「夜勤の仕事」
大変ですよね。
介護、看護、コンビニ
サービスが充実しています。
一方でスタッフは大変な思いをしています。
僕は6年間パチンコ企業へと勤めていました。
パチンコをしたことが無い人はピンとこないかもしれませんが、どのお店も夜23時まで営業をしています。
その時間が来れば仕事終了…というわけもなく、片付けや翌日準備に追われる時間がやってきます。
2時間くらいで終わりますが、そこからが大変。
営業成績を上げるミーティングが始まり、とくになにも解決せず時間が過ぎていきます。
深夜3時超え。
そこからようやく自分の仕事時間。
上司から頼まれていた仕事が始まります。
ですが眠すぎて仕事になりません(笑)
「夜勤きついな…」
て毎日毎日思うだけ。
この状況を変えたいと思うこともできない思考停止状態でした。
そんな僕ですが、とあるきっかけで夜勤なしの仕事に変わりました。
自分自身の経験談をもとに「夜勤が本当につらい…」と考えている方へ記事を書いていきます。
2年目から激務に
はじめは「夜勤」に対して嫌な感情は持っていませんでした。
入社した頃は若かったので、ちょっと寝なくても平気でした。
夜中もバリバリ働く先輩、上司をかっこいいとも思っていました。
「いつか自分もバリバリ働くぞ」
と熱い気持ちをもっていたことは間違いありません。
2年目で仕事にも慣れてきたこともあり任される仕事が増えました。
任されて嬉しい気持ちはありましたが、それ以上にプレッシャーが重くのしかかってきました。
その頃からか…
「夜勤きついな…」と感じるようになりました。
・ミーティングの内容がペラペラでムダな時間
・片付け準備が非効率だけど上司には逆らえない
など
仕事ができるようになったからこそ感じるようになり、何よりも夜中起きていることがとにかくつらくなりました。肉体的な問題だけでなく、いろいろなストレスがかかっていたのでしょう。
朝5時まで働く毎日。
サラリーマンが出勤するころに帰宅。
「自分は何をやっているんだろう」
「一生このままなのかな…」
そんなことを思いながら眠りについていました。
友達とは疎遠に
社会人になったら毎日必死に仕事を頑張る。
それは頭でわかっています。
それでも「友達」は大事です。
大学を卒業した22歳。
周りも就職してるので、たまに飲んで笑ってストレス発散をしたい。
でも夜勤のため遊ぶことは出来ません。
月5回誘われていたのが、3回に減り…
最後は誘われなくなりました。
みんなで楽しくキャンプ、バーベキューを後で知るのは寂しいものです。
自分が夜勤でなかったらな…と思う気持ちは甘えなのかもしれませんが。
はじめてのデートで爆睡
はじめてのデート(当時の彼女)でやらかしました。
なかなか休みは合わないので夜勤明けでの参加。
その日は水戸にある偕楽園へ梅を見に行くことに。
彼女はお花大好きなので、その日を楽しみに待っていてくれました。
寝不足で危ないので運転は彼女がしてくれることになり、「ふっ」と気づくと偕楽園についています。
どうやら車中で爆睡をしてしまいました。
運転させたうえに、助手席で寝てしまう…
ダメだと思ってはいるけど、体は言うことを聞きません。
彼女がトイレに行っている間に、ベンチでも爆睡。
帰りの車も当然…。
その後、会うことはありませんでした。
自分がダメなのはわかっていますが、どうにもならない状態でした。
それだけ夜勤、残業に疲れ果てていたと思います。
体がおかしくなる
夜勤、残業によって体がどんどんおかしくなっていきました。
まず髪の毛が抜けました。
その時まだ25歳です。若くても抜ける人もいますが家系に薄毛はいません。遺伝が問題ではなさそうです。
前側が薄くなっていきました。
あと横側がスカスカに。
上司、部下と話しているときに「西遊記」の話題に。
僕「猪八戒に似てるかなー」
同僚「いやいや、沙悟浄でしょ(笑)」
上司は爆笑、部下はふれてはいけない話題のように失笑。
周りから見てもハゲているんだな、とその時実感しました。
病院で見てもらい〈昼夜逆転、睡眠不足、ストレス〉が原因であることが分かりました。
夜勤なしの仕事に変えた今、またフサフサの毛髪に戻っています。
次に精子がダメになりました。
ふざけてはおらず、これは真面目な話です。
ご縁があり結婚しましたが、なかなか子供を授かることが出来ませんでした。お互い子供好きだったので、まだ若いですが不妊治療に望むことに。
不妊治療でまずやることはお互いの状態チェックです。
女性はいろいろ見る箇所があるのですが、男性は一つしかありません。
「精子」のチェックです。
精子は「数」と「運動量」で良し悪しが決まります。
かんたんに言うと「量」×「質」が高いほど良いということです。
一般男性が100とすると
僕は20しかありませんでした(涙)
原因はどうやら僕にあったようです。
量が少なくて運動量が少ない。
原因は食生活、ストレスが大きいようです。
もちろん個人差はある前提ですが。
あれから5年たち男の子を育てる父親になっています。
夜勤をやめたことで、精子の質が向上しました。
状態100まではいかなかったものの、80まで回復することで自然妊娠が出来ました。
全てを「夜勤のせい」にするのはどうかと思います。
ですが生活リズムが整い、ストレスが無くなったことで数値に現れたのは事実です。
男性の方なら分かっていただけると思いますが…
精子の状態が悪いというのは本当にショックな事です。
居眠り運転…木に衝突
夜勤はつらかったですが、何をどうしたら良いか分からず動けずにいました。
結婚したというのも動けなくなる、思考停止につながったかもしれません。
「定年までこの生活か…」
どうしようもない不安の毎日
そんな僕に転機がきました。
居眠り運転をして、道路脇の木に衝突してしまったのです。
直前に気づきハンドルをきったので、正面衝突は避けることができました。
気づかないままぶつけていたら…想像したら鳥肌がたちます。
最悪な転機ではありましたが、このままではダメだと強く思う出来事。
これで目が覚めました。
「何かを変えないとダメだ」
夜勤なしへ転職
この業界で夜勤なしは難しいので、違う業種にいくことは決めていました。
「そこからどうしたらよいか?」
が分かりませんでした。
まずは、転職した友人に相談してリクナビエージェントを登録することに。
リクルートは有名ですし、最大手なので案件も多いとのことでオススメとのこと。
パチンコ業界はつぶしがきかない(他の業界へ転職できない)と上司に言われていました。
「僕なんか転職できるのかな…」
と不安を持っていました。
ですが実際は違いました。
日本では若い働き手は不足しているようです。
特に20〜30代が深刻なようで、どの企業も正社員確保に悩んでいるとのこと。
仕事事情も担当者が教えてくれました。
全て無料でやってくれるので、正直期待していませんでしたが…。
階段を登るように転職まで支援をしていただきました。
夜勤が多く残業ばかりだと、思考停止になってしまいます。
一番まずいのはこの状態で、何も考えられなくなること。
今の位置から動けなくなることだと思います。
そんな状況を抱えている人は、思い切って一歩踏み出してみてください。
話を聞くだけでもきっと違いますよ。
無料なんでね、上手く使い倒してみてください。
リクナビエージェント
もうひとつオススメされたのがリクナビNEXT です。
これも同じくリクルートが運営しています。
理由は同じですね、最大手だから良い求人が集まる。
違う点は担当者がつかないことです。
求人を探す、お気に入りの求人情報が届く。
とりあえず情報だけは欲しいってときに使えますね。
こちらも無料で使えますし、登録は5分で終わります。
「今すぐに転職は…」といった方にオススメです。
どんな求人があるのかな?
と見ておくだけでも違います。
何度も言いますが、思考停止してしまうのが一番怖いです。
夜勤ばかりだと考えることができなくます。
抜けれなくなります。
転職して全てが解決するわけではないですが、外の世界を知っておくことは大事です。そうなる前に情報だけは本当に集めましょう。
リクナビNEXT は僕も使ったのでオススメです。
電話もかかってこないし、転職しなくても良いので自分のペースでいけます(けっこう大事)
夜寝て朝起きることの幸せ
転職したのは営業職です。
残業もあるので大変なことも多いです。
でも夜寝て朝起きることは幸せです。
夜勤を頑張っている人には申し訳ないですが…
子供も1歳になりました。
夜いっしょに遊ぶ時間もあるし、朝保育園に送りにいくこともあります。
もし夜勤ありの仕事を続けていたら…
今とは全く違う人生になっていたかもしれません。