【消防設備士3年目が教える】消防設備士の仕事がオススメな理由!火事防災の仕事はやりがいバツグンです。給料、待遇、バランスも言うこと無し。

防災

「消防設備士」という仕事に就いて3年目です。ちなみに「消防士」ではありません。「消防設備士」は火を消す仕事ではなく、火が出ないように点検や工事を行う仕事になります。

 

似ているけど意味が違う職種

  • 消防士…火を消すのが仕事、公務員
  • 消防設備士…火が出ないようにする仕事、一般企業

 

以前は広告代理店で働いていました。自分には合わなかったのか…仕事にやりがいを感じることが出来ません。転職のきっかけとなったのが東日本大震災。防災への関心が深まったこと、思い切って別のジャンルをやろうと考えました。無資格未経験でしたが採用していただくことになりました。

 

この消防設備士という仕事はオススメです。

  • 防災の手助け、命を守るやりがいと使命感
  • 給与勤務時間などの待遇バランスが良い

 

この仕事について興味がある方へ向けて、まだまだ勤務年数は少ないですが、分かる範囲内でまとめていきます。先輩方ほど詳しくはありませんが、一生懸命紹介させて頂きます。

 

消防設備士の仕事とは?

身近にある消防設備は、消化器、自動火災報知設備、スプリンクラー、避難はしごとなります。これらの点検や工事を行うためには、国家資格「消防設備士の資格」が必要になります。

 

Q.国家資格が無いと働けないのか?

A.未経験でも問題ありません

 

実際、私も未経験で採用をしてもらいました。その背景としては、未経験でこの資格を持っている方はまずいないからです。「資格有」を必須条件にしてしまえば採用ができなくなってしまいます。

 

資格が無いので責任者にはなれませんし、出来る業務も限られてしまいますが「勤務しながら2年くらいで取得してね」が会社のスタンスです。ここは企業によっても違うと思いますのでぜひ確認してみてください。もちろん、有資格者であれば優遇されますし、給料も5万ほど高くなる傾向があります。

 

消防設備士の資格について

消防設備士の資格はやや複雑となっています。社会福祉士、看護師、薬剤師、医師など一般的な国家資格種類は1つだけ。歯科医資格、外科資格等、分野ごとに分かれてはいないですよね。

 

消防設備士は「甲」「乙」の2種類が存在し、その中でも「数値」によって種類が分かれます。ここを書いていくと複雑かつ長文になるため簡単にまとめます。

 

消防設備士の資格をざっくりと!

甲・・・工事、検査ができる/甲1〜甲5

乙・・・検査だけできる/乙1〜乙7

 

簡単に言ってしまえば、「甲種」の資格は工事・点検ができます。「乙種」は点検しかできません。「甲種」を取るのが一般的ですが、まずは乙種から取得する方が多いかと思います。難易度の違いもありますし、会社が推奨していることでもあります。いずれは「甲種」を取得する必要があるのは言うまでもありません。

 

試験を受けるには実務経験が必要となりますが、他資格と組み合わせることで就職前に受験することも可能です。ですが、無いよりはあったほうがいい程度です。無理して取得する必要はなく、仕事をしながら覚えて行けば良いというのが現場の本音です。

 

ちなみに、この資格を有する者でしか扱えない仕事もあるため独占業務になります。今後はどうなっていくか分かりませんが、現時点では国家資格の中でも優秀な部類に入ると思います。

 

消防設備士の仕事、勤務時間について

ここからは、仕事の流れを説明をしていきます。

 

私の勤務している会社は、勤務時間が8時〜18時までとなっています。1日約10時間、残業はほとんどありません。ここは会社によりけりだと思います。点検工事が仕事のため、私たちが訪問をします。そのため、毎日現場が違うため出勤時間は変動します。

 

9時から都内で点検となれば、その現場に着く為の移動時間を考慮しなければいけません。朝が早い日もあれば、遅い日もあるため、毎朝変動があるのは苦手な方は向かないかなと思います。現場には数人のチームで向かい、それを束ねるリーダーがいます。出勤、現場、戻り、点検結果まとめ、というのがシンプルな流れとなります。

 

広告代理店時代は、残業80時間は当たり前の世界だったため、入社した時にビックリしました。給与も決して安いわけではなく充分頂くことが出来ます。無理のない仕事が出来ており、ライフワークバランスも上手く取れるようになりました。

 

消防設備士の給与、休日について

私の場合(3年目)で月収は約30万、年収で420万位です。

 

3年目であること、勤務時間を考慮すると恵まれていると思います。そして、給与に関してはまだまだ上を目指すことが出来ます。偉そうにいっておきながら、私も資格をほとんど持っていません。甲種もたくさんあるため1つずつ取得が必要で、その資格によっても手当がつきます。

 

私の会社は資格の支援制度があり、資格を取れればその資格を受けた費用などは返ってきます。また、乙類1つ所持できれば毎月給料に反映し、甲種ならさらに反映します。また部署が点検・工事で別れており工事のほうが給料が高いです。

 

休みは日曜、祝日。その他に月2回任意で休めます。夏休み、冬休み、GWなどもあります。対象が企業であることが多いため、必然と平日訪問が増えるためです。どうしても日曜日に点検してほしいと要望があれば休日出勤になりますが、その分は平日に代休を取得できます。

 

どんな点検をするの?

専門的なことが多いので、かんたんにだけ仕事の一部をお見せします。

 

消火器について

 

誰もが見たことがある身近な防災アイテムが「消火器」です。

 

消火器には種類がいくつかあります。よく目にする定番の消火器は粉のタイプか液体のタイプだと思います。消火器は10年以上経過すると、耐圧試験または交換をしなくてはいけません。年数の確認、最近の消火器は蓄圧式なのでゲージがついています。そのゲージ内に決められた圧力があるか、歩行距離で20mの間隔で設置されているのか、またその場所に消火器が何本無くてはいけないのかなど、消化器だけでも細かい決まりがあります。

 

それが良好であれば、次の消火器の点検をします。建物に消火器が100本あればそれを全数点検します。未経験で最初に触るのはこの消火器だと思います。特に難しいことはないため、慣れれば早いです。もちろん1本たりとも見逃しは厳禁です。

 

自動火災報知設備について

 

こちらも一般的な防災アイテム。いくつか種類がありますが、マンションの部屋内にあるのは熱で感知するのが通常です。この火災感知器が正常に作動するかどうか点検します。火災感知器の決まりは沢山あり、各部屋に設置があります。これを1つずつ点検していきます。

 

設備の他にも、避難訓練や消火器の使い方などを行うこともあります。

 

資格を取得したらぜひ仕事に!

 

消防設備士はこれからも需要がある仕事です。もし資格を取得したら早いうちに転職をオススメします。

 

これに限りませんが資格を取ったけど仕事は変えなかった、そんな資格ホルダーをたくさん見てきました。せっかく苦労したのですから仕事にしてみてください。

 

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もちろん、相談したから必ず転職しなきゃいけないわけではありません。何かを強制されることはありませんので、とにかく相談してみるのがオススメです。

 

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まとめ

 

毎日勤務先が違うのも面白みがある点です。マンションだけでなく、大型ショッピングモール、駅、防衛省、浄水場、豊洲新市場など、絶対に入れないだろうって場所も入れるので、社会科見学よりも社会科見学な感覚です。

 

3年やってみて・・・やりがいバツグンの仕事だと思っています。万人にオススメできる職種であり、私自身も誇りを持って取り組んでいます。待遇のバランスも良く、あの時転職を決断してよかったと自分自身を褒めてあげたいです。給料、福利厚生、休日も文句はないですし、資格もあるので同じ業種への転職、もしくは起業など。今後の選択肢が増えた事も大きいです。

 

消防設備の資格を取るなら電気の資格も視野にいれれば、将来は安定します。消防設備も電気を扱うので、電気の事が詳しくなれば、色々な状況でも対応しやすくなります。「この給料で満足できない」と思えば、電気資格も活かすことで就職先の幅が広がります。

 

大きな火災があれば消防法が厳しくなり消防設備の設置基準も変わってきます。そのため、消防設備の仕事が絶える事はありません。歳をとっても体に負担がかからない仕事なのもオススメのポイントです。

 

消防士とはまた違いますが、陰ながらこんな仕事があるんだ、と伝われば嬉しいです。気を付けていても、火事はいつどこで起きるか分かりません。この仕事に携わっていなけれ、扱えない道具が沢山あります。それでは大事な家、人、周りを守ることは出来ません。

 

消防設備士になってみてはいかがですか?新卒でも、中途でも幅の広い仕事です。心からオススメいたします。