- 「仕事もないのに残業しなければいけない雰囲気」
- 「PCが当たり前の時代に手書き」
- 「お茶くみ、コピー取り」
みなさんの勤め先はこんな古い体質ではありませんよね?
私はこんなひどい会社で働いていました。大昔の話ではなく2015年の出来事です。そんな体質に耐えられなくなって転職し、今はふつうの会社で働いています。
- 「社風が古すぎてついていけない…」
- 「会社に未来を感じない…」
そんな方へ、私が体験したことを記事にしていきます。
新卒入社!工場の生産管理に勤めるも…
大学卒業後、勤めたのは工場の生産管理です。現場仕事と、事務作業が半々でした。
就活はあまり上手くいかず、もともと希望していた職種とは違っていました。しかし、初めての社会人です。
「ここで成長する」
そう強い決心を持ってのぞみました。
最初は知らないことばかり。覚えるのは大変でしたが、それも楽しい経験です。生産管理は、長年の経験と経験が必要になります。早く成長しなければいけない、そう考え日々を過ごしていました。
しかし仕事に慣れてくると、疑問に思うことが多々ありました。
意味なし〈残業〉意味なし〈土曜出勤〉
新人の私から見ても、そこまで忙しい職場ではありませんでした。定時になる頃にはしっかりとやるべき仕事は終わります。
「これで定時で帰れる」
と思っていましたが、そう上手くいきません。誰しもが帰らずダラダラと残業をしています。
「残業しない人間はダメだ」
そんな考えが根付いているのです。まるで一昔前の企業です。
何もすることがないのに仕事をしたふり。毎日2時間ムダな時間を過ごすことに嫌気がさします。もちろん残業代は1円も出ませんでした。
次に、月2回は土曜日出勤が必須となっていました。忙しい期間でもなければ、時間を持て余すことになり仕事がありません。
そのため、日々の作業をわざと遅くして、仕事を残す。
これが日常の光景となっていました。
「一生懸命やるのがバカバカしい…」
無力感に襲われていました。
コピー取りとお茶くみ
女性社員に対して大昔の扱いをしている上司が数名いました。私は男性でしたが、周りから見ても異常なほどです。
- 「お〜〜い、◯◯くん。コピー取って」
- 「▲▲くん。お茶入れて」
自分でやれよ、と思ったのは私だけではないはず。
また、中堅の女性社員に対しては「結婚できずかわいそう」といった目で見ています。
女性は寿退社すべきという概念があり、いつの時代を生きているのか不思議でしょうがありませんでした。
パソコンを使わない手書き主義
一番きつかったのが手書き主義です。
パソコンが当たり前の時代にも関わらず、ほとんど使う機会がありませんでした。
在庫管理、予定表、マニュアル…あらゆる面で手書きでした。社長、部長がこのやり方に固執しているため、現場が声をあげてもムダでした。
「いざ退職した時、私は他でやっていけるのだろうか…」
とてつもない不安に襲われました。
これが古い体質、時代遅れの企業実態です。
昔基質の社風が嫌!転職活動開始
「こんな会社嫌だ…」
新卒入社してから、ずっとモヤモヤしながら働いていました。
しかし、同部署の先輩が転職したことがきっかけで、自分もという気になりました。転職するなら「第二新卒」のうちにというのも大きかったです。
どんな転職活動をしたのか?
転職活動は在籍中にすべてを行いました。まずは転職サイトに登録。空いた時間に興味のある仕事をチェックしていました。
- 正社員採用
- 紹介予定派遣
- 契約社員等
1つの枠にとらわれず、幅広くエントリーを行いました。
担当者がつく転職エージェントにも登録をしました。やはり親身になって話を聞いてくれるのが大きかったです。
自分のやりたいことを理解してくれ、それに合う仕事の紹介をしてくれました。なによりも転職の不安が和らいだのが大きかったです。
サイト登録から面接を始めるまでに4ヶ月かかりました。仕事を続けながらだったため、時間が自由でない点が悩みでした。
出勤日と面接が重なった時には、有給を使ってやりくりしていました。
面接は7社受けて、そのうちの1つに再就職が決まりました。転職活動を始めてから決まるまで9ヶ月かかりました。
在籍中の活動はやはり時間がかかるのがネックですね。慎重な性格なのでこれで良かったと思います。
転職する時の感情は?
転職の不安はありました。ですが、当時は24歳。若いので何とかなるだろうという気持ちは強かったです。
そして、仕事を続けながらの活動だったため、早く決めなきゃと焦る必要がなかったのが良かったです。
古い体質の会社から転職してどうだったか?
新しい職場が決まった時はやはり不安はありました。
パソコンを使った仕事もほとんど経験しておらず、自分がやっていけるのだろうか自信がありませんでした。
前職の職場は嫌な面も多かったのですが、ギスギスした感じがなく、緩い仕事だったことも関係しています。結果としてはその逆になりました。不安もなくやりがいを感じて働くことができています。
現在はアウトソーシング会社の経理として働いています。立場は契約社員です。
「社員になったのにもったいない…」と両親からは言われましたが、一つも後悔していません。古い会社で社員として働くよりも、一般的な会社で契約社員として働くほうが何倍も勉強になります。
職種も業種も全く違うし学ぶことばかり。覚えることはたくさんありますが、周りは良い人ばかりで救われています。
転職してみて思うことは…決断は早いほうが良いということです。職種が同じでも、会社のシステムはそれぞれ違います。新しい環境でスタートするのは気力が必要だからです。
転職したことでまた新たな問題も出てきましたが、もう少しこの環境を利用して成長していきたいと考えています。
メッセージ
「新卒入社したところで3年はやるべき」
以前はそれが正しいとされてきました。
最近ではそういった意見も少なくなり、第二新卒の内に転職したほうが良いという論調になってきています。
転職して契約社員になったことが正解かどうかわかりません。ですが、前職にはなかったやりがいを感じて仕事を続けられているし、今は正社員への打診も受けています。
もし、昔基質の会社に入社して困っている…
そんな方は手遅れにならないうちに転職をオススメします。多少の無茶は若いうちにしかできないと思います。後悔のないよう、頑張ってください。