「60歳で定年して老後はのんびり」
がこれまで常識とされてきました。
日本は高齢化社会になってきて60歳になってもまだまだ元気。
70歳になっても働く人はいます。
かつては60歳まで企業が面倒を見てくれる終身雇用が前提でした。
その制度もあってか、会社のために全力で毎日仕事に打ち込むことができる。
それが今は違います。
「定年まで会社は面倒を見てくれないだろうな…」
そんな悩みを持っている方は多いのではないでしょうか?
僕もその悩みを持つ一人です。
勤めているのはパチンコ業界です。
知らない方も多いと思いますが、重労働です。
毎日重いものを上げ下げするため、体への負担が大きいです。
若いうちはそれでも良いです。
ですが、歳をとるとそれが負担になっていきます。
数年もすると出世をして、肉体労働からは離れることは出来ます。
ですがそのポストはわずかしかありません。椅子取りゲームのようなものです。
この業界はだんだんと業績が悪くなっており、勤めていた会社もその影響を受けることになります。
出世してもポストがなくて落とされる。
人件費カットのため退職させられる。
そんな先輩をたくさん見てきました。
「いつか自分もそうなるのでは…」
「クビになったらどうしよう…」
という毎日でした。
「定年まで働けないのかもしれない…」
同じ思いを持つ方に参考になるよう記事を書いていきます。
入社した頃は何も考えていなかった
僕が入社したのは学生を卒業した22歳。
まだまだ若く体力もありました。
先のことも考えることはありませんでした。
口癖は「なんとかなるっしょ」
数年もすると出世することになり肉体労働から開放されることに。
内勤の仕事です。
そこではデスクワークが中心となり、体への負担がなくなりました。
入れ替わるように先輩が降格し、肉体労働へと戻ってしまいました。
特に何をしたわけではありません。出世のポストがないので、会社の都合で落とされただけ。
僕のほうが仕事が出来た…というわけではありません。
若い僕を試してみようという事だったのかもしれません。
降格した先輩はそのまま退職することになります。
それだけ業界、会社が追い込まれていたのです。
「いつか自分もこうなるのか…」
そうならないように目の前のことに必死になる毎日。
それと同時に不安との戦い。
誰かに蹴落とされるのでは…
その不安はストレスになっていきました。
ベテラン社員が蹴落とされる
会社には55歳になるベテラン社員がいました。
その歳となると、みなさんはどんな社員を想像しますか?
机にドシッと座って書類をチェックするだけ。
細かいことは部下に指示知る。
そんなイメージを持つと思います。
この社員は鈴木さん。
やっている仕事は、アルバイトと同じ仕事です。
毎日重いものを持ち、中年のおじさんなのに子供と同じくらいの年齢の子たちと同じユニフォームを着て接客。
体力はありませんので・・・カゲではお荷物扱い。
倉庫整理や、車での外回りなどをあてられていました。
鈴木さんはもともと店長をやっていたキャリア組。
業績が悪かったとのことで管理職へ降格。
50を過ぎて一般職へさらに降格。
足元を見られていたのだと思います。
「再就職はできないだろ?」
ということです。
当時の人事部は、人件費を減らすことにやる気になっていましたので、同じような扱いをされている社員はたくさんいました。
年功序列、終身雇用がなくなっていくのは自然なことです。
ですが、一生懸命働いてきた結果がこれでは…悲しすぎます。
定年まで勤めあげろ
うちの両親は公務員でした。
数年前にふたりとも定年を迎えることになりました。
最終日は部下である職員が送り迎えをする決まり。
見守った僕はそれを見て、本当に感謝されていたんだというのを感じました。
父の口癖は
「定年まで必死で働けよ」
「そうしたら人生楽しいぞ」
安定志向の考えです。
僕自身も定年まで働きたい。
でも今のままでは無理なのかもしれないと感じていました。
安泰と言われていた大企業も倒産する時代。
入社した企業が定年まで残っているかは分かりません。
ですが、沈むと分かっているのに乗り続けるのは本当につらいことです。
甘いかもしれませんが…
どこか仕事に打ち込めない自分がいました。
業界を変えるのは怖くない
僕は転職という道を選びました。
別業界を選択しました。
この会社が悪いわけでなく、自分が定年まで勤めれる。
勉強してスキルアップできる。
そんな環境を目指すことになります。
別業界への転職なのでとにかく不安。
「僕を雇ってくれるところあるのかな…」
とネガティブに考えるところもありました。
定年まで仕事するためのキャリアアップ
会社が持つかは分かりません。
でも自分にスキルがあれば再転職はできるはずと考えました。
パチンコ業界はどんどん下火。
だからこそ業界を変える必要がありました。
決して甘えではありません。
変えることが大事。
動くことが大事。
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自分の気持ちを相談したところ
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どんな求人があるのかな?
と見ておくだけでも違います。
何度も言いますが、思考停止してしまうのが一番怖いです。
抜けれなくなります。
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