僕は20代で4回転職をしました。
20代で僕より転職経験がある人を見たことがありません。
1社目 飲食業界
退職理由:超絶ブラック
↓
2社目 アパレル
退職理由:パワハラ、暴力
↓
3社目 また飲食業界
退職理由:超絶ブラックで体を壊す
↓
4社目 飲食コンサル(派遣社員)
退職理由:契約切れ+居心地悪い
↓
5社目 またまた飲食業界
やりたい仕事に出会って8年継続中
見て分かる通り…
仕事という闇をさまよっています 笑
今となっては笑い話ですが、20代の時は本当に苦しかった。選ぶ先、選ぶ先、本当につらい環境です。
「自分に合う仕事なんて無いんじゃないか…」
「もう仕事なんてしたくない…」
そんなことを日々思っていましたね、弱気な時は死にたいと思う時もありました。
結果として5社目に入った会社がすごく水が合って、8年も続けることが出来ています。僕自身にも問題があったと思いますが、合う合わないは必ずあります。
「自分がやっている仕事が合わない」と感じるのであれば…僕が言えることはこれです。
「行動した方が良い」
「仕事を変えたほうが良い」
3年は続けろ、と適当なことを言う人もいますが、これは無視した方が良いです。なにせ3年は長過ぎる。それぞれ3年勤めていたら、合う会社に入っていたのは40歳ですからね。そもそも入社できたかも怪しいところです。
転職経験で苦労したこと
転職は決して難しいものではありませんが、苦労も当然あります。100の会社があれば100の社風があるので、今までとは異なる職場環境に慣れるのは本当に大変でした。
僕は職場環境を重視する傾向がありました。シンプルにいうと「人間関係」や「待遇」です。社風が合わず、馴染めず、辞めたいとすぐ思うようになります。
面接は転職回数を重ねるほど難しくなっていきます。辞めた理由をそれぞれ答えないといけませんので。
「またすぐに辞めてしまうのでは?」と先入観がはいってしまいます。これは仕方のないことですし当然だと思います。ただ、こんなのはリスクのうちの1つでしかありません。
転職するリスクよりも、合わない仕事を続けるリスクの方が、僕は大きいと感じています。体を壊したり、暴力を受けたり、人間関係のストレスで診療受けたり、嫌な思いをたくさんしてきました。
1社目の飲食、超絶ブラックで死にかける
大学卒業後、最初に入社したのが飲食業です。某大手チェーンの飲み屋です。この業界はいろいろ問題を起こしており、慢性的な人手不足です。わずか2年目にして店長を任されます。
労働時間は想像通りです。
1日平均勤務時間・・・13時間
残業・・・月間130時間
休み・・・月に4回(呼び出しあり)
最大で72時間ぶっ通しで働き続ける事もありました。
わずか2年でボロボロに。身も心も壊れかけです。労働時間の長さもさることがながら、直属の部長からも圧力を受け続けます。
「もうやってられるか!!」
とプツンと糸が切れてしまい退職。あの時に辞めていなければ死んでいたと思います(マジで)
2社目のアパレル、暴力が日常茶飯事
もう飲食はいいや…と選んだのがアパレル業界でした。もともとファッションが好きなこともあり、食品ではなく自分の趣味であるファッションの分野で営業力を生かしたいと思ったからです。
若かったこともあり転職はすんなりと決まりました。ですが、ここでもいろいろな苦労をすることになります。
まずノルマがあります。
ノルマ未達成者は全社員の前で晒しあげにされます。
「使えねーなおまえ、辞めてもらってもいいんだよ」
「そんな数字もいかねーの?バカだなお前は頭使えよ」
さらには殴る、蹴るが横行。上司が体育会系が多かったのもあり暴行が当たり前の環境。わずか3ヶ月で限界を迎えました。病院にもいっていたので、これ以上のストレスは危険と医師に言われていたのも後押しとなりました。
3社目でまた飲食へ出戻り、怒涛の14連勤
飲食業界で失敗し、アパレル業界でも失敗。自信を失いかけていましたが、もう一度チャレンジしようと飲食へ戻ることに。
もう1度食品関係の資格検定を扱う会社に入社しました。そこでは順調に営業をさせてもらい、ようやく自分が働ける仕事に出会ったと思って安心していました。
ところが、1年たった頃に会社都合で新事業に配属されることになりました。飲み屋での店長経験から、白羽の矢がたったのでしょう。新規オープンするおにぎり屋の店長になりました。
新規オープンに必要だった仕事
物件探し/食材調達/メニュー開発/商品マニュアルの作成/配送メーカー決め/アルバイト採用/教育/労務管理/売り上げ管理
運営に関わること全てが僕にのしかかってきました。お店が軌道にのるまで、ずっーと仕事。
「1日17時間労働」
「14連勤」
休み無しで働いたこともありました。それを3ヶ月続けたところ過労でダウン。新規オープンという貴重な体験をさせてもらったのは良かったですが、体が持ちませんでした。
結局このまま体調は戻らず退職することに。2度目の飲食業界チャレンジも、同じく働きすぎで挫折することに。
4社目の飲食コンサル、社風が全く合わず
これで退職したのは3社目です。いよいよ後が無くなってきましたが、4社目は思ったより早く決まりました。
選んだのは飲食コンサルです。この会社は飲食業界に対して教育、指導をするコンサル業となります。過去の店長経験、新規立ち上げ経験があったことから、すんなりと採用されました。
社員ではなく契約社員だったのも、採用されやすかった理由の1つです。せっかく入社したのですが、とにかく社風が合わなかった…。契約社員というのもあって僕の考えや意見は一切通りません。
業務や作業全てがマニュアル化されており、それを寸分狂わずこなすのが仕事です。集客(売上)をより良くするためイベント企画などの提案をするとマニュアル外だからと強く反感を買ってしまうことも。
契約社員のため、過労で倒れるといったことはありませんでしたが、自分が必要とされていない感覚を1年間味わうことに。契約期間が切れて、そのまま退職となりました。
4社目を退職して
「もうどの仕事も無理…」
「自分に合う仕事なんか存在しない…」
とにかく落ち込んでいましたし、自分が嫌になってしまいました。
そこで仕事について一度客観的に見ようと決心。3ヶ月間旅行に行ったり、家でのんびりして、仕事のことを忘れることにしました。
しばらくすると
「また仕事がしたい」
とフツフツとわくものが出てきました。
「次が最後の仕事」
そう覚悟をしてまた転職活動を始めたのです。選んだのはまたまた飲食業界。飲食業界の元同僚たちに相談することで、働きやすい会社の情報を得ることができました。
5社目でまたまた飲食業界、ついに見つけた
もうどこに行くにもうまく馴染めず、どうしようもなくなった私を拾ってくれたのが今の食品メーカーの会社でした。
「もう1度食品関係で花を咲かせたい」
その思いから今の会社で営業を勤めていますが、これほど居心地の良い職場はない環境です。残業はありますが、上司が温かく声をかけてくれたり、全員で頑張ろうという空気感があります。
同じ飲食業界でも全然雰囲気が違います。何度も転職して、自分に合う仕事を探して、本当に良かったと感じています。たくさん苦労したけど、結果良ければです。
ちなみに面接はすんなり通ったわけではありません。これだけ転職しているのだから当然です。
「兵庫に永住する覚悟で来ました。ここで働かせてください」
この一言がすごく響いたと後で聞きました。過去は変えられませんが、熱意だけは持つことが、そして伝えることが出来ます。
転職は怖いか?
転職は少ない方が良いことは間違いありません。ですが、決して怖いものではありません。
今までの転職経験を振り返ると、自己分析の甘さ、企業分析の不足、忍耐力のなさなど、自分が反省すべき点は山のようにありますが、転職していく度、自分の至らない点を反省していたことが自信を成長させ、今の自分があると思っています。
自分と向き合い、転職希望先の職場もしっかり分析していれば1度や2度の転職では、全く恐れることはないと思います。気軽に考えていいと思います。僕のように20代で4回も転職している人もいますので(笑)
最後に
昔は、転職に対して悪いイメージがついて回りましたが、それもいまや昔の話です。望めば転職しやすい環境に変わりました。ましてや今は売り手市場で、多くの人が転職を経験しています。
・5人のうち4人が1度は転職を経験
・20代では6割が転職を経験
僕が転職をしていた15年前は今ほど売り手市場ではありませんでした。しかし、「今の環境を変えたい」に嘘はつけなかったので、勇気を振り絞りました。
転職したことには全く後悔はなく、むしろ転職して良かったと、本当にそう思います。「仕事が合わない」と感じましたら不安な気持ちもあると思いますが、「ほとんどの人が転職している」ことも踏まえて勇気を出して行動に移すべきだと思います。
若いならなおさら。失うものは何もないです。
それでも転職は不安。と思う方は、リクナビやマイナビなどで使われているリクルートエージェントに相談しみてはいかがでしょうか。様々な企業を紹介してもらうと、世界がすごく広く感じ、転職したい気持ちもより強くなるかと思います。まず、そういう一歩から始めてみてはいかがでしょうか。