リラクゼーションセラピストになって1年半…
月給が50万を超えるようになりました。
女性が働いて得る収入としては充分ではないでしょうか。
この記事では…
・リラクゼーションセラピストの仕事てなに?
・なんでそんな給料が高いの?
・どんな大変なことがあるの? 等
セラピストとして働きたい方に向けてまとめていきます。
リラクゼーションセラピストてどんな仕事?
リラクゼーション、マッサージといってもたくさん種類があります。もみほぐし、ボディケア、足つぼ、整体など。おそらく一番多いのがボディケアです。
「リラクゼーションセラピスト 求人」と調べてもらえば分かりますが、かなりの求人数があります。アルバイト、委託、あるいは社員です。その求人内容は様々です。専門的なクリニックから、サラリーマン男性をメイン顧客としたリラックスマッサージまで。
リラクゼーションセラピストと聞くと変な想像をする人がいますが、エッチなお店ではありません。たまにお客様が勘違いして入ってきて追い返されているのを見ます…。
ちなみに、ウチのお店は台湾式マッサージです。ですが台湾人は1人もいません(笑)
初心者でもリラクゼーションセラピストになれるの?
私自身は初心者ですが問題なく採用されましたね。
といいますか、面接に来た人はほぼ採用されていました。仕事帰りのお客様が来るので、働く時間は夜メインとなります。そのため、女性でその時間帯に働ける方が少ないのでしょう。初心者や経験者は関係していません。
ただ、整体などの資格が必要なお店もあります。その場合は求人情報に要資格と書いてあります。私は求人誌から応募したのですが資格は不要でした。そもそも資格保有者はウチのお店には1人もいません。
スタッフは中国から来た方が多いです。マッサージ資格を取って働く、というよりは学校に通いながら夜はアルバイトといった働き方ですね。中には母国で資格を取得した人もいますが、だからといって日本でマッサージ師と名乗る事はできません。そのため、多くのスタッフが初心者からスタートとなります。
お店にはマニュアルがあります。始めは受付や雑務からスタートして、空いた時間にオーナーから教わって実践する、といった流れになります。マッサージは決して難しいものではありませんので、誰でも出来ると思います。最初はとにかく指や手が疲れますが、慣れていくものではあります。
なぜ給料が高いの?
繰り返しですが「リラクゼーションセラピスト 求人」とぜひ調べてみてください。雇用形態がどこも同じような体制となっています。
社員は除くとして…この2種類があるはずです。
業務委託➝完全出来高制
アルバイト➝時給
私は完全出来高制の業務委託で働いていました。
「働いた分だけ払うよ、働かなかったら0円ね」と分かりやすい契約となっています。
ウチのお店の取り分内訳
スタッフ:お店=50%:50%
他店の配分と比べて多いのか少ないのか分かりませんが…かなり良い収入になります。例えば1時間6,000円のコースでその半分。3000円がお給料になります。 また、指名料は全部自分の報酬になっています。
自分が勤務中にお客様が途切れなければ時給3000円です。かなり良い時給ですね。一度セラピストとして働いた人が、他アルバイトが出来ない理由の一つでもあります。
最高月給はギリギリ100万円までは手が届かないくらいでした。ただ、その時は稼げることに楽しみを覚えて限界を試した2ヶ月間だけです。ほぼ、24時間お店に待機していましたので、体への負担がやばかったです。今は働く時間を抑えています。
月給50万円内訳
通常 :3000円×160人=480,000円
指名料:1000円×20人=20,000円
施術時間:160時間(時給3000円)
待機時間:20時間(時給0円)
日平均勤務:7.5時間
休み:月6日(休みたい時はもっと休む)
かなりアバウトですがこんな感じで働いています。プライベートが忙しい時はもっと休むし、稼ぎたい時は仕事を増やしています。
給料が入らないこともあるの?
完全歩合制なのでお給料の保証はもちろんありません。待機していてもお客様が1〜2人だけしか来ない日もあります。これは仕方のない点だと思います。「こういう日もあるんだ、月を通して稼げればいいや」という考えでいるしかありません。
ですが、指名がとれない新人さんにも優しい仕組みとなっています。ほとんどのお客様は初めてきた、あるいは指名無しで入店します。そのお客様にはローテーションで施術をしていきます。
私が働くお店の場合
出社したら自分の名前が書かれた札を並べる
▶次に出社した人はその下、さらにその下と並べる
▶お客様(指名無し)がきたら上から順番に施術に入る
▶施術が終わったあら一番下に移動し待機する
といった流れです。
新人だから、ベテランだから、上手だから、というのは関係なく平等に扱われます。
しばらく働くとポツポツと指名が入るようになります。私も3ヶ月目くらいですかね、初めての指名をもらったのは。後は指名客を増やしていけば収入安定へと繋がっていきます。
そういう意味では、施術は重要ではないかもしれませんね(おいおい)
お客様と上手く会話できたり、応援しようと思ってもらうことが大事です。私の場合は他スタッフは中国人が多いので、日本人というだけ指名が入りやすかったのかもしれませんね。そういう強みを探すのも成功への秘訣です。
リラクゼーションセラピストの業務委託てなに?
リラクゼーションセラピストの業務委託
会社(お店)が雇用するのでなく
個人(私)に業務(施術)を依頼する契約です。
時給で働くアルバイトの場合は「雇用」という形になるので、会社が指揮権を持ちます。「こっちの言うこと聞いてね、でもその分制度などで保証するから」といったことですね。
業務委託はその逆になります。お店側のメリットはお客様がこないときは1円も払わなくて良いので、余分な人件費がかからないことが大きいのではないでしょうか。
業務委託メリット1.出勤時間が自由
何時に出社しようが、何時に帰宅しようが、自由なところがメリットです。
「24時間年中無休のお店だったので好きに出勤していいよ」というスタンスです。出勤時間と退勤時間というものが存在しないので遅刻が存在しません。友達と遊びに行きたいときは、お休みします宣言をすれば呼び出しはかかりません。
と、いっても完全自由ではないのでご注意ください。
夕方から終電までの時間帯が一番忙しく、特に週末の夜はひっきりなしです。この時間帯に関しては、よほど用事がなければ出勤が義務づけられていました。
施術する人がいなければお店も成り立ちませんので当然かなと思います。それに、私含めてスタッフは稼ぎたいという気持ちが強いので、忙しいのは嬉しい限りですね。反対にオフィス街だった事もあり、日曜のお昼はお客様も少なかったです。私はこの曜日に休むことが多いです。
業務委託メリット2.上司がいない
上司がいません。
これも業務委託のメリットで上下関係がありません。オーナーはいますが余程のことが無ければ叱られることもありません。スタッフ同士は仲がよく和気あいあいとしていますね。 誰かが料理をするとシェアして食べたり、お互い練習もかねて施術し合ったりします。
業務委託デメリット1.時給が0円のときもある
お客様が来ないと1円も給料が発生しません。アルバイトで時給契約だと待機するだけでもお金は入りますので、そこが違いです。
とはいえ、待機している時は仕事をしているわけではありません。何をやっても自由です。 TVを見ようが読書しようが、ご飯をたべようが、シャワー浴びようが、好きな事が出来ます。家にいるような感覚で仕事がくるのを待つといった感じですかね。
業務委託デメリット2.雇用保険や労災はありません
会社に雇われていると様々な福利厚生、保証を受けますがそれがありません。年に一度の確定申告は自分でやらなければならないですし、雇用保険やなどの労災は全くありません。「そんな面倒なことあるんだ…」と思ったことは一度や二度ではありません。
都会でないと働けない?
私は地方の田舎町の出身ですが、出稼ぎで東京にて働いています。
知り合いから「東京のリラクゼーションセラピストは稼げるよ」と言われ、半信半疑ではあったものの取り敢えずやってみようかなと安易な気持ちで始めました。
地方にもマッサージ店はありますが、サラリーマンが多くないと厳しいかもしれませんね。稼ぎはかなり少なくなると思います(それほど男性客ばかりです)
神奈川、大阪、千葉、他地方都市に住んでいる方は無理して東京に来なくても良いとは思います。求人を見てもたくさん募集していますので、自分に合った職場を見つけることが出来ると思います。
外国人スタッフが多くて不安
台湾式マッサージだったこともありスタッフはほとんど外国人。主に中国人です。働く時間が夜〜夜中であること、さらには給料が高いのでお互いの条件がマッチしているのでしょう。
「外国人が多い中で不安…」
と思う方は多いでしょう。私も始めはそうでした。
ですが、それは間違いでしたね。とんだ偏見でした。彼女たちは諸事情で日本に来ていましたが、日本人では考えられないくらいバイタリティーの持ち主ばかりでした。
私が一番に驚いたのが…
昼間 日本語学校で日本語を学ぶ
夕方 居酒屋でバイト
夜中 リラクゼーションの仕事
朝 帰宅して日本語学校へ
「いつ寝ているんだ?!」と思わんばかり。
彼女らは実に勤勉で、コミュニケーション能力が高くフレンドリーな人ばかりでした。仕事を通して素晴らしい人達に出会えて本当に良かったです。
もちろん苦労することも…
会話が中国語ばかりで分かりません。
皆が盛り上がっている時、読書や音楽で紛らわせてましたが、ちょっと疎外感を感じる時はありましたね。せっかくだから中国語を覚えよう…とは現時点ではなっていません(笑)
リラクゼーションセラピストで苦労したこと(その他)
先にも書きましたがエッチなお店だと思って勘違いするお客様がいらっしゃっいます。事前の説明で過度なサービスは行いませんと伝えているにも関わらずです。
「いくら払えばよいの?」
「お客様…(は〜?)」
といったやり取りが少なくとも月2〜3回あります。お酒を飲まれて来る方が多いのでそれも関係しているでしょう。そういう場合はオーナーにバトンタッチしますが、やはり怖いです。次の指名に繋がることもないし、来店しなくなることもあるので複雑です。
あとは制服がエロい…
チャイナドレス風のミニスカートでした。
(それは勘違いする人もいますよね)
「何だかな…」と感じていましたね。スタッフからあまりに不評で、少しマシな制服になりましたが、こういう点で苦労しています。
最後に
ざーっとですが、リラクゼーションセラピストについて記事をまとめてみました。とはいえ、「こんな仕事と一緒にするな!」とプロの方には怒られるかもしれませんので…あくまで私の体験談としてお読みいただければ幸いです。
初心者の私でも一生懸命働くことで、月給50万超えが出来るようになりました。一生続けられる仕事だとは思っていません。結婚したり、子供ができれば夜仕事も難しいですしね。その時はまたお昼に出来るマッサージ店(主婦客メイン?)で働こうと思っています。
施術は疲れるし、色々なお客様はくるし、会話するのも簡単ではありませんが、それでもオススメの仕事だと思っております。興味がある人はぜひトライしてみてください。