初めまして。
私は横浜市、東京都を中心とした不動産営業の仕事をしております。
不動産営業を始めた年齢は23歳でした。現在は管理職へと昇進しましたが、昇進以前は6年連続トップ営業マンとして社内売上NO1の実績を上げておりました。
今回は、私が経験したエピソードをご覧頂いた若い方々が、我々の業界に少しでも興味持って頂けたらとそんな気持ちです。どうぞ宜しくお願い致します。
不動産営業の仕事とは?
まずは、不動産営業とはどういう仕事なのか紹介致します。
私が行っているのは不動産仲介業です。
- 売主様…不動産を売却したい
- 買主様…不動産を購入したい
両者の仲人を行います。
売主様には早期に売却が出来るお手伝いを行います。新規のお客様、既存のお客様へ向けて、こんなに素敵な物件が出ましたとプレゼンを行います。インターネット案内、広告でより物件に興味を持って頂くように努めます。
買主様には良い買い物を頂くサポートを行います。決して安い買い物ではありません、そのため後悔がないように最大限の手助けを行います。希望条件を伺い、家族構成、職場へのアクセスを多面的に検討した上で、物件を探し提案をします。
契約が決まれば「仲介手数料」という報酬を頂きます。この仲介手数料が個人の売上に繋がります。たくさん契約が取れれば、その分だけ仲介手数料を頂くことになります。必然と会社からの評価も上がっていきます。
とても単純ではありますが、この不動産仲介業の奥深さは非常に表現しにくく、良いことも大変なことも契約の数だけあります。せっかくなので、この仕事の大変な場面も少し紹介したいと思います。
契約を取るのは簡単ではない!打率2割が当たり前の世界
契約を取れば取るほど会社から認められますが、その契約を取るというのは簡単な事ではありません。不動産はご存知の通り、とても高価な買物で「一生に一度」なんて表現もします。スーパーで野菜を選ぶ時でも手に取り、より良いものを選ぼうとします。
不動産の場合は野菜の比ではありません。相当シビアに品定めをします。
- この物件で大丈夫か?
- 後悔はしないのか? 等
お客様は色々と悩みます。この悩み解決のお手伝いをすることが重要な仕事といえます。「この物件は買主様に対して安心が出来る物件だ」と様々な事を調べてお伝えします。
この調べるということが大切です。調べるためには不動産の知識だけではなく、民法や建築基準法などの法律を学ばなければなりません。学んだ知識を披露出来るだけの表現力も必要となります。私も勉強の日々です。終わりはありません。きっと一生勉強だと思っています。
また、全てのお客様が契約になるわけではありません。トップ営業マンでも成約率は2割程度です。10件のお問い合わせから多くても2件から3件の成約です。普通の営業マンでしたら、1割から2割弱でしょう。
プロ野球選手の3割バッターよりも低い仕事です。ほとんどがアウトなのです。たくさんの時間を費やし、色々と調べても、「違う物件を購入します」や「実家で建て替えをして両親と暮らします」や「売却を中断します」など方向性が変われば、タダ働きです。
精神的にとても疲れますが買主様、売主様のご意向ですから仕方ありません。このような事が日常起こるので、簡単に契約には至らないのです。ただ、深く落ち込む必要はありません。先ほど述べた通りほとんどがアウトです。契約になる方が圧倒的に少ないのです。
一度、二度断れたりしても「次また頑張ろう!」と一言自分へメッセージをあげて下さい。一生懸命お客様へ誠心誠意向き合っていれば必ず結果がついてきます。
結果を出せば若くして年収1000万も可能な世界
結果が出てくるとこの仕事の面白さは倍増してきます。とてもリアルな話しになりますが、私は23歳から不動産営業に携わっています。23歳ではそこまで結果につながりませんでしたが、だんだんと仕事を覚えて結果が伴ってきました。
給与推移(私の場合)
- 24歳 年収500万円
- 25歳 役職に就き年収600万円
- 26歳 年収700万円超え
- 27歳から30歳まで 年収1000万円前後
不動産営業マンの醍醐味です。成果が上がれば、その分自分へ返ってくるのです。給料と別に歩合給といって、基本給以外に成果給がプラスされてお給料を貰える会社でした。
相当稼いでるように見えますが、それでもこの会社の見返りは低い方です。他者でしたらもっと貰えることがほとんどです。結果次第とはいえ夢のある仕事、若くしても実力で稼げる仕事だと感じます。とても成果が上がった時は、月収100万を超えた時もありました。
また、結果を上げれば早期出世も可能な仕事です。
私は20代中盤から管理職をしていました。普通の企業ではなかなか考えられないです。若いうちに役職に就けると、他会社との交流も一層増えて、人間関係が広がります。新たに関係が出来た方々から様々な情報や、仕事の紹介も頂けるのです。ヘッドハンティングのオファーを頂いたこともあります。給料や役職など年功序列でないのもこの業界の魅力かと思います。
お客様から感謝される仕事
そして、何より嬉しいのはお客様からの感謝の言葉を頂く事です。
- 「あなたに担当してもらって良かった」
- 「引っ越しが終わったら遊びに来てください」
- 「ようやく家が売れたありがとう」等
契約した数だけ嬉しいお言葉を頂きました。
これがあるので大変な仕事も続けられた、と言っても過言ではありません。契約するまで時間がとてもかかったお客様、寡黙で話をしてくれなかったご主人、ローンを組むのに苦労をしたお客様、こちらもお客様への思いがたくさんあるなか、そんなに嬉しい事を言ってくれるのです。嬉しすぎて涙が出た事もありました。ホントにたまりません。これがあるからきっと私はこの業界を辞められないのだろうと思います。
最後に
さて、不動産営業というものを少し紹介させて頂きましたが、いかがだったでしょうか。私が、皆さんくらいの時に思い描いた不動産の営業マンへのイメージとは、「騙していそう」「派手に遊んでいそう」「たくさんお金稼いでいる」とネガティブな印象でした。
何を隠そう私も「お金を稼ぎたい」と思いこの業界に飛び込んだわけです。
先ほど申した通り、結果を出せば若いうちに稼げます。自分へのご褒美や、両親へ孝行、彼女へプレゼント。お金はあってきっと困るものではありません。一生懸命やれば給料はきっとついてきます。
ただ、この一生懸命というのが深いのです。「奢らず」「地に足付けて」「お客様の幸せへの為に」私がいつも接客をする前に自分へ言い聞かせている言です。お客様が満足してくださり、はじめて我々が仕事をさせて頂いているのです。お客様を幸せにすることが、我々の幸せにつながるという事がまさにぴったりな仕事だと思います。
是非皆さまにも楽しんで、お客様より感謝され、そして自分への見返りも得られる素晴らしい不動産営業道を歩んで頂きたいと思います。
最後までお読み頂き誠にありがとうございました。