【仕事つらい】心療内科で看護師として2年勤務、人間関係がひどすぎて自分自身が心療内科に通った体験談

看護師辞めました

看護師という仕事を夢みる方はたくさんいると思います。

 

その一方で、辞めていく看護師もたくさんいます。

・三交代勤務がつらい

・時間外勤務が多すぎて体力的についていけない

・上司や先輩とうまくいかない

・患者さんやご家族からの圧力による精神的ストレス

・医療というプレッシャーに押しつぶされる

と理由は様々です。

 

私は人間関係で悩みました。

夜に上手く眠れなくなり心療内科に通院する日々を送ります。

結果的には退職する、という選択肢を取りました。

 

診療内科で働きながら心療内科に通院する。

ミイラ取りがミイラになる…という状況ですね。

今となっては笑えるようになりましたが、当時は相当追い込まれていました。

 

・看護師を辞めていいのか不安

・体力的にも精神的にもきつい

苦しみながら勤務を続けている看護師さんへ、私の経験をお話させて頂きます。

 

夢だった心療内科勤務

 

私の志望は始めから心療内科でした。

 

現代病とも言える「心の病」に向き合いたい、そう思っていました。目指したきっかけはハッキリとは覚えていませんが、学生時代に友人の相談役によくなっていたことが大きいのかもしれません。看護学校に入ってすぐに「心療内科希望」は決めていました。

 

新卒ですぐに希望が叶います。総合病院の心療内科病棟に配属されました。自分が希望した病棟に無事配属されましたので有頂天です。希望に満ち溢れていました。

 

しかし、同じくらい不安もありました。心療内科病棟は他の病棟に比べて、採血や点滴などの看護技術を求められません。その変わりに、患者さんが滞りなく生活できるよう声をかけたり、精神的に不安定になっている時には、プロとして話を聞いたり、暴力的になっている時は内服を勧め、抑制したりすることが仕事です。

 

「私に出来るかな…」という気持ちをカバーするかのように必死で取り組んだ日々。特殊な仕事でしたが患者さんが良くなっていく姿を見た時の達成感はとにかく凄かったです。

 

「心療内科に勤務できてよかった」

これが最初の1年で感じたことです。

 

それが変わったのが2年目です。

・先輩からの嫌がらせ

・上司からの圧力

・患者さんの家族からの圧力

この三方向からのプレッシャーがすごく、耐えられず、夜眠れない日々が続きます。

 

「こんな状態ではどちらが患者か分からない…」

悩みながら仕事をしていました。

 

ミスが怖い…上司からの圧力

 

自分がミスしたことで違う人が怒られる。経験したことがある人は分かると思いますが、自分が怒られる以上につらいものです。

 

【看護主任】上司

【先輩】4年目看護師、私の指導役

【新人看護師】私

新人には1年間担当指導者がつきます。指導者は3〜7年目の先輩看護師が務めてくれて、全力で指導してくれます。しかし、私の担当指導者はお世辞にも仕事が出来るとは言えませんでした。そのことから上司には嫌われていたのだと思います。

 

「新人のミスは指導者のミスだ!!」

怒鳴る声を偶然にも聞いてしまいました。怒られているのは指導役の先輩です。

 

「そんな怒鳴られるようなミスはしていない…」

私がしたことは患者さんに関わることでも何でもありません。他の同期がやっていても、決して注意されないような内容です。おそらく目の敵になっていた先輩だから言われてしまったのだと感じました。

 

「それでも私に責任がある。ちゃんと指導してくれる先輩のためにも…」

 

私はどんな小さなことでも言われないように。ミスをしないようにと気を張りつめて仕事をするようになります。でもそれは無理な話です。上司がミスと言えば正しいことでもミスになります。常に萎縮しながら仕事をする日々が続きます。

 

先輩(他指導役)からの嫌がらせ

 

先輩看護師にも色々な方がいます。その中で一癖も二癖もある人物がいました。指導は担当制で1対1で行われますので、その先輩看護師は私以外を指導していることになります。

 

指導していない私が疎ましかったのでしょう…

嫌がらせをするようになっていきます。

 

・質問しても無視

・ミスを押し付けられた

・私がやっていないのにも関わらず上司へ誤った報告

・聞こえるように嫌味 など

他の看護師から見てもあからさまな個別嫌がらせでしたが、誰も助けてくれません。上司も見て見ぬ振りです。

 

患者さん家族からの圧力

 

先輩看護師や上司からの圧力よりもきつかったのが、患者さんの家族からの圧力です。心療内科は見た目には出ない症状です。外科等は違い、目に見えて傷が治ったなどと評価が出来ます。心療内科はそうもいきません。

 

「退院しても何も変わってないじゃないか!」

と家族から不満を訴えられることも度々ありました。実際には、患者さんは十分症状が軽快しているにもかかわらず、家族の方が気づいていないだけなんです。看護師として家族に理解を求めてもダメです。

 

「新人が偉そうに!何も分かってないくせに!」

治療が進んでいる時に感じる達成感は、心無い一言で壊れていきます。患者さんやその家族をサポートしたい。入社した時の思いが強かった分よけいつらかったのを思い出します。

 

ストレスが限界を迎える、全然眠れない日々

 

仕事のストレスが限界を抱えます。

 

まず仲良しだった家族と会話するのさえ面倒です。家族も異変を感じていたでしょう。休日は報告書やレポートで過ぎていきます。暇な時間があっても外に出たくない。寝ていたい。

 

ある日の仕事帰り。運転中に悲しくもないのにポロポロと涙が止まりませんでした。自分の感情が悲しいのか、何なのか分かりません。意味もなく涙が出るのです。このままでは家族が心配すると思い、笑顔を取り繕い帰宅。そして、ベッドに入っても仕事のことが気になり寝付けません。一睡も出来ず仕事に行くことが何度もありました。

 

心療内科の看護師が心療内科に通院

 

あまりにも眠れない日々が続き、食欲も落ち、見る見るうちに体重が減っていきます。そして生理不順。体に次々と変調が起き始めます。心療内科で働いていたので、自分が限界にきていることは理解していました。そして、診察を受けたら休職をすすめられる状態であることも分かっていました。

 

何日も何日も悩み…ようやく決心します。

 

眠れなければ仕事で大きなミスをおかすかもしれない。だから睡眠導入剤をもらうため、そう自分に言い聞かせて心療内科(他病院)の扉を叩きました。

 

「休職したほうがいい」

予想した答えが返ってきました。つらい状況でしたが自分が夢だった仕事、辞めるという考えはありませんでした。医師を説得し通院と内服での治療を開始。仕事はそのまま続けることに。

 

「前のが笑っていたね」の患者からの一言で退職を決意

「あなたはとても素敵な看護師です」

「でも、身も心も疲れているあなたは今あなた自身が患者になっています」

「患者が患者を看護できますか?」

何度目かの通院で医師から言われた言葉。

 

「疲れている顔をしてるよ」

「前のが笑ってたね」

患者さんからもたびたび言われていました。

 

私は患者さんを治療する仕事、看護師です。

「患者さんに心配される看護師は看護師を名乗る資格ない」

「患者さんに対して失礼」

目がさめた気がしました。

 

「もう辞めるべき」

 

辞めるとなると晴れやかに

 

不思議なもので…いざ辞めるとなると晴れやかな気持ちになります。

 

あれだけつらかった、先輩からの嫌がらせ、上司の圧力も気になりません。退職するまでの期間楽しく仕事ができました。そうなると、こんなに楽しいのに辞めるのがもったいないとさえ感じてきます。

 

「そう感じるのは今だけ」

「心身ともに完璧ではないから判断がついていないだけ」

「辞めなければまた同じことの繰り返しになる」

そう自分に言い聞かせ退職日を迎えました。

 

最後に

 

私は退職後、生活リズムも整い睡眠導入剤を内服せずに眠れるようになりました。生理不順もなくなり、心療内科の通院は卒業できました。あれほど辛かった上司からの圧力や、先輩からの嫌がらせを笑い話にして友人に話すことができています。

 

さらに、同じように退職しようと考えている看護師仲間にもアドバイスできています。資格はあるのだから無理して同じ職場に居続ける必要はないと、経験談をお話できています。

 

あれだけつらい思いをしたのですが、また心療内科で働きたいと思っていることも事実です。自分自身が患者になったので気持ちを分かってあげられるのではないかと。前向きに考えられるのは症状が良くなってきている証拠ですね。

 

看護師は大変ですが、いろいろな職場があります。転職もしやすいです。

「私のように無理はしないでください」

つらい時は逃げることも大事ですよ。