離島応援ナースの仕事ってどうなの?やりがい、休み、仕事内容など経験したことを書いていきます。

仕事紹介(看護師)

離島応援ナースという言葉を聞いたことがありますか?

 

CMで流れていたこともあり、話題にもなった働き方です。私もつい最近まで、離島応援ナースとして7ヶ月間勤めていました。

 

  • 離島応援ナースの仕事内容は?
  • 休みはどう?
  • やりがいは?
  • 離島暮らしをしてどうだったか? 等

 

実際に働いて分かった「離島応援ナースの仕事ってどうなの?」について記事を書いていきます。

 

なぜ離島応援ナースになったのか?

私がこの仕事を選んだ理由は2つあります。

 

1つ目は離島に住んでみたいと思っていたからです。旅行で行った時に、もっと長く滞在して、海や星や食べ物をたくさん堪能したい。離島暮らしを味わってみたいと思ったのがきっかけです。

 

2つ目は「島の看護は実際どうなんだろう?」と気になったからです。住む人は温かいし、関わりが強く持てるのではとも思いました。

 

「離島応援ナース」は私にピッタリだったと言えます。

 

離島に完全移住して病院に常勤として働く方法もありました。ですが、実際に体験してみないと自分に合うかは分かりません。

 

離島応援ナースであれば期間が決まっています。お試しで体験出来るのも良かったです。

 

  • どこに住めばいいのか分からない
  • 移住するにもお金がたくさんかかって不安
  • 離島暮らしをとりあえず体験したい

 

そういう点から短期間で働ける離島応援ナースはオススメです。

 

どうやって離島応援ナースになったのか?

直接離島に行く必要はなく、インターネットで全て完結しました。CMで見かけたナースパワーというサイトに登録したのが始まりです。

 

登録するとまずメール案内が来ます。「いつ頃電話ができるのか?」と尋ねられるので、都合のいい日を答えます。

 

  • どこの島に行ってみたいか?
  • 今までの経験年数
  • 勤務してきた診療科

電話ではこんなやり取りがありました。

 

その後、担当者からメールで希望にそった求人情報が送られてきます。後はどこの病院がいいか選んでいく、という流れになります。

 

面接も直接出向く必要はなく電話面接でした。担当者が間に入るので、合格が規定ラインなんだと思います。

 

電話面接も堅苦しい感じはありません。「〇〇科の人員が足りないからそこで勤務してもらいたいのですが、どうですか?」「島に来ることをお母さんお父さんは心配してないですか?」など。

 

優しく和気あいあいとした雰囲気です。緊張することもなく面接は終わり、無事に合格をもらいました。

 

離島応援ナースの仕事内容は?

 

配属される病院や、診療科によって仕事内容は変わると思いますが、私がやった仕事の一覧です。

 

仕事内容

  • 患者さんの情報収集
  • 看護記録
  • 転入・転棟患者対応
  • 入浴介助・注入・食事介助
  • 糖尿病カンファレンスの参加
  • 研修参加

 

メインの仕事は患者さんの状態確認とケアになりますが、それ以外にも細々と仕事があります。驚いたのが受け持ち患者さんがついたことです。

 

「短期間しかいない私が担当していいのだろうか?」と始めは不安に思うことがありました。

 

ですが、その分だけ責任を持ってやる気持ちが強くなりました。短い期間ではありましたが、患者さんやご家族と真摯に向き合うことが出来ました。

 

休日はどう?

月8日もらっていました。常勤と関係なく希望は優先してくれます。特に不満を持つこともありませんでした。

 

ただ、基本離島応援ナースは半年間契約なので有休はありません。病欠で休んだら、週休を削るか欠勤になります。

 

体調管理には充分気をつけなければいけません。

 

島の医療ってどうなの?私が体験して苦労したこと

結論から言うと本島医療と大きく差があるわけではありませんでした。

 

医師も島に常勤しているわけではありません。本島から派遣されている医師もいるため、情報交換を密に行えているのだと思います。

 

また、島出身の看護師さんは本当に少ないです。時期によっては、病棟看護師の1/3が離島応援ナースということもあるようです。

 

実際目の当たりにすると、島の人手不足を感じました。

 

離島で不安な面はありましたが、私と同じように本当から来ている看護師がたくさんいるのは心強かったです。

 

休みの日はいっしょに過ごして、ストレス発散にも繋がりました。

 

離島応援ナースで良かっことまとめ

なかなか経験ができないこの仕事。「実際に体験してどうなの?」のまとめです。

 

1.人とのつながりが深い!そして温かい!

 

「離島で暮らす人は温かい方が多いんだろうな…」と思っていましたが…実際にその通りでした!ヨコとヨコのつながりが深いのです。

 

一緒に働くスタッフだけでなく、患者さん、観光客の方、飲み屋さんで出会う人たち、家の近くに住む地元住民の人々など。

 

本島では知らない人と話すことは難しいですが、こちらでは気軽に声をかけてくれます。人が少ない分、みんなが温かく友達のようです。

 

旅行できただけでは聞けない話もたくさんあり、とても楽しかったです。

 

私の配属は療養病棟でした。病院では80代以上の患者さんと触れ合えて、プライベートでは同年代の島の方たち。

 

幅広い年代と触れ合うことができて一石二鳥です。とても得した気分でした。

 

2.島のイベントを楽しめる

 

島といえばなんといっても海!!

 

私は月に2~3回、ダイビングやシュノーケリングなどをして海を満喫していました。中には毎日行くほど海を愛する看護師もいました(笑)

 

離島の海はありえないくらいキレイです。サンゴ礁や魚の色も鮮やか。どこで潜っても感動を味わえました。海ガメを初めて見た時はとても感動したことを覚えています。

 

もちろん海だけではありません。島の伝統行事である八月踊り、島原産の黒糖焼酎など。楽しめることはまだまだたくさんあります。

 

せっかく島にいくのであれば、看護の仕事をするだけでなく、島の文化や景色にもたくさん触れ合って満喫して欲しいです。

 

3.そのまま島に永住することも出来る

 

離島の生活が楽しくて、そのまま島に永住する方も多いです。私がまさしくそうです(笑)

 

私は島で旦那さんと出会い、そのまま永住しています。離島応援ナースは卒業し、常勤ナースとして働いています。

 

人生何が起こるか分かりません。流れに身を任せ、島に永住してみるという選択肢もありですよ。

 

最後に

 

「違う環境で看護師をしてみたい」

「離島に憧れている」

少しでも思ったら離島応援ナースをオススメします。半年間だけでも充分です。

 

慣れない土地で、緊張することもありますが最初だけです。島の人たちはとても優しいです。ホームシックになる人は見たことがありません。

 

看護師としても、人生経験としても大きな糧になることは間違いないので、ぜひチャレンジして欲しいと思います。

 

この記事を書いた人
ayako

看護師歴8年目です。離島で、訪問看護と外来を兼任するクリニックで働いています。

 

内科や外科等の総合病院で働いたこともあり、退職は3回ほど経験しています。