転職体験談、そしてどう変わったのか?を記事にしていきます。
ふとんの営業販売…リピートで売れない製品?
専門学校卒業後、希望して営業職として就職しました。販売するのは布団(ふとん)です。
- 市役所で働く公務員
- 病院で働くナース
を営業対象としています。休憩時間にお伺いして、使っているふとんの話をしながら、自社の商品を新しく販売する流れです。
毎週足を運んで顔を覚えてもらうところから始まります。何度も何度も繰り返して訪問する。そして、興味を持ってもらう。何よりも信頼が無いと売ることが出来ません。
「……ようやく買ってくれた」
ここまでくるのに長い時間がかかります。
しかし、ここで一つ問題が!!!
自社が扱うふとんは10〜20年使用できる高品質です。一度買ってしまえば、次に買ってくれることはありません。
営業に限らず商売は、新規顧客よりも常連様の方が購入しやすいものです。それが、ふとん販売では一切通用しません(笑)
先輩や上司も同じ状況のため、売上を伸ばすことは限りなく難しいのです。それにも関わらず、1日の営業ノルマはとても高く、足りない時は販売するまで帰れないことも多々ありました。
残業時間は月80時間
定時2時間前には営業の準備をしなければいけません。1日のノルマが達成できないと残業です。といっても、1日たりともノルマ達成したことがありません(笑)
残業時間は月80時間くらい。自分に能力がないのであれば納得できますが、誰もがノルマ達成できないのです。
それほど、ふとんの営業販売は難しい…。
精神的にも肉体的にも負担がかかり、プライベートな時間もかなり減ってしまいました。
- 「おれ、実は一度も売上ノルマしたことないんだ」
- 「むしろ、ここ何年間で達成している人を見たこと無い」
先輩からこの話を聞いて絶句しました…。営業マンとして成長することも出来ず、給与が上がる可能性も低いため、転職することを決めました。
在職中にも転職活動を進める!どの道に行くべきか?
すぐに退職するのではなく、在職中から転職準備を進めていました。転職サイトに登録して、仕事の合間に「営業職」と検索していました。
「どういった会社に転職を決めるべきか?」
これだけはしっかり決めようとサイトを閲覧し調べていました。
建設関係の営業職を希望!アルバイト経験を活かす
私が決めたのは「建設関係の営業職」でした。
学生時代に、工事現場の空調設備を施工するアルバイトを3年間やっていました。その時の知識、技術を活かせると考えたのです。
会社を退職してからは本格的な転職活動です。
- 建築関係(営業職)の求人に応募
- ハローワークに通って求人検索
- 履歴書の作成や面接
退職理由が自己都合、そして勤続がわずか8ヶ月しかないというのが不安でした。当たって砕けろの精神で、50社以上もの企業面接を受けました。
面接を受けるだけでなく、企業の合同説明会に参加もしました。そこでは、在籍している社員の話を聞くことが出来ました。
社風、考え方、仕事内容など情報もたくさん得ることが出来ました。これは求人を探す際の基準として参考になりました。
たくさん面接を受けたこともあり、2社から合格を頂きました。
転職先は大量にあると思っていましたが、現実はそう甘くありませんね。今だったらもう少し採用率も上がっていることでしょう(当時は就職氷河期)
1社を選びそのまま無事就職、営業ノルマがないことが決め手となりました。
転職活動はとにかく大変だった…
就職してすぐ辞めることを、今では第二新卒とポジティブに捉える風潮です。ですが、当時はそんな認識は広まっていませんでした。そして、就職氷河期による就職難。
想像していたよりも転職活動は大変でした。
履歴書作成、面接練習にも時間をかけなければいけません。ありがたいことに書類選考はほとんど合格でしたが、面接では一苦労です。
「わずか8ヶ月で退職した理由はなんですか?」
面接では必ず聞かれます。それはそうですね…企業としては気になるところでしょう。
私自身は退職理由が明確でしたが、他人に納得してもらうのはそう簡単ではありません。顔色が変わる瞬間を何度も見てきました。
面接で不採用の通知が来るたびに、何度も悔しい思いをしました。「もう転職活動辞めようかな…」と心が折れそうになることも。
中にはあっさり決まる人もいるでしょうが、私はとにかく苦労苦労!不安と焦りで頭がいっぱいでした。
転職活動をはじめて3ヶ月…
はじめて合格通知をもらった時は、思わず涙したことを覚えています。
転職してどうなったか?
結論から言うと大成功でした!
先にも書きましたが、残業は大幅に減って月10時間になりました。
残業時間
80時間→10時間(88% 減)
こちらから営業をかけなくても、クラインアントから工事依頼が大量にあります。
「その分だけ仕事量が増えるのでは?」と残業増を心配していましたが、効率よく作業することで短い時間で終わらせることが出来ます。
残業時間が少なくなったことで、前職では得られなかったプライベートの時間増。趣味やリラックスできることで、仕事にも良い効果で一石二鳥です。
しかし、良いことばかりではありません。仕事内容が全く違うので、始めはとにかく不安と戦っていました。前職は訪問販売での営業でしたが、転職後は管理営業です。
異なる営業方法、そして同時に工事現場での施工管理もしなくてはいけません。「このまま上手くやれるのだろうか…」と常に思っていました。
幸いにもアットホームな会社です。先輩や上司が手厚くサポートしてくれたので、3ヶ月もすると一通り仕事をこなせるようになりました。
また、これまでの知識や技術を活かせたことで、会社の売上に貢献することが出来ています。本当に転職してよかった、心から思っています。
最後に
転職活動は楽ではありません。慣れた仕事も転職したら、ゼロからのスタートになるからです。ですが、私は転職活動も一つの経験だと思いました。
たくさんの企業面接を受けて、たくさんの会社を見ることができました。転職先が見つかるまでは、不安な気持ちで一杯だと思います。
ですが、心配しないでください。就職氷河期+8ヶ月退社の私にも見つかったのです。必ずあなたを求めている職場があります。とにかく我慢!辛抱強く諦めないでください。
また、不採用も経験するでしょう。そのたびに落ち込むと思いますが気にしてはダメです。へこんでいる時間があるなら、次の行動をすべきです。
「毎日コツコツ」
これが転職成功の「秘訣」です。