教育業界の広告代理店で働くのはどうなの?給料は?残業は?やりがいは?10年勤めて分かったこと

教育

教育業界の広告代理店に入社して10年が経ちました。そこで企画・営業の仕事をしています。

 

関わる業界によって特徴や仕事内容は違ってきますが…

  • 広告代理店の仕事とは?
  • やりがいは何?
  • 給料はどうなのか?
  • 残業は多いのか? など

 

この記事では勤めて分かった「広告代理店で働くのはどうなの?」について書いていきます。広告代理店で働きたい、教育業界の広告ってどんな仕事?と思ってる方に、少しでも参考にしてもらえると嬉しいです。

 

なぜ広告代理店を就職先に選んだのか?

私がこの仕事を選んだ理由は2つあります。

 

1つ目は、昔から映画の予告編が好きだったことです。「予告に騙された!」と思ってしまうこともありますが、そういったワクワクを作り出す仕事に興味を持ったのです。

 

2つ目は、無形商材を取り扱ってみたかったことです。形のないもの、目に見えないものを販売するのは難しいため、経験しておくことで営業マンとしてのスキルアップを図りました。

 

私が選んだのは「教育業界」です。教員免許の資格を持っていたり、塾講師の経験がある同僚はたくさんいます。教育に携わりたい思いが強いのでしょう。

 

私はその真逆です。教育にこだわりや信念があったわけではありません。自分に興味がない分野だからといって避ける必要はありません。興味がない私でも10年続けられているのですから。

 

広告代理店になるのに必要なことは?

資格や特別な知識が必要な職種ではありません。しかし、最低限の教育知識は必要となります。教育分野だったこともあり、SPI試験で基準以上の点数が選考に求められました。

 

また、コミュニケーション力は必須となります。グループワークや面接試験が複数回あります。広告代理店を希望する場合、面接練習は入念に行うことをオススメします。

 

広告代理店(教育)の仕事内容は?

 

広告代理店の仕事内容は、分野に関係なくどこも同じような仕事内容になります。以下は私がやっていた仕事一覧(教育分野)です。

 

広告代理店の仕事

  • クライアントへの営業活動(主に大学や専門学校へのルート営業)
  • 社内ミーティング
  • イベントの準備や運営
  • 制作会社との打合せ(チラシや動画制作の案件)
  • 事務作業(訪問準備や処理、企画書作成)  など

 

私の場合、半日が外回りです。あとは社内での打ち合わせや事務作業となります。

 

外回りはルート営業で同じところを回ります。その多くが大学や専門学校会社で、担当者との打ち合わせや営業活動が主となります。

 

また担当制のため、毎日何かを売りにいってる訳ではありません。情報交換や進行してる案件の打合せなどが大半です。

 

「営業!営業!数値!数値!」

こんなことは一切言われません。ブラック営業ではないので助かっています。

 

広告代理店の給料はどう?

 

広告代理店の給与(私の場合)

  • 月給 30万
  • 賞与 4ヶ月分

年収 480万

 

大手代理店と比べると少ないと思います。ですが、この業界は中小やベンチャーもたくさん存在しているため、一概に給料が安いとは言えません。

 

次に残業代について。私の会社では毎月3万円までしか支給されません。一定時間を超えた後は、いくら残業してもお金になりません。

 

広告代理店の残業は?労働時間は長い?

 

個人差はありますが平均で月50時間ぐらいです。広告代理店はどこも残業が多いのが実情です。私も20時ぐらいまで働いています。

 

営業で外回りを行なっているため、定時前になかなか帰ってくることができません。戻った後に行う訪問処理、翌日準備でどうしても残業が必要となります。

 

ですが、一日社内業務であれば比較的早く帰れます。外回りをしない事務職は18時で帰社している社員もたくさんいます。

 

休日はどう?

週休2日制のため休みは多いと言えます。広告代理店はどこも同じ状況でしょう。

 

基本は土日休みですが、うちの会社はイベントの運営も行なっているため休日出勤する事もあります。その場合は平日に代休を取ります。

 

また、有給はかなり取りやすいです。教育業界は夏休みや年末年始が長期連休となります。私たちもまとまった休みが取れるので、家族旅行もしやすいです。

 

子育てとの両立は?

私は男性なので周りの女性社員の状況でお伝えします。近年は産休を取って復帰する女性社員が増えてきました。

 

時短業務も可能なので、子育てと両立できる環境ではないかと思います。ただ営業職として担当を持ったり、外回り業務に戻るケースはありません。会社によっては厳しいのかもしれません。

 

母校に貢献できる喜び

教育分野ならではですが、母校に貢献をすることが出来ます。

 

大学や専門学校の募集広報業務に大きく関わっています。お客様は高校教員や高校生となります。

 

ときには母校である高校、大学、恩師と一緒に仕事をすることがあります。「数年前は学生だったのに…立派になって」と言われると感無量です。

 

利益なのか?クライアント目線か?ここが難しい

 

広告代理店に勤めると必ず襲われるジレンマがあります。

  • 「利益を優先するべきか?」
  • 「クライアントを優先するべきか?」

 

もちろんお客様第一主義なのは当たり前です。不必要なものを押し売りして損をさせてはいけません。また信頼を失ってしまえば取り返しがつかないことでしょう。

 

しかし、それだけでは成り立たないのが会社です。

 

教育業界のため、高校生のキャリア教育や進路選択に関わる事が多くあります。高校生を第一に考えるべきという教育的目線の考え、それだけでは成り立たない会社の損益分岐、いつも葛藤します。

 

お客様目線は最重要ですが、そればかりを重視すると利益を追求できなくなる壁にあたります。広告代理店に勤める誰しもが悩んでいることかと思います。

社内恋愛が多い

私の会社は社内恋愛が多いです。

 

チームで取り組む仕事がたくさんあるのがその理由です。一緒に外回りをしたり、1つの目標に一緒に向かっていく、その積み重ねが恋愛へと発展していくのでしょう。

 

かく言う私も…

奥さんは元同僚です(笑)

 

最後に

 

広告代理店について記事をまとめました。この業界には「激務」「残業」「ブラック営業」といったイメージを持つ方もいるでしょう。

 

決して楽な仕事とは言えません。しかし、私はこの業界を選んで正解でした。たくさんの経験を積むことが出来ていますし、何より仕事内容が好きです。

 

何も恐れる必要はありません!興味がある方は、思い切って飛び込んでみてください。