【転職体験】仕事がつまらない…。システムエンジニアとしてスキルアップを目指して転職した体験談

転職成功体験

仕事が忙しすぎるブラック企業が近年話題となっています。

 

やること多すぎ、長時間残業、休み無し等、大きな社会問題となっています。

 

私が勤めていた企業はそんな環境とは無縁です。

  • やる仕事がほとんど無い
  • 残業もほぼ無い
  • 休みもちゃんとくれる

 

この環境が嫌になって3年で辞めました。

 

「なんで?もったいない!」と思う方もいるでしょう。しかし、この暇な会社にいては、ダメな人材になってしまう。時代にとりこされてしまう不安感がありました。

 

「キャリアアップを目指してSEの転職をしたい」と考えている方へ。私の転職体験談を記事にしていきます。

 

私は転職をしてキャリアアップに成功しました。その経験談が誰かのお役に立つことを願っています。

 

安易な考え?ゆるい雰囲気の職場を選んだ

特に希望職種は無く、合同説明会で手応えがあった企業に就職をしました。そこは中規模のシステム開発会社です。

 

選んだ理由は「ゆるくて楽しそうな職場」だったからです。社会人になるのは不安がつきまといます。少しでも不安が軽くなるなら助かる、という気持ちでした。

 

その会社では、ある老舗企業のシステムの維持運用を一手に請け負っていました。他開発案件を受ける部門もありましたが、大きな収入につながりません。今考えると業績があまりに不安定な企業だったと思います。

 

2ヶ月のプログラム研修が終わり、私はその老舗企業の維持運用を担当する部門に配属となりました。そこからわずか3年で転職するとは、当時全く考えていませんでした。

 

暇な職場…なにをやればいいですか?

配属された部門では、既存システムの維持運用がメインでした。新しいプログラム開発はめったになく、刺激がない毎日でした。

 

新卒入社してわずか1ヶ月…

 

私

この職場、暇だな…

 

そう思うほどでした。

 

普通であれば、仕事を覚えることに必死な時期ではないでしょうか?やることも多く、毎日が格闘だと思います。

 

私は真逆。とても楽な職場で、仕事が全くありません。1日中画面をただ見ているだけの日も少なくありませんでした。

 

私

こんな楽な仕事…ラッキー!!!

はじめはそう思っていました。

 

しかし、そう長くは続きません。毎日毎日、仕事がまともにない状態が不満に思うようになります。

 

  • このままで私は大丈夫なのか…
  • 他会社に入ったSEと差がついているのではないか…
  • 会社が潰れたらどうしよう…
  • 10年後私はどうなっているのだろうか…

 

ものすごい不安に襲われるようになります。そして、誰にも相談することが出来ません。

 

同期はおらず一番近い人でも38歳で、ベテラン社員ばかり。自分の気持ちを話せる人がおらず、思いは内に内にこもっていきました。

 

「転職してスキルアップしたい!」

不安を抱えながらも、この会社に勤めて3年の月日が経ちました。

 

そんなとある日、担当していたシステムの刷新プロジェクトが立ち上がりました。私はその開発メンバーに選ばれました。

 

ただ、開発自体を請け負ったのは別の大手SIerです。私は開発終了後に維持運用を引き継ぐ為に派遣され、その大手SIerのチームメンバーとして開発を一緒にさせてもらうことになります。

 

私はこのとき25歳。一緒に担当した大手SIer社員も、同年代の若手メンバーでした。

 

私

みんな、すごい…

周りのレベルの高さに衝撃を受けます。

 

若いのにも関わらず、技術面・プロジェクト遂行面を任されていました。二次請けの年上エンジニアをまとめ、開発環境を構築・管理。自分の判断で開発メンバーを動かしていました。

 

私もそのうちの一人として、指示通りに開発を進めます。はじめは悪戦苦闘していましたが、次第にシステム開発がすごく面白くなっていきます。

 

作業量に応じて残業も増えていきましたが、それすら楽しい!充実している!気づけば夢中でコーディングをしていました。

 

しかし、前向きに捉えていたのは私だけでした。

 

  • 「何も分かってないやつらが指示を出しやがって」
  • 「若いのに腹がたつわ」
  • 「作業がめんどくさい、もう帰ろうや」

 

うちの社員は文句ばかり、たれていました。

 

老舗企業のシステムを10年以上見てきている人ばかり。大手SIerの社員に対し上から目線の態度で接していました。

 

長くシステムを見ているプライドがあるのだと思いますが、私は自分の会社が恥ずかしく感じました。

 

私

もうこの会社にはいたくない…

開発が終わった頃から、私はそう考えるようになりました。

 

この会社に入った頃は、やりたい事もありませんでした。楽でゆるい会社に内定を貰えてラッキーとさえ思っていました。

 

ですが、今は違う。システムエンジニアという仕事に初めて向き合い、もっと経験を積みたいと強く感じていました。

 

入社3年目の終わり。私は転職の道へと足を進めます。

 

当時はリーマンショック中。「わざわざ大変な道に行かなくても」と親や友人には言われました。「内定切り」という言葉も出ていて、悩んだことは事実です。

 

それでも強い気持ちは変わる事がありませんでした。

「転職してスキルアップしたい!」

 

どう行動したか?システムエンジニアの転職活動

私の転職活動がスタートしました。

 

しかし、転職を考えて最初の1ヶ月は「何から始めたらいいんだろ…」と右往左往。ただ転職情報サイトをネットサーフィンするだけで、なかなか行動に移せませんでした。

 

そこで利用したのが転職エージェントでした。調べると一人一人に担当者がつくことが分かり、とにかく誰かに話を聞いてもらいたかった私にぴったりでした。

 

1回目の面談。私のやりたいこと、目指したい企業をヒアリング。そこで数社の求人を見せてもらいました。

 

そのうちの1つは大手企業でした。社会インフラを一次請けで受注しているシステム開発会社で、あまり詳しくない私も聞いたことがある会社です。

 

「ここに行きたい!!!」

その求人を見てすぐにそう思いました。

 

しかし、規模が大きいからといって良い会社とは限りません。自分に合うかも分かりません。

 

担当者と相談した結果、大小関係なくたくさん面接を受けてみることにします。

 

大手(社員数1000人超)〜小会社(社員数20人)

いろいろな職場を見るため、5社面接を受けました。

 

気づいたのは、思いのほか小規模な会社も働きやすそう、という事です。社長から社員までの風通しがよく、独自の会社運営や社員教育をしています。

 

エンジニアだからなのか、オフィスもとても斬新でキレイ。まるでグーグルのように自由な雰囲気になっていたり、どこに入社しても面白そうだと感じたほどです。

 

面接を始めて3ヶ月。面接の結果が出ました。

  • 大手会社
  • 小規模な会社(2社)

ありがたいことに、3社の内定をいただきました。

 

どの会社も雰囲気が良く悩みに悩みましたが、私が選んだのは「大手会社」でした。

 

単純に安定している理由だけではなく、他では経験できない大規模なプロジェクトに関われると思ったからです。社会貢献度の高いシステム開発は、小規模会社では絶対に出来ません。

 

「このタイミングを逃してはいけない!一生後悔する!」

大きな決断をしました。

 

スキルアップに成功!転職してみてどうだったか?

エンジニアとしてスキルアップに成功しました。ですが、ここがゴールではありません。まだ出発点でしかないのです。

 

スタートは散々なものとなりました。

 

自分より若い社員が多く、そしてバリバリと仕事をこなしています。「なんでこんな出来ないんだろう…」と自信を失っていきます。

 

でも失うものはありません。暇に過ごした3年を後悔しても仕方ありません。とにかく目の前の仕事をこなす、覚える、成長する。誰よりも必死にやったと思います。

 

そんな日々から5年が過ぎました。

 

私は部門長を任されるほどに成長。IT業界でも必須スキルであるJavaやUNIX操作、ミドルウェア管理のスキルも身に付ける事ができました。

 

私

システムエンジニアとして自信がある。どこでも働ける!!

 

ようやく辿り着くことが出来ました。もし、あのまま同じ会社に居続けたら、自信を持って過ごしていなかったでしょう。

 

今では億単位の大規模なプロジェクトリーダーを任されるようになっています。しかし、目の前の仕事ばかり追いかけていたこともあり、同じシステムの維持運用と開発ばかり続けています。

 

最近の新しい技術に置いて行かれていると感じることがあります。次は、視野を広げていく事が課題です。

 

まだまだ成長していかなければいけない、そう感じる毎日です。

 

メッセージ

 

私は、大学生の頃はとにかく残業が無くて楽な仕事がいい、と考えていました。しかし、社会に出て思うことは、自分がやりたいことを必死に取り組むことが人生の豊かさであることです。

 

  • 仕事が退屈
  • なにもやることがない
  • 時間が余っている

 

それは旅立ちのサインです。

私はそう思います。