【4つの病院を経験済】10年勤めて分かった看護師のメリット・デメリット

仕事紹介(看護師)

看護師を目指している皆さん、看護師にどんなイメージを持っていますか?

昔は3Kと言われていました。働きにくい環境だったそうです。

3K

・きつい

・汚い

・危険

しかし、今では違います。厚生労働省の看護師働き方改革により、看護師の勤務環境は大きく変わってきています。

 

看護師の現状

・潜在看護師の復帰支援を積極的にし、人手不足を解消している。

・物品は使い捨てを基本として、汚物処理や洗浄の手間を減らしている。

・針刺し事故の感染を防ぐためにリキャップ禁止。専用の廃棄物箱を配置している。

 

3Kと言われた問題は改善され、安心安全に働くことができます。

 

私は看護師として働いて10年経ちました。まだまだ先輩や上司はいますが、中堅と言われる立場となっております。また、旦那の転勤の兼ね合いもあり4度も病院を転職をしております。

 

・10年看護師を経験

・4つの病院を経験して色々見てきた

の私が看護師として働くメリットとデメリットをご紹介いたします。これから看護師になりたい、と考えている方への参考にしてほしいです。

 

看護師はどんな仕事なの?

 

看護師と一口にいっても色々な看護師が存在します。勤める病院の規模や、担当する科によっても大きく変わります。私も大病院から地方の病院まで経験をしております。それぞれ書くのは大変ですので、一番勤務歴が長かったクリニック勤務を中心にしてお話していきます。

 

私が一番長く看護師として働いていたのは、内科のクリニックでした。外来のみのクリニックで看護師は4人体制です。

 

仕事内容

・クリニックの清掃

・物品の点検、補充

・物品の洗浄、消毒、滅菌

・患者さんの問診、バイタルサイン測定

・電子カルテに必要項目を入力

・医師の診察介助

・指示により、検査や点滴、注射

・食事指導、生活指導

仕事内容にいたってはシンプルですね。

「そういうことやってるんだろうな」とみなさんが想像したとおりです(笑)

 

1日のスケジュール

〜8:00 出勤

8:30〜12:00  清掃/午前診察

12:00〜13:00 昼休み/時間外患者対応/勉強会

13:00〜18:00 午後の検査準備/診察/診療後の清掃

クリニックの看護師はこんな感じです。病院に比べるとゆったりしているし、残業もほとんどありません。患者さんが来院していない時間は、物品を補充したり消毒や洗浄をしています。

 

職員が少ないせいか、みんな仲が良くて空いた時間はよくおしゃべりしていました。大きな病院と比べるとママナースが多いのが特徴です。子供が出来てゆったりとした環境で働きたい、というのがあるのでしょう。

 

「子供のことはお互い様だよね」

といった空気感が流れています。

 

行事や体調不良で休む時は協力し合うので、子供がいる私もとても働きやすい環境でした。一方で独身者は不満に思っていたかもしれません。

 

看護師として働くメリット

 

看護師になるためにはたくさんの苦労があります。

・専門の学校に入る

・たくさん勉強する

・実習を乗り越える

・国試を合格する

これを乗り越えてようやく看護師になれますが、その分たくさんのメリットがあります。私が感じたメリットをご紹介致します。

 

看護師メリット1.収入が高い

 

仕事をするうえで大事なこと、それはやはり給料だと思います。看護師は収入面では恵まれています。クリニックで月給30万円ほどでした。

 

クリニックで働いていた時がもっとも収入が低く、大きな病院で夜勤をしていた頃はもっともらっていました。また、師長や主任クラスとなるとさらに高収入です。旦那さんより稼ぐ女性上司ばかりでした。

 

看護師になれば、同年代の女性と比べてかなりの高収入になります。

友人「看護師ってそんなに貰っているの?私の倍なんだけど…」

私「いやいや、貰ってない方だからね、他の看護師はもっと貰ってるよ」

友人「看護師になればよかった…(;_;)」

 

看護師は、基本給の他にも色々な手当てを貰っています。

看護師が貰える手当

・看護師資格手当

・役職手当

・検査、処置手当

・危険手当

・夜勤、交代勤務手当

・認定、専門看護師手当 など

この手当はどの病院にもありました。また残業代もきっちり出ます。サービス残業が無いので、ブラック企業ならぬブラック病院も無いのも良い点ですね。

 

看護師メリット2.就職(転職)がしやすい

 

私はこれまで4回転職をしました(多すぎですね 笑)

 

それでも、一度も就職試験に落ちたことがありません。希望した病院は全て受かっています。私が優秀だからということではありません。他の看護師も転職時に落ちた人は、見たことも聞いたこともありません。

 

それだけ看護師の数が足りなくて、現場が求めているかが分かります。どの職場でも引く手数多なのです。一般企業であれば転職4回となると、採用されるのが難しくなると聞きます。取得しても就職につながらない資格が多くなっている中で、看護師資格は一度取得してしまえばすごく便利な存在と言えます。

 

結婚して旦那さんの転勤が発生。日本全国どこに引越ししても仕事に困りません。病院がないところはありませんので。私も旦那の転勤により転職した経験がありますが、すぐに就職先は決まりました。

 

「看護師になってよかった」

と夫婦二人で話したのを思い出します。

 

看護師メリット3.女性に手厚い福利厚生

 

最近は男性も増えてきましたが、昔は女性だけが働く仕事でした。それは現在も変わっておらず9割以上は女性看護師です。そのため、女性に対しての福利厚生が手厚いのです。

 

結婚、妊娠、出産、子育て

全てにおいてサポートをして頂けます。

看護師の女性に手厚い福利厚生

・院内に託児所や保育園

・産前産後の休暇

・育児休業制度

・育児短時間勤務

・有給休暇

・資格取得のためのサポート制度

 

「制度だけならウチの会社もあるよ」という方はいらっしゃると思います。

 

ですが…

・制度はあるし使いやすい

・制度はあるけど使いにくい

では大きな違いがあります。

 

私は30代ですが、一般企業に務めた友人の中には、妊娠を機に泣く泣く辞めていく人がたくさんいます。また、子育てと両立できず共働き出来ない等。

 

その点からも看護師は女性に手厚い福利厚生で、かつ使いやすい環境となっています。先も書きましたが、子供に関しては「お互い様」という空気感があります。同じ女性だからこそ、理解し合える環境です。

 

看護師メリット4.人の役に立つ仕事であること

 

世の中の仕事は全て人の役に立つから存在していると思います。一方で「この仕事は本当に人の役に立っているのかな…」と疑問に感じる方も多いはず。

 

その点から看護師は恵まれています。

「いつもありがとう」

「看護師さんのおかげで安心できた」

「またあなたにお願いしたい」

「身体が楽になった」

患者さんから直接感謝の言葉をいただく機会が多いです。来院時はとても体調が悪かったのですが、治療により元気になっている姿をみれば達成感を感じます。

 

「看護師になってよかった」

と感じるのは患者さんの体調が良くなった時。これは看護師みんな同じことを思っているはずです。それだけ分かりやすく人の役に立つ仕事として働くことが出来ます。

 

看護師メリット5.とにかくモテる(笑)

 

「え!看護師なんだ!(目の奥がキラン)

 

イメージ通り看護師はモテます。イマイチな女性であっても…5割増しくらいに良く見られます(笑)

 

私も実際に体験しています。合コン、婚活パーティーでは食いつきがとにかくすごいです。やはり、男性は看護師というと優しい白衣の天使というイメージが強いのでしょうか。

(実際には看護師はキツイひとが多いです)

 

今の時代は、男性も自分の収入だけでは不安なんだと思います。結婚しても一緒に働いて欲しい、家計を支えてほしい、と思う男性が増えているのでしょう。また、同じ職場の医師、男性看護師と結婚する女性も多いです。やはり医療は特殊な世界、仕事のことを理解し合えるのも強みかもしれませんね。

 

学生時代は無縁だったモテ期…。独身看護師だった最初の5年間に全て使ってしまったかもしれません(笑)

 

看護師のデメリット

 

良いこともあれば大変なこともある。ということでデメリットの紹介です。

 

看護師デメリット1.責任が重い

 

やはりこれが1番のデメリットです。

(もちろんメリットでもあります)

 

クリニックだろうが、総合病院だろうが人の命を預かって仕事をしています。たった1つの医療ミスで、患者さんに重大な影響を与えてしまうこともあるのです。

 

看護師を辞めてしまう人は、この責任に耐えきれずに去ってしまう人が多いです。真面目すぎるほどプレッシャーに耐えられなくなってしまうんですね。これを改善するために、看護師2人体制を取っています。薬剤や輸血処置のダブルチェックが行われています。

 

しかし、忙しい時や時間外で看護師が1人しかいないときはダブルチェックが出来ません。長年働いてもこのプレッシャーには慣れません。そして慣れたくもありません。やはり、大変な仕事なんだと実感をしてしまいます。

 

看護師デメリット2.他の看護師がすぐに辞めてしまう

 

メリットでは転職がしやすい、と書きました。そのために、職場で嫌なことがあるとすぐに辞めてしまいます。そうすると残った看護師は大変です。

 

辞める理由は大きいものから小さいものまで。

人間関係が悪い、給与が少ない、忙しい。あっさりとした理由で辞めていきます。

 

すぐに新しい看護師は決まるのですが、慣れるまでは誰かがつきっきりで教えなければなりません。そのため、他の仕事が忙しくなってしまうことがあります。

 

「せっかく教えたのに…」

と思ったことは一度や二度ではありません。私もすぐ辞めたことがあるのであまり強く言えませんが…。

 

看護師デメリット3.体力的にきつい

 

看護師は力仕事とも言われています。受診患者は具合が悪いので病院にきます、またお年寄りが多いです。そのため、身体を支えたり、車椅子やストレッチャーからベットに移乗する。その時は看護師が全てをサポートします。

 

職場に男性がいれば良いのですが、看護師はほぼ女性。か弱いことは言っていられず、無理して力を振り絞らないといけません。また、ほぼ立ち仕事です。ゆっくり休めるのは休憩時間くらいですね。

 

「看護師想像よりきついです…」

新人ナースが必ず言うセリフです。足腰が丈夫で体力がないと務まらない仕事が看護師です。

 

看護師のメリット・デメリットまとめ

看護師のメリット

  1. 収入が高い
  2. 就職(転職)がしやすい
  3. 女性に手厚い福利厚生
  4. 人の役に立つ仕事
  5. とにかくモテる

看護師のデメリット

  1. 責任が重い
  2. 他の看護師がすぐに辞める
  3. 体力的にきつい

最後に

 

これは私が看護師として働いて感じたメリット、デメリットです。

 

世間では、看護師は責任が重くて大変なイメージがあるかもしれませんが、私はメリットの方が多いと思いますよ。

 

なにより収入が高いですし、就職に困ることがありません。自分のライフスタイルに合わせた働き方ができるのは、看護師だけだと思います。看護師を目指している皆さん、是非お役に立ててくださいね。

 

この記事を書いた人
aya

看護師歴12年です。現在は子育て、夫の転勤でパート看護師やっています。クリニック、病院で合計4回転職しています。