【パチンコ業界で働くメリット・デメリット】7年勤めて分かったことをまとめます

接客業

パチンコ業界はどんなイメージがありますか?

・ヤ◯ザ風のパンチパーマをしたイカツイ店員が接客する

・店内はタバコの煙でモクモク

・お客さんはおじさんばかり

・とにかく汚い

 

とイメージする人は多いのではないでしょうか。確かに一昔前はそうだったのかもしれません。ですが現実は違います。

 

今は・・・

・社員はほとんど大卒

・タバコの煙を吸う機械がたくさん導入

・見た目がごくふつうの若い女性のお客様もいる

・ホテルみたいなお店もある

 

とパチンコ業界も大きく変わってきています。

この記事では、そんなパチンコ業界に7年勤めて分かった。パチンコ業界で働くメリット・デメリットをまとめていきます。

 

パチンコ業界はどんな仕事?

僕がいたのはパチンコ店の現場で、お客様への接客が仕事です。新卒同期では2人だけ本社勤務(人事・教育)になりましたが、ほとんどは現場スタートです。まずは現場仕事を覚えて、内勤に変わっていきます。

 

仕事内容

・開店前準備(掃除、パチンコ台の点検)

・接客

・アルバイト教育

・他店調査

 

スケジュール

8:00〜9:00 開店前準備

9:00〜17:00 接客

※合間にアルバイト教育、他店調査

 

こんな感じです。

見て分かる通りほとんどが接客している時間です。昇進していけばこの接客する時間が減っていき、資料作成や打ち合わせが増えていきます。

 

中には

「パチンコ台に囲まれているだけで幸せ、出世はしなくて良い」

という酔狂な店員もいますが・・・

社員の9割以上のはごく普通の人です。パチンコをやったことが無い、興味がないという方も意外に多いです。僕もパチンコはほとんどやっていませんでした。

 

接客が好き、体を使うことが好き、稼げる等を理由で働く人が多かったです。僕はあまり接客が好きではなかったので、早く昇進したいと思っていましたね。お金のために働いていたところは大きいと思います。

 

パチンコ業界で働くメリット

たくさんの人が働いており個人差があると思いますが、僕が感じたのはこの6点です。

 

1.給料が高い(特に初任給)

2.安定している

3.思ったほど残業が無い

4.教育が充実している

5.接客で転職する時も有利

6.(男性限定)女性スタッフが多い

 

メリット1.給料が高い(特に初任給)

 

僕の初任給は25万でした。もちろんこれよりも高い企業はありますし、国家資格を持った看護師等とは比べようもありません。

 

・入社試験はカンタンですぐ内定もらえる

・いまいちな大学を卒業

・地方勤務(群馬県)

こうやって条件を並べてみるとどうでしょうか?けっこう高いと思いませんか?

 

面接官:「初任給は25万です」

学生僕:「分かりました(25万!まじで?おいしい!)」

入社前はそんなやり取りがありました。適当な学生生活を送っていた僕は就活に乗り遅れ。慌てて受けたのがパチンコ業界でした。それでもこの初任給ですからね、ありがたかったです。

 

イメージが悪いのもあって、人気がなかったことも初任給が高かった理由だと思います。それくらい出せないと学生は入らない、てのはあったのかと。

 

メリット2.安定している

 

地方店舗が多い企業でしたけど、月売上が10億くらいありました。店長や役職を含めてスタッフは15人くらいです。

 

たった15人でこれだけの売上を出すのはパチンコ業界だからこそです。

(そう考えると怖いですね…パチンコのご利用は計画的に…)

 

人件費は1000万以下なので、売上の10%もありません。そのため給料が未払いになるなんてことはありませんでした。ボーナスもちゃんと出ましたし。

 

社長:「今月は苦しい…人件費カット!」

なんてのは一度も聞いたことがありません。意外と安定しているんですパチンコ業界。

 

最近は「安定している業界」として知られているので、良いとこの大学を卒業して入る学生も増えています。イメージがどうとかよりも、安定は大事ですよね。とはいえ、業界自体は規模が縮小しているので、今後は変わってくるかもしれません。

 

メリット3.思ったほど残業が無い

 

「馬車馬のように働け!!」

て世界を想像していましたけど、実際はありませんでした(笑)

 

社員時代は月10時間くらいで残業代も出ました。上司も気を使ってくれる方が多かったですね。役職に上がってからは月20時間ほどです。

 

うちの会社が特別残業が少ない、というよりは業界全体が気をつけている印象です。転職した先でも、残業はあまり無かったですからね。時間的にはけっこう楽です。

 

夏になるとサマータイムを導入していたので、早番は16時で勤務終了です。外はめちゃくちゃ明るいし遊びにいけました。

(田舎だからなんもないけど!)

 

どうやら昔は残業のオンパレードだったらしくて、過労で倒れる人もいたとかいないとか。問題視されて、従業員も会社と戦ったことで改善されたようですね。

 

メリット4.教育が充実している

 

・外部研修出張(4日間30万)

・ビジネスセミナー(1日2万)

・社長講習会(強制)

 

僕が入社して1年で受けた教育です。わりとしっかりしていませんか?社員一人にこれだけお金をかけてくれるんだから有り難いですね。

 

社員、アルバイトが多いのもあって、数人抜けても大丈夫なんですね。だからしっかりと教育しよう、みたいなところがあります。人員が少ないと現場から離れられないですしね、接客業は教育に避けないところも多いのかと思います。

 

社長講習会は…強制でしたけどね。

(社長の説法が2時間)

 

メリット5.接客で転職する時も有利

 

接客業、サービス業はどこも人手不足です。求人誌見ても「いつも載っているなー」てやつありますよね。様々な理由でパチンコ業界を辞める人はいますけど、すぐに転職先が見つかる人が多いです。

 

・メガネ◯ーパー

・住宅展示場

・営業マン

・本屋

 

同期、部下が転職した先はこんなとこです。僕自身も業界に飽きがきちゃって、一度他業界へ転職活動をしたことがありました。その時は不動産業界で2社内定をもらいました。

 

条件が合わなくて辞退しましたが、「意外と楽勝やんー」て思いましたね。甘いかもしれませんけど…。

 

パチンコ業界は接客が大変そうだな、という印象を持たれます。そのため、やっぱりパチンコ業界辞めた、と思っても転職するのは難しくないかと。

 

メリット6.(男性限定)女性スタッフが多い

 

男性の方へ朗報です…女性スタッフが多いです!!

(女性の皆様すみません)

 

アルバイトは時給1200円くらいが相場で、かなり給与が高く人気があります。求人かければたくさん応募がきます。女性が7割、男性が3割くらいです。

 

書くと怒られそうですが…

かわいい、きれいめな女性が採用されます。

なんでかは分かりません(すっとぼけ)

 

部下なのでそういう目では見ていませんでしたけど、恋愛に発展している人も多かったです。これはメリットかどうかは分かりませんが…。男性ならね。しょうがないですよね。

 

パチンコ業界で働くデメリット

メリットもあればデメリットもある。てことで僕が感じたデメリットです。

 

1.イメージ悪し!

2.年末年始・GWも働く

3.昇進はだんだんと狭き門に

4.夜勤がしんどい

5.転勤多いです

 

デメリット1.イメージ悪し!

 

いやーとにかくイメージは悪いですね。

 

〜婚活パーティーにて〜

女性「ご職業は?」

僕 「サービス業です」

女性「飲食ですか?」

僕 「いえ・・・パチンコです(マゴマゴ)」

女性「・・・そうですか」

はいはい、分かりましたよ!

ダメですねーなんてのはよくある話。

 

パチンコをやらない人から見ると、良い印象を受けないのでそれはデメリットです。何年もするとメンタルが強くなりますけど。

 

「僕、パチンコ店員なんですよー!」て言うと中には食いついてくる人も。大抵がパチンコ大好きなおっさんなんですけどね…。

 

デメリット2.年末年始・GWも働く

 

みんなが休んでいる時に働く。それが美学…みたいなところはありますが、正直きついです。旅行はなかなかいけませんし。

 

長期連休中もずっと出勤というわけではなく、交代で休みを取ります。正月、大晦日休みになればラッキー。僕は運に恵まれず7年連続で年越し仕事でした。寂しい…。

 

デメリット3.昇進はだんだんと狭き門に

 

一昔前のパチンコ業界はとにかく景気が良かったです。ベンツに金のネックレス、パンチパーマが店長のトレンドだったそうです。それが、ファミコンなどのゲーム機登場、娯楽の増加、若者離れ。さらには規制が強まったことで景気は下降気味です。

 

僕が入社したのは7年前のことですが、出世のチャンスはたくさんありました。人がたりてない状況でしたので「仕事がいまいちなあいつが昇進?」「あの無能が店長になるの?」といったことがありました。

 

今はその反対でなかなか出世が難しくなってきています。僕が勤めていた2社ではそうでしたね。上が辞めないからなかなかポストが空かない。7年勤めましたが、同期で店長になったのは1人だけ。50人いたのでかなり少ないと思います。

 

デメリット4.夜勤がしんどい

 

遅番では夜中1時が定時になります。

とにかく「眠い…」

みんな疲れているので早く帰ろうとなるのは救いでしたね。作業だけふって先に帰る上司もいましたけどね。ふざけるなと・・・。

 

東京勤務していた時はそこから飲みにいけたので、それは楽しかったですね。慣れれば夜勤が好きって感じる方もいるでしょう。ただ、歳をとってきてつらくなってきたのも事実。若いうちは良かったけど、これをいつまで出来るかは不安。

 

デメリット5.転勤多いです

 

僕の場合は3年周期で転勤していました。

そこまで多くはないですが、離職者が出たときが大変でしたね。

 

その穴埋めを転勤で補うので、急遽辞令が出ることもしばしば。

また「便利屋枠」てのがいて、この人はとにかく悲惨。

(表には出ていないけど会社にとって都合の良い人物)

 

上司S「赴任してきたSです。よろしくおねがいします」

僕 「よろしくお願い致します!(便利屋枠の人だ)」

 

2週間後

上司S「短い間でしたが…ありがとうございました」

僕 「こちらこそありがとうございました。(本当に便利屋枠だ)」

 

これは極端な例ですが、実際にあった話です。1つの土地にとどまりたい、転勤したくない、という方にはつらいですね。

 

いろいろあるけどパチンコ業界悪くないよ?

 

7年働いて僕が感じたパチンコ業界のメリット・デメリットをあげてみました。

 

嫌なことももちろんありますが、想像しているよりも良い業界ですよ。仕事も安定しているし、教育も意外としっかりしていますからね。僕は入社して良かったです。

 

就職または転職希望して方の参考になれば幸いです。