私はこれまで専業主婦をしてきました。子供が小学校に上がるタイミングで働きに出たい。そう思って選んだのが「ホームヘルパー」です。
在宅訪問ヘルパーとも言われており、その名の通り自宅へお伺いします。身体介助、生活介助を行うのが主な仕事で、始めてから5年が経ちました。
- 在宅訪問ヘルパーの仕事とは?
- 給料は多いの?
- 残業は多いの?
- 休日はどう?
- 子育てとの両立はどう?
- やりがいはどう?
ホームヘルパー5年で分かったこと、思い出しながら記事を書いていきます。正社員あるいはパートとして働きたい方に参考になることを願って。
なぜホームヘルパーを選んだのか?
- 前にやっていた職種(正社員)に復帰する
- パート(コンビニ・スーパー等)で働く
子育てが一段落した主婦の場合、仕事復帰の選択肢はこの2つかと思います。
私が選んだのはどちらでもありません…。
- 未経験の仕事
- 資格取得が必要(介護資格)
これまでやってきた仕事(事務)の復帰は難しい。また、手に職をつけたいから資格を取得するという選択です。この条件に合致するのがホームヘルパーでした。
高齢化社会の時代、私の近所もお年寄りばかりです。ホームヘルパーは今後も変わらず必要とされる仕事です。一度資格さえ取ってしまえば、どのタイミングでも、どこにいっても通用します。
ヘルパーになるには資格が必要
無資格では働けないのがこの仕事です。
ホームヘルパーになるために必要な資格
- 介護職員初任者研修
- 介護職員実務者研修
- 介護福祉士
※3つのうちどれか1つ必要です。1→3に上がるにつれて難易度高い。ホームヘルパーなら最も簡単な「介護職員初任者研修」がオススメです。
「介護職員初任者研修」を取得するにあたり、約半年間の勉強をしました。半年というと長く感じますが、主婦業の合間でしたのでゆっくりしたペースでの勉強です。
費用は約10万はかかったと思います。資格を取得したらいよいよホームヘルパーとして仕事が出来ます。
ホームヘルパーの仕事内容は?
利用者のお宅にお伺いした後「どのような介助をやるのか」をまとめました。
生活面でのヘルプ
利用者が日常生活を送る上でのサポートをします。端的にいうと「家事」です。
掃除
- 居間、寝室に掃除機
- シーツ交換
- 台所、水回り、床吹き
- お風呂
- 玄関
- 廊下
- トイレ
利用者が使う場所を掃除していきます。裏を返せば、普段利用しないお部屋はしません。
たまに便利屋扱いして、家族の部屋も依頼される時があります。それは丁重にお断りです。特に2階のお部屋は良い例です。利用者が使っているのは1階だけですから。そのため、階段も対応はしません。
食事補助
- 朝食、昼食、夕食の準備
- 配膳
- 下膳
- 食器洗い
- 米研ぎ
- ゴミ分別、ゴミ捨て
食事面での補助をします。
買い物
利用者に指定された「食料品、日用品」を買いに行きます。
金銭が絡むので非常に慎重になるところです。お釣りと品物を渡して間違いが無いか確認をしてもらいます。金銭帳に記入をして記録を残しておきます。
身体面でのヘルプ
家事面だけでなく身体的なヘルプを行います。ここは介護職ならではの仕事です。
- 血圧測定、体温測定
- トイレ介助、見守り介助
- お風呂介助
- 口腔ケア(入れ歯の出し入れ、洗う)
- 服薬介助、仕分け作業
あげたのは一例で、利用者によって作業は変わります。一緒にタクシーで病院に行く。診察、薬の受取り、会計のお手伝いすることもあります。通院時は医師からの言葉、処方された薬の書類作成もあります。
その他の仕事
それ以外にも、細々とした仕事があります。
- お墓掃除
- お庭の草取り
- 仏壇の掃除
- お盆の準備
- 年末の大掃除
そして、仕事ではないですが「安否確認」は重要な役割を果たします。ひとり暮らしのお年寄りは多く、安否確認をするだけでも家族は安心してくれます。
ホームヘルパーの給料はどう?
一般的なパートよりも高い給料をもらうことが出来ます。
生活面のヘルプ
45分 1000円以上
身体面のヘルプ
45分 1200円以上
※私の勤め先の場合
生活と身体が一緒になる時もあります。60〜90分でお願いする方もいますので、さらに給与が増えます。
通院介助は長時間拘束となりますので、その分だけ給与が貰えます。たくさん給料が欲しい時は、1日にまわる件数を増やします。以前ですが1日9件(日給約1万二千円)していた時は、かなりきつかったです。
主婦業と両立させるなら1日4件ぐらいが調度良いです。18時過ぎの仕事、21時過ぎの仕事、それぞれ時間で時給がアップします。
ホームヘルパーの残業は多い?
残業はありません。
利用者のお宅に行く時間、そして帰る時間が決まっています。そのため残業になることはありません。決まった時間に退社できます。ただし、通院介助で検査になった場合は、長引く事もあります。その場合は時間分の給与は出ますので、サービス残業することはありません。
ホームヘルパーのお休みは?
お休みは月6回です。
かなり少ないですが希望によっても変わります。私の場合は、子育てに手がかからなくなってきていますし、将来のためにも稼ぎたいという思いが強いですから。
また、在宅訪問は365日稼働してる仕事になるため、人手はいればいるほど良いというのが会社の考えです。前もって話せば休みにはなりますが、融通はつきにくいかもしれませんね。土日は絶対に休みたいって方は向いてないと思います。
子育てとの両立は?
子育てとの両立はしやすいです。
仕事がない時は家に帰って休憩できます。洗濯したり、掃除したり、夕飯準備といった家事が合間に出来ます。ついウトウトしてお昼寝、利用者にご迷惑をかけた事もあるくらいです。
ただ、夕方の仕事があると、子供を1人で留守番をさせなくてはならないです。育児休暇を取る方もいらっしゃいますが、ほとんどの人が妊娠を機に辞めて行きます。落ちついたら、再度入社するケースが多いです。資格職のため再就職はとても簡単です。
ホームヘルパーのやりがいは?
在宅訪問ヘルパーは、やりがい、達成感はすごくあります。
決められた時間内にたくさんの仕事をこなさなければいけません。時間との戦いなので、それが楽しかったりもします。また利用者から「ありがとう」と何十回、何百回と言われる仕事です。それこそ最大のやりがいになります。
最後に
利用者はヘルパーが来るのをを楽しみに待ってくれている
- 「火曜日がいつも楽しみなんだよ」
- 「◯◯さんと話すのが一番楽しい」
温かい言葉をかけてくれます。家事をやったり、身体介助をするだけが仕事ではありません。そして、利用者もそれだけを目的にしているわけではありません。中には、お喋りが大好きな方もいらっしゃいます。おかげで仕事が全く進まないことも(笑)
利用者から教えてもらうこともある
こちらが与えるだけでなく、与えられることもたくさん。色々な学びを頂けます。よくあるのが料理の作り方です。「どうしてこんなに美味しい味が出せるのだろう…」とびっくりするくらいの料理名人がたくさんいます。
ホームヘルパーはこれからも必要な仕事
訪問在宅ヘルパーは、これからもたくさんの人材を必要とされます。給料もあがっていくと思います。定年も65歳までは、働かせてくれる事業所が多いようです。資格さえとればライフスタイルに合わせた働き方が出来ます。
5年働いて分かったことまとめとなります。ここまで読んでくださったあなたのお役に立つことを願っています。