転職を3回経験しているblacksです。
「転職3回は多すぎでしょ?」
と感じる方も多いでしょう。人生で一度も経験しない人もいる中で、確かに転職回数は多いほうだと思います。
転職するのは環境も変わるし、仕事も変わる、人間関係も変わる。だからハードルが高い、と思う方も多いでしょう。確かにカンタンではありませんが、経験したからこそ分かる。
「転職は怖くない!」
「怖いのは行動しないで手遅れになること」
そして、「転職=天職」を探すことだと思っています。
・今やっている仕事が合っていないのではないか
・転職を考えているけど踏ん切りがつかない
・転職回数が多いけど大丈夫だろうかと不安に思っている
そういった方へ向けて、体験談をもとに記事を書いていきます。
転職3回の経歴
カンタンにですが、僕の経歴をご紹介致します。
1社目 飲食業界
18ー22歳(在籍5年)
退職理由:ブラックが耐えられなくなった
↓
2社目 ガソリンスタンド
23ー27歳(在籍5年)
退職理由:給料が減っていった
↓
3社目 製造業
28ー30歳(在籍3年)
退職理由:仕事が合わなかった
↓
4社目 運送業
31歳〜現在(在籍6年)
ついにやりたい仕事に出会った!
見て分かる通り全て違う業界です。
いろいろ苦労もしましたが、運送業という天職に出会うことが出来ました。
飲食業界は拘束時間が長く安月給
高校卒業後、友人の多くは大学に行きましたが、僕は社会人を選びました。早く稼げるようになりたい、というの一番の理由です。学費を払うお金も家には無かったというのもあります。
飲食業界は「拘束時間長い&安月給」でした。高卒なのであまり文句は言えませんが、それでも基本給は16万円しかありません。残業は月80時間くらいはしていましたが、残業代は出ません。
高校卒業したばかりの僕はまだまだ子供。世間のことは分かっていません。
「勤めた仕事は簡単に辞めてはいけない」
「これが社会人の働き方なんだから我慢する」
と思って毎日を過ごしていました。
さいわい仕事内容が楽しかったというのもありますし、給料を自分の力で得ていることが誇らしくもありました。厳しいのが当たり前、仕事があるだけありがたい、など周りの先輩達から言われ続けたのも大きいかと思います。
数年すると僕の友人達も就職し、社会人になりました。これまでは学生と社会人の立場、こちらは引け目を感じていませんでしたが、同じ社会人になれば別です。どうしても給与額、労働時間を比べてしまいます。
どうやら、僕の環境はかなりひどいことが分かりました。
飲食=ブラックなことも良く分かっていなかったくらい、僕は無知でした。
仕事も楽しかったですし始めは気にならなかったです。ですが、だんだん今の仕事を続けて良いのか分からなくなっていきます。「他にも良い仕事があるのでは」と思うようになっていきました。
ガソリンスタンドでも安月給に苦しむ
ガソリンスタンドへ転職が決まり月給は20万円へアップ。
決して高い金額では無かったですが、高卒であること、飲食業界からの異業種転職だったことから、僕にとっては嬉しい金額でした。
転職するのに使ったのは「ハローワーク」です。飲食業界に5年もいましたので「また飲食しか無いのかな…できれば変えたいな…」と漠然と思っていましたが、行けばなんとかなるもの。
職員からはサービス業を紹介されて、その中で選んだのがガソリンスタンドの社員でした。接客の経験が活かせる、というのが大きかったですね。採用はあっさり決まりました。5年も飲食業界にいたことから忍耐強いと思われたのかと。また、22歳と若かったのも決め手だと面接で言われました。
給与UPして希望が叶った…と思ったのもつかの間、半年ほどで給料が減らされてしまうことに。ガソリンスタンド業界自体が不景気になったことが原因です。昔はいろいろなガソリンスタンドがありましたが、現在見かけるのは1社か2社くらいです。それだけ中小企業は生き残りが難しくなっています。
「給与は16万円に減らされてしまいました…」
給与UPを期待して転職したのに、また同じ金額に戻ってしまいました。
社員7名はすでに退職し、店長と僕だけしか残っていません。そのため仕事もハードです。周りからも退職した方が良いと言われましたが、一度転職しているので迷いがありました。
年齢は27歳。
インターネットで「転職 年齢」で調べるとギリギリだそうです。「給料を減らされた時にすぐに行動していれば良かったな…」と今さらに後悔です。我慢する習慣がついてしまったのか、5年もたっていました。
それでもラストチャンス。そんなつもりでもう一度転職することを決めました。今度こそ給料アップ。これだけが望みです。仕事内容なんかどうでもいい、高ければ良い、そんな思いを持っていました。
給与は上がったが…やりがいを感じない
次に選んだのは製造業。知り合いのツテをフル活用し入社させてもらいました。そこで僕の希望がかないます。収入は倍近い月収30万円となりました。残業代込ではありましたが、サビ残で1円も出なかった接客業時代では考えられない給与です。
しかし、わずか3ヵ月で辞めたくなります。
仕事全てが合わないのです。
まず上司や同僚と合わない。接客業を10年もやっていたので自然とハキハキと明るい性格になっていまたし、周りもそういう人が多かったです。製造業では雰囲気がぜんぜん違い、それを疎ましく思った上司からパワハラを受けるようになります。
また、物造りのため毎日がほとんど同じ。変化がありません。そのため、1日1日がとにかく長く楽しい時間とは呼べないものでした。
ここまで読んで
「フラフラと情けない奴め」
「無い物ねだり!仕事はつらいものだから我慢」
て感じた方も多いと思います。
実際、この時の僕も仕事に対しての自信を失い自己嫌悪に陥ることもありました。給料アップを目的に転職しそれが叶ったのに、また別のことで悩む。決して全てを望むわけでないのに、どうしても嫌になってしまう。
知り合いに紹介してもらったにも関わらず、過去最短の3年で退職することに。今でも本当に申し訳ないことをしたと思っています。
ですが、この時の僕は…
「仕事について最後にもう1回真剣に悩んでみよう」
と決意しており、何よりも自分のやりたいことを優先しました。
やりたくないこと、嫌なことをまず決める
仕事を決める時、転職する時。
まず考えるのが「自分がどうなりたいか」だと思います。
・給与30万以上
・昇進できる
・土日休み など
ですが、転職3回経験した僕がオススメするのはこの逆の方法です。
「やりたくないこと」「絶対に嫌なこと」をまず決めていきます。
僕がこの時点で3社経験していて決めたことがこれです。
次の仕事に期待したこと
・20万以下は嫌
・人間関係がたくさん絡んで退職するきっかけになるのは嫌
・毎日が単調なのは嫌
これだけ決めておけば、それに職種を当てはめるだけです。
異業種に行くなら「準備」しかない
綺麗事をいってもしょうがありませんので真実をお話します。想像通り転職回数が多くなると面接では不利になります。さらに30歳を超えて未経験となると、一層不利な状況です。
僕が人事だとしても取りづらいでしょう。また辞めていくかも、と思えば選考も慎重になります。面接では「なぜこの会社を辞めたのか?」は必ず聞かれます。面接官を納得させるのは簡単なことではありません。
僕が大事だと思うのは「準備」です。
過去のことは変えられませんし、履歴書はどうしても汚れています。出来るのは「御社で働いたらこういう仕事をします」と見せること。もう面接を受ける準備しかありません。
・業界の動向を調べる
・面接先の企業調査
・資格取得
後はとにかく行動。入りたい、働きたいをアピールするしかありません。僕は同じ会社に3度も履歴書を送った事があります。「経験者のみ」の採用でしたが、3度目で面接にまで進めることが出来ました。あちらも呆れたことでしょう(笑)
それが今勤めている会社です。行動しなければ変わらなかったし、準備をしなければ何も始まらなかったと思います。
大型運転手という天職を見つけた
「やりたくないこと」をもとに選んだのが大型運転手の仕事です。
人間関係は少なく、そして給料20万以上、毎日に変化がある。それを参考に選んだ仕事。
そして、大型運転手は僕の天職でした。
今までの5年という区切りを乗り越えて、今は6年目にはいりました。
入社するのもとにかく大変で、未経験者30歳はどこも見向きもしてくれませんでしたが、本当に行動してよかったと思います。製造業よりも給与は下がり、拘束時間も長くなりました。でも今後も続けたい仕事に出会うことができました。
行動しないことが後悔
天職にめぐりあうまでに13年もかかりました。全ての職種で得られることがあったのは事実。でも1つだけ後悔することがあるのであれば「早く行動しなかったこと」
「3年は仕事しなきゃ」
「5年の区切りで考えよ」
と行動しない言い訳をしていた気がします。
もっと早く動けばよかった…と思うときがあります。
時代は変わってきています。
最初に選んだ会社が合う合わないはどうでもよい。
定年まで勤めるのが普通。そんな常識は完全に壊れています。
新卒採用者が10年後同じ仕事をしている確率は約35%だそうです。ほとんどの方が仕事を変えています。だから、今迷っている方はそのうちの一人にしかすぎません。
変わることを恐れて後悔しないで下さい。行動しないで後悔するよりも、行動して後悔するほうがいいです。経験はあなたの人生の貴重な1ページになります。合っていないか迷う必要はありません。
「転職=天職を探すこと」
誇りを持てる素晴らしい仕事が見つかる事を願っています。