あなたがやっている仕事、給料に見合っていますか?

私はまったく割にあっていません……
- 残業 100時間
- 月収 15万円
泣く子もだまるブラックぶりですね(笑)
私が経験したWEB調査会社の仕事について紹介をいたします。
はじめに
最近は働き改革が話題になっていますね。
- 金曜残業なし/プレミアムフライデー
- 月曜午前をお休み/シャイニングマンデー
大企業であれば積極的に取り入れているのかもしれません。私の職場は無縁の世界、仕事量が多すぎて、働き改革どころではありません。しかも、超安月給で昇給も無し。気付けば事務的に作業をこなすだけの毎日、入社当初の熱い気持ちはどこかへいってしまったようです。
WEB調査会社の仕事とは?
馴染みが無い方がほとんどだと思いますので簡単に説明をします。
WEB調査とは?
商品、サービスについてネットでアンケートを取る。そのデータをクライアントに提供する。あるいは提案する仕事。
アンケートはクライアント(企業)に提供します。データをもとに商品、サービスの開発や改善の手助けをしています。
仕事中はパソコンを使ってひたすら作業!作業!アンケート内容を考える、アンケートを作る、データをまとめる、これの繰り返しです。事務作業、単純作業が好きな人にとっては「良い仕事」に見えるのでは無いでしょうか。

そんな甘い世界ではなかった……
WEB調査の仕事時間(1日)
- 1案件あたり 1時間
- 1日の案件数 10本
- 打ち合わせ等他作業 2時間
合計 12時間
「今日はこの案件ね!」と出勤して渡されるのが10案件。これがその日のノルマとなり、1案件あたり1時間はかかります。さらに他作業も加えると、合計12時間も作業が必要となります。

定時?なにそれ?の世界…
月換算で、残業が約100時間になることもあります。過労死ライン超えてますけど…。拘束が長いこともあり体の負担はすさまじかったです。肩、ひじは常に痛い。あとは目です。シパシパしたドライアイ、目の負担がそのまま疲労へと繋がっていきます。
言わずもがなプライベートの時間なんて一切ありません。帰ったら寝るだけ…。そんな生活を送っていました。
仕事量に見合わないお給料!月収は15万以下…
100時間残業したとしても給与が高ければ不満はないんです。そう、給料が仕事に見合っていれば…。

お恥ずかしながら…月給15万以下でした (涙)
計算すると時給555円です。アルバイトしていた方がマシですね…。この仕事を選んだのは私です。月収15万円という条件を知った上で入社しています。しかし、想像よりもひどい現実に、押しつぶされそうでした。
安月給なのに月間100時間残業、精神的にもお財布的にも辛いものです。残業代はもちろん出ません。といいますのは、頂いている給料に40時間分のみなし残業代が含まれているからです。

会社「残業代としてすでに払っているんだから、残業しろよなー」
というスタンスです。この事実があるため、会社では「残業することは当然!」という風潮があります。たまたま仕事が終わり定時に帰宅しようとすると、上司や他社員の冷ややかな目にさらされます。
地方格差!東京と給与が10万も違うのはなぜ?
もう1つ不満がありました。それは「東京」と「地方」の格差です。本社は東京にあり、そこでも同じ作業をする社員がいます。一方で私達が勤めるのは地方支社です。
東京本部社員 月収25万
地方社員 月収15万

東京住まいはお金がかかるのだろうけど…差がありすぎない?!
やっている仕事は同じ、働く時間も変わりません。それなのに月収には10万近い差がありました。また、昇給システムも違っており約10倍の開きがありました。

会社「地方なんだからこれくらいでいいだろ!」
「辞めればいい!」になかなか行き着かない理由
「そんな企業辞めればいいよ!」と思う方もいるでしょう。ですが、実際にその立場にいると、なかなか考えが及ばないのです。今振り返れば「あの時辞めていればな」と思うのですが、毎日が必死で考えれませんでした。

「辞めればいい!」に何故たどりつかなかったか考えてみました
理由1.長時間残業で思考停止!
日々長時間残業ですと、体や心の疲れが蓄積されていきます。その日をこなすことに必死になり、明日のこと、来週のこと、将来のこと、一切考えることが出来なくなります。
「思考停止」していたのだと思います。その場だけしのげればいい、この仕事をなんとか終らせる、その考えにしかいたりませんでした。
理由2.みんなやっているんだから、の洗脳
仕事する時間が長ければ長いほど、会社の人との付き合いが増えます。「みんなやっているんだから」と洗脳状態。周りを見れなくなってしまいます。仕事終わりや休日に、家族、友人と過ごす時間があれば違っていたのだと思います。
理由3.恥ずかしくて友達に言えない…
転職を決めたきっかけは「友人に相談した」が多いそうです。「それ…おかしいよ、辞めたほうがいいよ」と冷静に指摘されることで、目がさめるそうですね。

意外とこれが難しいんです。恥ずかしくて言えないんです…。
私に限ってかもしれませんが…。残業が100時間もあること、月収15万以下であること。恥ずかしくて言えませんでした。友達と過ごす時間も少なく、より追い込まれる原因となっていきます。
結局どうなったか?
思考停止したまま日々を過ごしていましたが、久しぶりに会った友人が私の異変に気づいてくれました。その時、はじめて自分の置かれている状況を相談しました。

友人「残業100時間?!絶対辞めたほうがいい!!!!!!!
他の会社がどうであるとか、友人の働き方とか、外の話を聞くことができました。

やっぱりおかしかったんだ…辞めよう!!!
友人から「もっと自分を大事にしなきゃ」の一言、とても救われた気分になりました。私が我慢が足りない、欲張りだったわけではない、弱いだけじゃない、と自信もつきました。
その後は退職して、数か月後に新しい職場が決まりました。一件落着!
最後に
この記事を読んでいる方は、私と同じような状況なのだと思います。「自分が働いている会社は正しいのか?おかしいのか?」を知るのは大切です。
他社の求人を見たり、友人に相談したり、いろいろと動くことをオススメします。私のように思考停止で洗脳される。友人が気づいてくれるかも知れませんが、そうなる前に動いたほうが良いです。苦しいとどうしても閉鎖がちになってしまいます。私が感じたように、誰かに話すの恥ずかしいかもしれません。それでも勇気を絞って誰かに話せば、一筋の光が見えてくると思います。
転職した今は残業が大幅になくなり、精神的にもすごく楽になりました。過ぎていく日々を楽しめている、ようやく思えるようになりました。