【広告代理店辞めた】わずか4ヶ月でボロボロに…。働くならマシンになれ!きつくて逃げ出しました。

長時間残業

広告代理店は華やかなイメージがあると思います。広告代理店に勤めていた時、周りからはこんなことを言われました。

・給料高いんでしょ?平均年収700万、20代でも1000万超えとか聞くよ。

・スーツ着た業界マンがバリバリ仕事してそう。カッコいいよね。

・芸能人といっしょに仕事できるんでしょ?うらやましいな。

・海外出張もあるよね。観光もできそう。

 

僕たちが生活している中で、広告代理店が手掛けたものをたくさん見聞きします。CMや看板の広告をはじめ、街中で開催されているイベントや、配布されているパンフレットなどにも広告代理店が絡んでいることが多々あります。

 

ふつうの人は気にも止まらないような広告かもしれませんが、その広告を作るのにかなりの「時間」がかかります。つまり残業・長時間労働です。イメージ的には華やかな業界ではありますが、中を見てみるとかなりきつい仕事です。

 

この記事は、希望して入社した広告代理店をたった4ヶ月で退職してしまった体験談です。

 

広告代理店には終電が存在しない

僕が所属していたのは中小企業とよべる代理店です。電通、博報堂といった大企業には及びませんが、仕事内容はどこも同じかと思います。

 

営業部・・・広告(仕事)をとってくる

制作部・・・広告(仕事)を作る

部署は2つだけ。分かりやすくいうと、取ってくるほう、作るほうというイメージです。

 

スケジュール

9:30 始業

24: 00(終電) 定時

なんとも分かりやすい(笑)

 

忙しいときは24時を過ぎても誰も帰ろうとしません。夜中になって寝袋を取り出す制作スタッフ。当たり前のように床で仮眠を取り始めます。

 

「こいつら正気か?!」と思うのは新入社員だけ。みんな平然と眠りについている。当たり前のように眠りにつく光景よりも、これをおかしいと思わないところがヤバすぎる。入社して1週間、早くも社会人のヤバさにぶち当たってしまいました。

 

広告代理店は激務が当たり前、と洗脳されていく

 

数年前に広告代理店に新卒で入社した女性が、仕事の辛さに耐えきれず自ら命を絶ってしまったニュースがありました。

 

同じ広告代理店に勤めていた身として本当に不憫でしょうがありません。「そこまで追い込まれていたなら…辞めたほうが良かったのでは」て感じる方もいたでしょうが、逃げることもできないくらい追い込まれていたのだと思います。

 

僕も同じような経験をしています。

週1日しかない休みの日。

仕事でクタクタで遊びに行く気力もない。起きるとお昼すぎ、ご飯食べてゲームする。夕飯食べてテレビを見る。もうすぐ22時、明日も仕事だから寝ないと…。

 

「…怖い、行きたくない」

と本当に死にたいと思うことも。それだけ追い込まれることがあります。

 

機械(マシン)になれ!

 

僕の教育係は先輩Aさんです。業界に入って3年目で、大きな仕事を任されることが多いです。

「もしこの仕事続けたければ、機械(マシン)になれよ」

これは初日に聞いた言葉で、印象に残りすぎて今でも忘れません。

 

この意味は…お察しのとおりです。人間の神経だと続かないってことですね。

 

お前はバカか!!

 

「お前はバカか!なんでミスるんだよ!!納期に間に合わねぇんだよ!!」

オフィス中に響き渡る社長の怒号。

 

社長が標的にするのは先輩社員Bさん。しっかり成績を上げているにもかかわらず、なぜか毎日怒鳴り散らされています。まさに八つ当たり要員。顔色を一つも変えない他社員。

 

それは24時を回っても続く…

誰も疲れや不満が見えずパソコンに向かっている。まさにカオス。

 

「ここにいるのは人間じゃない」

「機械(マシン)だ…」

 

酔っぱらい社長のミーティング

 

週2回ミーティングが行われます。

定時を大幅に超えていますが、そんなのは関係ありません。

 

決めなければいけないトピックスがあるにもかかわらず、社長の説教が始まり、毎回何も決まりません。社長だけはビールを飲みながら参加するので、気が大きくなった分説教が長くなり、帰宅時間がさらに遅くなります。

 

社長のパワハラに怯えるのに加え、長時間労働。

ミスや納期遅れの本当の原因はこのミーティングでは…。

 

理不尽?社長に目をつけられ標的に

 

激務で本当につらかったですが、それでも何とか仕事をこなしてきました。ですが、とあることがきっかけで社長の標的になってしまうことに…。

 

社長は「ホウレンソウ」をとにかく大切にする人でした。それがあってか、どんなに小さな事でも報告する習慣がついていました。

 

先輩C「社長いる?」

僕「いませんので戻り次第折り返すように伝えます」

先輩C「いや、伝えなくていいや」

・・・1時間後

社長「Cから電話なかった?」

僕「ありました。ですが、伝えなくて良いと言ってましたので」

社長「なんで伝えないんだ!お前はバカか!!ホウレンソウもできないのか!!」

 

僕「言われたとおりにしたのに…」

そこから僕がパワハラの標的に。

まだマシンになりきれてない僕は毎日心を痛めることになります。

 

信じていた上司からも嫌がらせ

 

社長からの攻撃が強くなりましたが、僕には頼りになる先輩がいました。親身になって教えてくれていましたし、1人前にしてあげると温かい声をかけてくれていたからです。しかし社長に目を付けられて数日たったころから、その上司も私に対してつらく当たるようになりました。

 

新卒全員を集めて

上司「〇〇さん(僕)の悪いところを挙げてください」

僕「は〜〜〜?!」

頭の中はパニック。真っ白。

 

「え、なんで俺がこんなことに?」

人間びっくりすると腰を抜かすといいますけど本当にそんな感じ。むかつく気持ちよりも、なんでという気持ちが強くなっていきます。

 

何か問題を起こした…

というわけでもないため、社長から冷たくするように言われたのだと確信しました。

「誰も信用できない・・・」

 

限界…そして退職

 

出社すると気持ちが悪くなり、拒否反応が。社長を見るとさらに吐き気がこみ上げてきます。

「これだったらフリーターになった方がマシ」

気がつけばネットで「退職届の書き方」を調べていました。

 

社長「お互い無駄だったな!お前はどこいったって通用しねえよ!皿洗いぐらいしかできねーだろうな!」

 

最後までどうしようもない人物でした。最後の最後でマシンになれた気がしました。もう心が折れていたのでしょうね。

 

最後に

 

業界に関わらず長時間勤務、パワハラで悩んでいる人は多いと思います。そんな時は逃げても良いですからね。退職は大きなハードルに感じますが、いざ飛び越えてみると案外カンタンだった。

 

「そんなもんか」て感じるもんですよ。

 

僕は1ヶ月ゆっくりした後転職活動をはじめました。3ヶ月後には希望したジャンルの仕事に就くことができました。業界違えば人も違う。人間関係にも恵まれ、自分のスキルを認めて頂き、それを生かした仕事を任せてもらえました。

 

「新人が辞めないように、優しくしっかりと教育する事」というのがモットーの会社を選びましたので、僕の選択は間違っていませんでした。

 

今はつらいかもしれません。目先の不安にとらわれずに一歩踏み出してみてください。きっと、今よりいい方向に動くはずですから。