「趣味を仕事にするな」
昔から常識のように言われてきました。
・仕事とプライベートを分けるべき
・趣味が趣味で無くなる
いろいろ理由はあると思います。
だが!!
僕は「趣味を仕事にすべき」と考えています。
この記事は趣味を仕事にした僕がどう感じているのか、実際のところどうなのか、をまとめて記事です。
スポーツバイクが好きすぎて就職
近年自転車ブームがきています。以前は単なる移動手段でしたが、スポーツや楽しみとして好まれています。全国でロードバイクレースもたくさん開かれていますしね。
もともとは営業職。激務だし、仕事はつまらないし、辞めたいと常に思っていました。「辞めたいけどやりたいことが見つからないな…」そんな僕に転機がやってきます。
「バイク屋で働いたら?」
それは仲間から言われた一言です。趣味を仕事にするアイディアを持っていなく、なるほどその手があったかと。思い切って退職し、現在勤めているスポーツバイク専門店に転職をしました。
結果としてこれが大正解。
趣味を仕事にすべきと感じたきっかけです。
好きこそものの上手なれ
好きなものは熱心に努力するので、上達が早いという格言です。営業職はお金のためだけに働いていたので、どこか力が入らない、熱を持てない部分がありました。
スポーツバイクは趣味で知識もあったし、仕事としてより勉強しようという思いがあったので、あっという間に業務を覚えることができました。
サッカー界のスーパースター、クリスティアーノ・ロナウド選手は「無類のサッカー好き」として知られています。そして、大好きなサッカーを極めるために一般人では想像も出来ない努力をしています。
ロナウド選手の伝説
・誰よりも上手いのに誰よりも長い時間練習をしている
・筋トレはかかさず、1日腹筋3000回
・アルコール、たばこはもちろんのこと、脂肪分の多いものは一切口にしない
あれだけのテクニックを持つようになったのも、天性の才能だけではないことが分かりますね。また、同じチームの選手が家に遊びに来た時は「一緒にサッカーしよう!」と言ったそうです。やはりサッカーが好きでしょうがないのでしょう。
プライベートと仕事があいまいになる
プライベートと仕事の時間を分けれなくなる、と言われています。ですが僕の場合はこれが良い点だと感じています。
1日9時間くらい働くとすると月の3分の1は仕事に使っている時間です。その時間がつまらなかったら、人生そのものもつまらないです。
僕は営業マン時代には「早く終われ早く終われ」しか思っていませんでした。今では勤務終了時間になっても気づかないこともあるくらい夢中になっています。
大好きなスポーツバイクと触れ合えるだけで嬉しいです。さらに、ここに買い物にくるお客様は同じスポーツバイクを大好きなお客様です。または、初めて購入するこれからのお客様。
接客して話すこと自体が楽しくてしょうがありません。お客様と仲良くなって、ツーリングに行くこともありました。それだけ接客が楽しいのです。
接客業=大変
というイメージがありましたが、やはり好きなものを扱っていると違いますね。コンビニや居酒屋など、不特定多数の方がくる場所ではないというのが大きいと思います。
残業も決して嫌でない
残業は少なく毎月約30時間程度です。一日多くても2時間。人が足りないとか、忙しいとか、そういう時に店長から指示を受けて残業をします。
本来であれば残業は嫌だ…となるのですが、僕の場合は全然平気でした。他の同僚も同じく残業を苦にしていませんでした。これも好きなことを仕事にしたからなんだと思います。
同僚にも恵まれる
転勤の多い会社のため1年周期で店舗が変わります。ですが、どの職場でも人間関係は良好でした。
その理由は趣味が一致しているからだと思います。
「スポーツバイクが好き」
もうこれだけで共通点です。会話に困ったらこれ出しとけばいいや、みたいなところがあります。
趣味を仕事にすると同僚にも恵まれやすく、プライベートで遊ぶこともたくさんあります。休みの日もどこか一緒にサイクリングに出かけていました。
転勤して職場に馴染めないといったことが無いのが良かったですね。新しい人が来たら歓迎会、ならぬ「歓サイクリング」の文化が根づいています。
趣味職場に入ると苦労することも
年に2〜3人はバイクに全然興味が無いのに入社してくる人がいます。入社後に趣味にできる場合は良いのですが…
入社後も全然興味が無いと大変です。多くの同僚が、趣味の延長上として捉えているため、平気な顔して休日も出勤してきます。休みの時間を利用し自転車をいじっているのです。
また、サイクリング等の誘いもたくさんあります。
「休みくらいは放っておいてくれよ」
「仕事以外で自転車は見たくないよ」
と思う方もきっといるはず…。
全くバイクに興味を持てず、周りについていけず、辞めていく人は年に数名います。趣味職場に入ってしまった弊害と言えますね。私たちにも責任があります。
給料は少ないと覚悟すべし
僕が勤めているところは年収300万です。小売業の中では普通くらい。20代後半なので平均より低いと思います。店長になればさらに給料は上がるかな、といったところですね。
・自分が好きなこと
・給与が高いこと
が一致していれば最高です。ですが、これが叶う人は少ないのでは無いでしょうか。
営業マン時代はこれより稼いでいましたけど、仕事の楽しさ、充実度でいうとぜんぜん違います。独身なら楽しいことやるべきです。
もし家族がいる場合は、奥様や子供との兼ね合いになってきます。僕が転職した時はすでに結婚していたのですが、妻は賛成してくれました。以前の僕は目が死んでいたので賛成してくれたとのこと。
長く続けたほうが結果的に良いことも
・仕事がつらくて辞めた
・体を壊して休職した
友人の中にもたくさんいます。いくら高い給料をもらっても、働けなくなったら1円も入ってきません。
僕はスポーツバイク専門店に勤めて4年がたちました。結果として、これまで楽しく仕事をしていますし。今後も続けることが出来ると確信しています。
「年収300万は少ないな…」と正直感じることはありますが、自分が楽しく安定して働けるのが大きな魅力だと感じています。継続は力なりってやつですね。
最後に
・これから社会に出る
・趣味を仕事にしたいけど迷っている
・勤めている仕事がつらくて仕方ない
いろいろな方がいらっしゃると思います。
「趣味を仕事にして良いんじゃない?」
僕はそう思っていますし、変な常識にとらわれる必要は無いとも思っています。人生はたった1回限り、楽しいことを仕事にした方が良いですからね。