横暴な上司のいじめがひどすぎる!新人がターゲットになる魔のループ。我慢が限界を超えて仕事辞めました!

上司トラブル

残念なことに現実には「いじめ問題」が存在しています。小学校、中学校と、自分が被害に合わなくとも一度は目撃したことがあると思います。

 

学生時代で終わる…と思っていましたが、社会人になっても同じようなことがあります。パワハラに姿を変えて…。

 

今回の記事は「横暴な上司によるいじめ」について、私が経験したことを記事にしていきます。正しくは、被害者は私ではなくて周りの新人さんです。結果としては、私も間接的に追い詰められていくのですが…。

 

これだけは守って!先生には絶対に逆らわないでね

私は以前、大学病院の医療事務をしていました。色々な科が集まった検査専門の病院です。何年も前のことなのに、勤務初日に言われたことを今でも忘れません。

 

私
先輩

色々教える前に先にこれだけは守って。何があっても先生が優先だから。初めは「はい」「いいえ」しか言わないで。あと余計な事は言わないでね。

 

まるで運動部に入る時に言われそうな内容でした。その話を聞いてから初めて院長に挨拶。一通り自己紹介をすませた後に、院長から私の横にいる先輩にこう告げました。

 

上司
上司

ねー〇〇(先輩のこと)、新人も入ったからさ。この前採用したあの子不採用にしておいて。見た目も気に食わないし、いらないわ。

 

私

………(見た目が気にくわない、いらないだなんて)

 

あまりにひどい言動にびっくりします。第一印象は最悪、とても威圧感がある院長だなしか思いません。この時点で正直続かないだろうなと不安に思います。

 

先輩は顔色一つ変えずに指示を聞いています。答えは「はい」とだけで、口答えは一切しません。この病院での過ごし方を私に見せるかのように。

 

患者の前でも罵声!気分屋の院長

入社していろいろ仕事を教わります。内容も過酷でないし、やりがいが凄くありました。周りのスタッフは本当にいい人達ばかりです。

 

院長を除いては…。院長は気にくわない人がいればチクチク嫌味を言い続けます。そして頭にくると周りが全く見えなくなります。そのため、院内は常に緊張感であふれています。

 

上司
上司

なんでこんな事ができないんだ!!!今まで何をしてきたんだ。もうやらなくていい。下がってろ!!!

 

患者の前でわざと言います。院内は怒鳴り声が聞こえ、患者から「先生すごい怒ってるね、大丈夫?」と反対に心配されることもあります。酷い時にはモノを蹴ったり、机を叩いたり、怒鳴りつけたりします。

 

患者からは「先生が怖くて直接聞けない…」と事務員に薬や検査について質問してきます。なんのための医者なのか分かりませんね。

 

地雷をふまないことが生き残る道

この病院は余計なことを言ってはいけません。意見すること、現場の声をあげること、一般的な職場で求められることをしてはいけません。地雷をふまないことが生き残る道です。

 

上司
上司

最終的には決めるのは私!余計な口出しをするな!勝手に色々考えるな!

 

スタッフが良かれと思い、院長に提案した結果がこれでした。雑談していても怒りの導火線がどこにあるか分かりません。自分からは余計な話題は喋らないのが基本です。

 

出勤初日に先輩から言われたことが、だんだんと分かっていきました。とりあえず院長の指示に従っていればいいのです。私は幸いにも気に入られていた方です。理不尽な事で怒られることは少なく、働き始めて一年が経過していました。

 

指導係になって嫌な日々が始まってしまった

私を教えてくれた先輩が退職する事になりました。その結果、わずか1年で新人指導係に抜擢されてしまいました。そこから嫌な日々が始まったのです…。

 

初めて教える方は「ぽっちゃり体型の女性」でした。院長は私だけを呼び出してこう言いました。

 

上司
上司

あの子やっぱり太っているね…(笑)

面接の時はそうは思わなかったんだけどさ。で、どう?やっぱ仕事できないだろ?

 

まだ教えて一日もたっていない新人を否定してきたのです。やっぱ仕事できないだろ…も意味が分かりません。容姿に関してもそうです。院長が直接面接してるのに…。

 

見た目が気に入らなかったのか、院長の新人いじめが始まります。毎日悪い所を探しては本人にチクチク悪口を言います。

 

〜2日目〜

上司
上司

あなたは余計な動きが多い。敬語の使い方がおかしい。メモを取ってるだけで何もできてない。

〜3日目〜

上司
上司

その体型どうにかならない?患者さんの前なんか恥ずかしくて出せない。せめて仕事覚えて。後1週間でコレとコレね。

 

1週間で覚えきれない量の仕事を要求していました。他にも沢山の嫌味をチクチク言ったり、陰口を私に言ってきました。本人を直接呼んで2人で話をしている事もありました。

 

私は直接被害を受けたわけでもありません。ですが、その言動を聞いた時、新人さんが悲しい表情をした時、陰口を聞いた時、本当につらい気持ちになりました。何もしてあげられない悔しさもありました。

 

「もう出勤したくない」そんな気持ちでいたのを思い出します。

 

頑張り屋?そんなの関係ない!新人が潰される

院長は人をなんとなく好き、嫌いで判断します。そこに判断基準は無く、気分で決めていると言っていいかもしれません。仕事をどれだけ頑張ろうが関係ありません。

 

私が教えていた新人はとにかく真面目。休憩時間も惜しまずにノートを取っていました。分からない事があればすぐに聞いてきて、覚えも凄く早かったんです。他スタッフもみんな彼女の事を認めていました。

 

上司
上司

あいつは仕事できないでしょう?あの子にはこの仕事無理だから。1週間後に答え出すからね。

認めないのは院長だけです。1週間後、彼女は泣いて辞めていきました。

 

新人が辞める魔のループ

院長のひどい所は自分からクビを切らないところ。クビにする事で自分が悪くなる。そのため、チクチク嫌味を言って新人が働きたくない、この仕事向いてない、と思う環境に仕向けていくのです。

 

一日で人を判断し気に食わなければ、辞めるように持っていきます。新人が来てもこの繰り返し、最速で午前中だけで辞めた方もいました。私が一年で教えた新人は12人です。そして誰一人残っていません。教えても教えてもまた辞めていく。どうせすぐに辞めさせるんでしょ、と教える気にもなりません。

 

新人が辞めていく魔のループから抜けられないのです。どれだけ入社しようが人員は増えず、仕事の負担は減りません。院長は見て見ぬふり。

 

なによりも、新人がひどいことを言われるのがとにかく嫌でした。自分が言われた方がマシだと思うことも。仕事帰りに泣いたこともあります。何人新人が傷つき泣いているのを見てきたか。そして怖くて何も言えない自分も嫌。

 

夫に相談、そして退職へ

この頃は、仕事に行くのが嫌で嫌で仕方がありませんでした。また何を言われるんだろうと毎日ビクビク。ストレスで生理が遅れる月もありました。

 

現状に耐えきれず、主人に相談を何度をしました。「辞めたいのなら辞めたらいい」「そこまで嫌な思いをして働く必要がない」と言ってくれました。この一言で退職を決意しました。

 

最後に

 

夫はこうも続けました。「お前は何も言わないから院長は一生分からない、そして変わらない」とのこと。自分の意見を通せるタイプの夫には、我慢している私のことが理解できないそうです。

 

確かに言っていることは正論です。それでも現実として私のように怖くて何も言えない人、そういう状況はあると思います。

 

  • そんな状況でも続けるのか?
  • それとも辞めるのか?

たくさん悩むと思います。私は辞めることにしましたが、その決断で本当に良かったです。あの時のストレスはなくなりました。ですが、仕事から離れた今も、新人がいじめられているかと思うと悲しい気持ちになります。

 

いじめは受けている方も、周りもつらいものです。そんな被害者、職場が一つでも減ることを切に願っています。