結婚するも、独身でいるも、それは個人の勝手です。
自分で稼いで、自分にお金を使う、悠々自適に生活する。そんなライフスタイルも有りだと思っています。ただし、周りに迷惑をかけなければ・・・。
- 早く結婚する
- 結婚しないで独身
私が思うに看護師は2極化しています。早い人はすぐ結婚します。学生からの付き合いで結婚、医師を主にした医療関係者と結婚のパターンです。
一方、独身看護師もたくさんいます。
- 出会いがない
- 自分で稼げるから男性に依存しない
- 夜勤もあるので時間帯が合わない
周りからは「もてるでしょ」と言われる職種ですが、現実はそう甘くはありません。そして、女性職場であることも重なって、30代後半の独身看護師は恐怖の存在です。
これは私が人間関係に耐えかねて・・・
12年勤めた病院を辞めて転職した話です。
※注意※
もちろん!優しい方もたくさんいらっしゃいます。あくまで私が勤めていた病院、先輩看護師のことを指しています。
想像よりも過酷だった上限関係
私は約12年間、看護師として大学病院でフルタイム(夜勤あり)勤務をしていました。それまで、何度も何度も人間関係に悩み、仕事を辞めたいと思ったことは数え切れません。
経験が浅いうちは、自分の経験不足に対して先輩は指導をくれている。何でも素直に聞き入れ、落ち込み、成長していかなければならない、と言い聞かせていました。
しかし、患者さんの前で怒鳴られたり、ナースステーションで私に聞こえるように悪口を言われることもありました。新人いじめに近いと思います。
耐え難いことも多く鬱に近いような状態になっていきます。休日は何をする気力もなく、ただただ布団に横になるだけ。意味もなく涙が出て止まらなくなる、そんな時期もありすごく辛かったのを思い出します。
経験を重ねてからは、私自身のスキルも向上し看護観を得ていきます。他スタッフの意見を平等に判断できるようになっていきます。理不尽なことを言われたり押し付けられたりすると、「悪いのは私じゃなくてあなた」と思えるようになっていきます。
悲しさ、悔しさよりを感じるよりも「怒り」が勝っていくといいますか。腹が立つことが増えていきます。「怒り」と書くと悪い印象を与えるかもしれませんが、落ち込むことがない分だけ気が楽になるものです。
後輩の出来ちゃった婚に「ありえない」
働いて5年が経つ頃、独身看護師の恐怖を感じることになります…。
23歳の後輩が妊娠をきっかけに結婚をしました。いわゆる出来ちゃった婚です。働き始めて数年での妊娠、確かに少し早かったのかもしれません。順序も違ったかもしれません。
しかし、後輩は学生から付き合っていたそうです。結婚を前提とした長年の交際を経ている経緯があります。ふつうに考えたら「おめでとう」の言葉しかありません。
私にとっては後輩でもあり、仲の良い友人でもありました。妊娠、結婚に関してはもちろん祝福の気持ちしかありません。しかし、これをよく思わない同僚もいたわけです。
そこから数ヶ月が経ち、結婚式準備で問題が起きました。結婚式、二次会に招待する同僚(看護師)の人数が多かったのです。
「これでは勤務人数が確保できない!」と一部から苦情がありました。確かに人数は多かったのかもしれませんが、師長に事前相談した上で人数調整していました。
そんな事情を知ってか知らずか、一部の看護師からは祝福の声が一切ありません。
「ありえない」
「周りのこと考えてない」
「そんな日に出勤して働くのが馬鹿らしい」
結婚式の裏で陰口のオンパレード。その陰口を聞かされ、出席するため休暇を取っている私の肩身も狭く、胸が苦しかったです。
結婚式があるたびに「ふざけるな」の陰口祭り
この陰口は後輩だけがターゲットになったわけではありません。若い看護師全員が対象です。
同じような事が何度も何度もありました。結婚式があるたびに陰口は止まりません。
「呼びすぎ、ふざけるな」
「私たちが休暇希望取れないんだけど」
「幸せで良いご身分だよね」
挙式後に箱菓子を持参したことに対しても、「幸せを見せつけられてるみたいでムカつく」という始末。これはマナーなんだけど…。そんなことも理解できないのか…。持ってこなかったとしても陰口を言っていたでしょうね。
何をどうやっても祝福ムードにはならず、職場が重い雰囲気になります。そんな陰口を言うのは、30歳代後半の独身看護師たち。陰口が趣味なのか、生きがいなのか、と思うほど口が動けば陰口ばかり。
看護師は優しいと思っている方…それは幻想ですよ。実際はギスギスしたことばかり。私が結婚式をした時も、かなり周りに気を遣いました。どれだけ勤務調整をしても、結局は陰口を言われていたようですが…。
仕事も真面目にしない看護師たち
陰口は言うけど仕事はちゃんとやるのであればマシです。実際はそうではありません。
- 普段から仕事中もぺちゃくちゃと私語が多い
- 勤務時間が終了したら報告もなく突然帰宅
- 業務時間内でしか患者処置をしない
- チーム活動や病棟を向上させていくための活動は一切手を出さない
- でもお口(陰口)だけは達者
- 必要なカルテチェックもろくにやらない
あげればキリがないほど…。それだけ病棟全体がおかしかったのでしょう。私からしてみれば本当に口だけの人たちですが、トーク力だけはピカイチです。ミーティング真っ当な意見を述べるので、それがまた悔しくもあります。
妊娠を機に辞めよう!と決心をしたが…
この病院で12年間働いてきましたが、そのうち1年半は産休・育休で一旦現場から離れています。
妊娠がわかった時に思ったことは「これを機に辞めよう」ということです。陰口看護師と関わるたびに、必要以上に気を使わなければならない現状がとにかくしんどかったのです。
「余計なことは言ってはいけない」
「私が我慢したら済むこと」
「お給料を貰って働いているから耐える」
いろいろな不満が積もり積もっていました。ですが、結局は退職を選ばず、産休・育休を頂き復帰をしました。それは可愛い後輩の存在があったからです。
私はちょうど中間年齢だったため、若い看護師にとっては話しかけやすい存在(たぶん)だったようです。「来年も続けられるか自信がないです」「違う部署に行かないでくださいね」と言ってくれたため、退職をとどまったのです。
看護師は患者のことを一番に考えなければいけません。しかし、敵は中にいます。先輩看護師の機嫌が露骨に態度に出る。無視される。常に機嫌を伺いながら話しかけないといけない。かなり問題を抱えた状態でした。
主任に相談はしますが「本人に直接言えない」とのこと。それは私たちの部署が特殊だったのも原因としてあります。特殊な重症部門の病棟であるため育成に時間がかかります。そのため、むやみに部署異動ができない。必然と経験年数が長い看護師が多くなっていき、看護師一人ひとりの影響力が強まっていったのかと思います。
復帰後は患者のため、部署の向上のため、後輩のため、奔走をしましたが限界がきてしまいました。新人の頃に出ていた軽い鬱症状が出たこともあり、12年勤めた病院を辞めることにしたのです。
最後に
あれから転職をして別の病院、違う部署に勤めています。あのつらい日々から1年あまりが経ちますが、もっと早く辞めておけばとさえ思ってしまいます。
もちろん女性職場ですから、全く問題がないわけではありません。ただ、先輩が後輩を威圧する、働きにくくする、といった問題は起きていません。やはり、あの病棟自体が特別な空間だったのでしょう。はじめは熱心だった先輩看護師も、誰も止められないことでおかしくなっていったのかもしれません。