社長と合わない!給与未払い、長時間残業…。DTPオペレーター(デザイナー)で同業者へ転職!何もかも改善されて転職して良かった体験談。

会社への不信感

はじめまして、私はDTPオペレーター(デザイナー)として働いています。個人ではなく、会社に所属をしています。

 

そのため当然ですが「社長」が存在します。それはこの職種に限ったことではなく、会社に所属するサラリーマン全てに言えますね。

 

  • 社長と合わないんだよな…」
  • 「社長に経営能力が無くて不安…」
  • 「言っていることが理解できない」

 

こんな不安を抱える方は多いのではないでしょうか。私は以前勤めていた会社で、社長との関係が上手くいかず退職をしました。罵声、残業強制、経営能力無し、給与未払いまで。

 

現在は新しい会社に転職して、何もかもが改善されました。今回は私の体験談を記事にまとめていきます。「社長と合わない」と少しでも感じる方はお付き合いください。

 

DTPオペレーターとして就職!離職率の高さに驚く

20代半ば、DTPオペレーターとして制作会社に勤務していました。その会社は不動産関連の紙媒体を中心とした制作会社で、マンションや戸建てを販売する際に孫請けとして販売促進ツールを制作するのが主な仕事でした。今まで経験したことのない制作物にも携わることができ、仕事内容にさほど不満はありませんでした。

 

一方で、退職していく人数の多さに驚きます。理由の大半は社長と意見が対立したこと、見送った社員は数知れません。先輩が基礎を教えてくださるものだと思っていたら、私が入社した翌日に先輩デザイナーが退職していきました。おかげで入社初日から引き継ぎ作業、新人としては異例ではないでしょうか。

 

入社半年もすると、10人いた社員はたったの4人だけ。2年働いている先輩の話によると、以前はもっとたくさん社員がいたとのこと。ですが、社長と合わずにたくさんの人が辞めて行ったそうです。社長は自分と考えの合う人を求めていて、求人は常に多めに出している話を聞きました。

 

面接時には物腰の低い印象、そんな横暴には見えませんでした。ですが、すぐに本性を現すのです。

  • 仕事の指示はろくにしない
  • それなのに完成後に怒り出す
  • 勤務先にも現れない
  • 売上が低い月には声をあらげる
  • 機嫌が悪いと悪口を聞こえるように言う

典型的なダメ上司ですね(笑)

 

給与の支払いを待って欲しい

「給与の支払いを待って欲しい」

 

極めつけは給与の未払いです。社長は昔から知り合いをツテに仕事をとってきていました。古くから付き合いがあるからこそ、仕事の単価を上げたくない様子でした。仕事の単価はありえないくらい安く、相場の半分以下です。どんなに手がかかる仕事も、簡単に終わる仕事も、全て同一価格で取ってきます。

 

デザイナー4人が徹夜で作業をする時もあります。それでも会社は赤字…。こちらは一生懸命働いていましたが、社長はその気持ちもしらず、責任をすべて現場に押し付けます。

 

  • 「君たちのせいで売上が上がらない」
  • 「もっと早く作業しろ!」
  • 「だから支払いを待って欲しい」

と言ってくる始末。社長から少しでも感謝の言葉があれば違っていたかもしれません。ですが、この一言で転職を決意しました。

 

転職活動はどのようにしたか?

当時、実家で暮らしていたので、家賃や光熱費の支払いはありませんでした。申し訳無い気持ちでいっぱいでしたが、家族に事情を説明し、先に会社を辞めて転職活動をすることにしました。

 

このとき20代後半だったこともあり、この先ずっと働けるような会社を見つけたい。だから、じっくりと、妥協のない転職活動をしようと決めていました。

 

実はこれが2回目の転職となり、おおよその要領はつかんでいました。転職サイトにも登録済みでしたので、職歴を現在のものに書き換える作業からスタートしました。そして、希望の会社にエントリー。それと並行して、デザイナー転職にはかかせない作品集のブラッシュアップも行っていきました。

 

転職活動3ヶ月!気づいたことは?

毎週のように面接を繰り返し、あっというまに3ヶ月が過ぎていきました。転職サイトのほかにハローワークや派遣会社にも足を運びましたが、理想に近い職場は見つかりません。

 

デザイナー転職に向いていない媒体


ハローワークデザイナーの求人がとても少ない

派遣会社派遣会社で実績がないうちは仕事の内容を選べない

 

それもそのはず…どちらもデザイナー転職には向いていなかったのです。ハローワークでは求人すらままならず、派遣会社では理想を何度話しても、同じような案件しか紹介してもらえません。

 

やはり自分で企業のことを調べ、実際に面接に行って、社員と話してみないとダメだ。そのことに気づきます。あとの2ヶ月は転職サイト経由での活動が中心でした。デザイナー転職においては転職サイトが一番です。というよりこれ一択です。

 

転職活動中はどんな気持ち?私が目指した職場

転職活動中はいろいろな葛藤と戦わなければいけません。

  • 早く就職を決めたい焦り
  • 出来るだけ良い職場に入りたい願い

 

頭の中で天使と悪魔がささやいているかのようです。私の場合、この焦りを必死で抑えていました。早く就職したい気持ちよりも、失敗したくない気持ちが大きかったからです。

 

  • デザイナーとしてスキルアップできる環境
  • 女性のライフスタイル変化に対応してくれる職場
  • 全員の名前と顔を覚えられる環境で仕事ができること(大企業ではない)

これらに重きをおいていました。

「どんな職場が良いのか?譲れないものはなにか?」これを明確にすることがポイントです。

 

面接の段階では、企業と私は対等の関係です。上記3つを満たしている会社がどうかしっかりと質問しました。面接で少しでも違和感がある企業には、その日に選考辞退の連絡をいれることにしました。そうすることで余計な不採用通知を受け取ることなく、精神的にもダメージの少ない転職活動が可能になりました。

 

3社からの採用通知!就職が決まる

転職活動が終わりました。10社と面接し、3社から採用連絡をもらうことができました。採用を頂いた中から、女性が多く、アットホームな印象の1社に決め、入社を決めました。もちろん、この会社は私が重視していた内容を全てクリアしている理想の会社でした。

 

「転職が決まった後、本当にここで良かったのか?」と不安に思う方もいるそうです。私の場合、2度目の転職だったこともあり、そこまで心配はありませんでした。むしろ、これまでブラック企業続き。怖いものなんてありません。

 

会社の雰囲気は最高!転職して良かった

「転職して良かった!」

 

それが率直な感想です。入社後は先輩がついてくださり、指導を受けることができました。「中途採用だったので即戦力にならなければ!」と焦る私に対して、「デザインが完璧にできる人だから採用したわけじゃない。伸びしろに期待しての採用だから着実に力を付けていったらいいよ」と、励ましてくれました。その言葉をかけてもらい緊張が解けました。

 

会社の雰囲気はアットホーム。上下関係も、堅苦しい気遣いもありませんでした。女性が多い職場なことも、仕事のしやすさに直結しています。聞きたいことはなんでも聞ける雰囲気、そんな中で仕事ができる環境はまさに理想的。

 

デザイン業界なので夜21時頃まで勤務をすることはあります。ですが、前職と違って残業体質の会社ではありません。仕事がない日、用事がある日は定時にあがることができました。体力的にも精神的にも前社より楽になり、転職をして本当に良かったと感じる日々です。

 

メッセージ

 

転職活動は自分と向き合う機会です。3ヶ月間じっくり転職活動をしたことで、自分と向き合う時間が増えました。働く意味についてもゆっくりと考えることができました。

 

以前はとにかく目の前の仕事をこなす。売り上げを伸ばすことだけを考えなければいけませんでした。どんな風に働きたいか?そんな理想を持つ余裕すらありませんでした。

 

転職活動では、自分がどう働きたいか軸を明確にしました。それを決めなければ、また誤った選択をして、3回目の転職活動をしていたかもしれません。30代目前に理想の会社に出会えたこと、これまでの人生のなかで大きな出来事になりました。

 

もし、前の会社で働き続けていたら、心も身体もボロボロになってしまうところでした。会社に違和感を感じながら働く時間はもったいないです。思い切って転職活動してみてください。粘り強く探し続ければ、きっと理想の会社に出会えます。

 

そんな人が一人でも増えることを心から願っています。