「転職は何回目から不利になる?」
転職を考える時に気になることです。
講師、営業職、事務職…。私は「5回転職を経験」しています。これだけ転職回数を重ねている人はそういないでしょう。まさに仕事という名の迷路をさまよっていました。
- 転職を考えている方
- 自分に合う仕事が見つからない方
に向けて
「転職は何回目から不利になる?」を実際に経験したことから、質問にお答えをしていきます。
転職5回!仕事をさまよったストーリー
かんたんにですが、私が経験した仕事を紹介していきます。
1社目 専門学校講師(3年)
退職理由:力不足
↓
2社目 経理(2年)
退職理由:ブラック企業
↓
3社目 営業(1年)
退職理由:リストラ(会社業績不振)
↓
4社目 営業(4年)
退職理由:事故による長期入院
↓
5社目 事務職(4年)
退職理由:臨時職員のため契約切れ
↓
6社目 web事業(継続中)
見て頂ければ分かる通り…仕事の闇をさまよっています(笑)
転職は何回目から不利になる?⇛3回目です
※あくまで私の経験での話
これは私だけの話かな?と思いましたが、ネット検索すると「3回目から厳しくなった」「ほとんど不合格になった」の声が多いです。そのため、3社目を辞める時には覚悟が必要になるかもしれませんね。
再就職に2年もかかった!
28歳 3社目退職
↓ 2年間就職決まらず…
30歳 4社目就職
転職3回目、つまりは4社目に入るまでに2年もかかりました(涙)
その間は正社員としての仕事はありません。食いつなぐために運転代行のアルバイトをやっていました。夜は運転代行の仕事、昼は転職活動という2年間です。
営業成績が決して悪かったわけではありません。退職理由は会社が潰れそうになって、ほぼ全スタッフがリストラになったこと。「会社都合だし…すぐに就職できるでしょ!」と思っていましたが、甘かったです。
こちらから見ても明らかに面接官の反応が悪いのです。何社受けても、何社受けても、不採用の結果しか届きません。
- 長続きしない
- 辛抱強くない
このように思われていたのでしょう…。現実はそう甘くはありませんでした。数撃ちゃ当たると言いますが、2年間たくさん面接を受け続け、ようやく再就職が決まりました。前職と同じ営業職です。面接官いわく人数不足だったこともあり、転職回数には目をつぶって頂けたのかと思います。
【転職1回目】反応良し!講師から経理へ
転職1回目
面接官の反応:◎
専門学校講師→経理
転職理由:力不足
転職回数ごとに詳細をまとめます。
1社目に選んだのが、私が卒業した専門学校での専任講師(教員)でした。会計学を担当し講義を行い、難関といわれる検定試験の合格者も排出していました。社会人としては順調なスタートを切ったと言えます。
3年目に受け持ったクラスで転機が訪れます。生徒からの質問に、先生として答えられなかったのです。その生徒は、社会人出身で実務的な経験を重ねてきました。会計を勉強するために入学したにも関わらず、教師である私がまともな回答が出来ませんでした。
「私には実務経験がない…」
自分自身が嫌になって自信を無くします。そのまま講師を続けていくことに不安を感じ、一から実務経験を積もうと思い、退職を決意しました。
次の職場は「経理職」です。再就職試験はあっさり合格。
- 会計学講師として経験がある
- 実務を学びたいという向上心
これが強みでした。
講師時代に抱えていたコンプレックスを解消できるチャンスとして、一生懸命に仕事をしました。ですが、残業は月80時間ほど。休みは月4日あればよいほどの環境。いわゆるブラック企業でした。
他の経理職はどんどん辞めていきます。2年頑張りましたが私にも限界がきました。転職1回目は失敗に終わったのです。仕事に失敗したショックもあってか…。志した会計学、経理額を捨てることにします。今思えばそれは間違いだったのかもしれません。
【転職2回目】反応ふつう!経理から営業へ!
転職2回目
面接官の反応:△
経理→営業
転職理由:ブラック企業
次に選んだのが全くの畑違い、営業職です。
面接官の反応はいまいちでした。それもそのはず…。
- 会計講師、経理ときてなぜそのキャリアを捨てたのか?
- ブラックが理由で転職したのに…選んだのはブラック気質な営業職
冷静に考えればめちゃくちゃですね…。いろいろなことに嫌気がさして思い切った決断をしたのだと思います。ただし、面接官の反応は決して悪くありませんでした。月間80時間残業を2年耐えてきたのが評価されたのかもしれません。また、27歳とまだまだ若かったこともあります。
営業の仕事はどうだったかというと・・・意外にも自分にあった仕事でした。大変・きついというイメージ通りの仕事でしたが、結果を残すことが出来れば、きちんと評価に繋がるところにやりがいを感じました。
しかし、不運にも企業の経営不振により担当部署が閉鎖することが決まりました。せっかく合う仕事を見つけたのにも関わらず、リストラでそのキャリアを終えることになります。
【転職3回目】印象が悪すぎて…2年間不合格ばかり
転職3回目
面接官の反応:××× (バツ3つ)
もうですね…
全然ダメなんですよ(笑)
退職した会社が1社や2社くらいであれば面接官はあまり気にしません。ですが、3社も退職すると全然話がつながらないんです。
面接官「1社目辞めた理由は?」
私「スキルアップのためです」
面接官「2社目辞めた理由は?」
私「ブラックだったので」
面接官「なぜ営業職にしたの?」
私「思い切ってチャレンジしたくて」
面接官「スキルアップはどうしたの?」
私「・・・」
面接官としては何社辞めようが正当な理由が存在(たいていは無いですが)していれば良いわけです。しかし、経験する会社の数が増えれば増えるほど辞めた理由が繋がっていきません。初めに目指していたことと、最後は考え方も変わってしまうのです。
考えと行動が一貫しなければ「どうせウチもすぐに辞めちゃうでしょ」と思われてしまいます。3回目面接の転職活動は2年も続きました。何社受けても届く結果は不採用オンリー。
「いっそのこと、応募書類にウソを書いてしまおう…」
と思ったこともあります。もちろん踏みとどまりましたが…。
先にも書きましたが、人員不足の会社(営業)に何とか拾ってもらうことが出来ました。その仕事はこれまで最長の4年間続けることが出来ました。
【転職4回目以降】おまけで紹介します
反応が悪くなるのは…「3回目」で話は完結しました。ですが、その先を知りたい方もいらっしゃると思いますので続けて書いていきます。
転職4回目は突然に…
転職4回目
面接官の反応:?
営業→事務
転職理由:事故
営業職の仕事で順調にキャリアを積んでいました。ところが、入社4年目が終わろうとする頃、思わぬ形で長期入院をすることになりました。不慮のもらい事故により大怪我を負いました。
退院の目処が立たない状態になり、仕事復帰はいつになるかも分かりません。それを境に車いす生活をすることになり、仕事を続けることが困難になりました。泣く泣く退職に。
次は車いす使用者としての就職活動です。それに加えて転職は4回目です。ますます就職活動が大変になりました。書類選考で不採用通知が来ることがほとんど。面接まで辿り着いたとしても、過去の退職理由を聞かれたら必ず不採用の結果が出る状態が続きます。
それでも諦めずに半年が過ぎた頃、「2年間」という上限付きの臨時職員に採用決定。事務職での仕事が決まりました。それから2年が経ちましたが、仕事で評価してもらえたこともあり、特例で2年間延長となりました。合計4年働いたことになります。
ここではWeb作成、データ入力関連、デザイン業務と貪欲にチャレンジしました。その結果として、たくさんのスキルを習得して満期終了を迎えました。
車椅子という条件があったため、これまでとは状況が違うため、4回目の転職における面接官の反応は「?」としました。ただ、厳しかったことは間違いありません。
転職5回目は…すぐに採用決まる!
転職5回目
面接官の反応:◯
事務→web事業
転職理由:任期満了
転職5回目は…すぐに決まりました。
前職で得たスキルが生きた形となります。また、特例で2年延長になったことを面接官がよく捉えてくれたからです。現在の職場ではWeb作成事業を立ち上げる予定で、将来的にはそちらの仕事に配属される予定です。
転職5回も経験して、それはそれはつらい日々でしたが…。
ようやく終わりを迎えたのです。
最後に
すでに記載したとおり、転職が3回目を超えると…厳しくなります。
それは間違いありません。転職理由にずれが起きてあやふやになってしまうからです。一貫性がないと捉えられるのも仕方がありません。
これまでは…転職理由があやふや(過去)
↓
与えられた事務仕事でスキルを習得し特例で2年延長頂いた(現在)
しかし、5回目の転職で私が経験したのは別でした。過去に目をつぶってもらえるほど、現在の自分に一貫性と未来を感じてもらえたからです。
仕事というのは難しいものです。1発目で自分に合う仕事に出会うことはほとんどありません。転職を何回もしたほうが良い、というのは無責任かもしれません。ですが、5回経験した人がここにいることを励みにして頂ければと思います。
最後に・・・
3社目を辞めるときだけは覚悟しておいてください(笑)
ご検討を祈っております!!