短大を卒業し、ご縁のあった保育園で6年保育士として働いていました。低賃金、長時間勤務と色々言われている仕事ですが、それにも代えがたいやりがいがありました。子供好きにとって楽しい仕事です。
そんな楽しかった保育士の仕事を辞めたのは「上司からのいじめ」です。ひがみからターゲットにされ、不当な圧力を受けました。
連日パワハラというワードを耳にします。同じような被害にあっている方はたくさんいると思います。同じような悩みを持つ方へ、私の体験談を記事にしていきます。
問題上司に気を使う日々
入社して数年経験を積むと「担任」となります。1クラスを任されるということです。その上司にあたるのが主任で、担任のまとめ役となります。
私が勤めた保育園には問題上司がおりました。立場は主任です。1年目は何から何までわからず必死。ですが、すぐに分かったことは雰囲気の悪さです。みんなビクビクして働いているのを感じ取りました。担任は立場上逆らえず、主任に対して機嫌取り。

は?なにそれ?
主任の人物像
- 気分屋
- 誰かが失敗をすると犯人探しで追い詰める
- 陰口が多い
- 上司にはぺこぺこ機嫌とり
- 部下には冷たく厳しい
- 誰かターゲットを見つけて集中攻撃
文字だけで、どうしようもない人物だと分かりますね…。
年長の担任になってから一変、集中攻撃のターゲット
入社してからは副担任という立場を任されました。これは誰しも通る道で、担任の先生をサポートしながら学びます。主任と関わる機会も少なく平和な2年間を過ごしました。
自分で言うのは気が引けますが、真面目な性格だったこともあり、園長先生からの評価がとても良かったです。それは年に数回ある面談でも直接聞いていましたし、評価シートも平均以上でした。
周りの先生から後で聞きましたが、主任はそれが気にくわなかったそうです。ひがみから私をターゲットにし、色々と攻撃を受けるようになります。3年目、年長の担任になってからはそれが加速します。つらい日々が始まりました。
質問しても返答なし…にも関わらず嘘の陰口
年長になると遊び、学びが多くなります。その分だけ年中行事が多くなります。とにかく分からないことだらけでした。主任に聞くのが一番と先輩から聞いていたので、その通りにしました。

…………私に聞かないで
冷たく突き放されました。何度も違う質問をしますが、毎回あしらわれます。質問することすら怖くなりました。それにも関わらず「あの人何も聞いてこないんだけど」と嘘の陰口。
わざとでしょ?意地悪な温かい言葉
保育園勤務は早番と遅番がありました。しかし、あくまで形だけで、早番だからといって定時に帰ることは出来ません。後で主任に何を言われるか分かりませんので、誰も帰ろうとしません。
とある日、早番定時が終わった後に、子供たちの汚れたズボンを洗濯機にかけていました。その時、主任が勢いよく走ってきます。

早番でしょ?あがっていいよ!
一見すると温かい言葉です。ですが、そんなことは言われたことは始めてです。そして、そんなことを言う人物ではありません。他の早番保育士には声をかけず私だけ。明らかに意地悪だと分かりました。
「いえ、大丈夫です。この作業をやります」と返すと…

いいから早く上がれ!私がいいって言っているんだから!!!
と勢いよく言葉が返ってきたのです。その時、私含めて他の職員が3人いたのですがみんな唖然。私だけ帰されることになりました。後々になって「あいつ一人だけ帰ったんだけど」と陰口を言っていたようです。本当に悲しい思いをした出来事でした。
台本を完全ダメ出し!
10月に発表会(劇)がありました。台本は用意されているわけではなく、各保育士が用意しなければいけません。忙しい毎日を送る中、自宅でなんとか作り上げた台本です。主任にも内容確認、「やってみればいい」との返答。
あまりにそっけない態度でしたが、それにも慣れてきたところ。ひとまず許可が出たので練習に入りました。とある日、劇練習の途中で主任が部屋に入ってきました。

台詞か少ない!!!道具の配置が悪い!!!!あれが悪いこれが悪い…(何十個も)
主任のダメ出しは10分もかかりました。私が一生懸命考えた台本の全てを否定です。聞いてもしっかり助言してくれなかったにも関わらず…。園児の前でダメ出しをされ続きました。
我慢が限界を超えて、子供たちの前で泣いてしまいました。その後、同僚(先輩)に相談し泣きながら台本をやり直しました。発表会が無事終わった後、褒められるどころか一言もありませんでした。私以外の他職員を褒めてはいましたが…。
そんなつらい日々を乗り越えて卒園まで。私にとっては記念すべき初担任、楽しかったこともありますが、それよりも辛かった日々でした。この1年で5キロも体重が落ちていました。
悪夢の保護者参観
年長が無事終わり、クラスが変わり少し平和になったなと思っていた矢先のこと。保護者参加型の保育参観があり、一緒に食事する時間がありました。
1歳児クラスということもあり、まだキレイに食事は出来ません。掃除が素早くできるように新聞紙も敷くのが通常でした。「保護者参観だからといって特別はダメ、普段やっていることを見せないと」と思い、いつも通り新聞紙を敷いて食事風景を見せました。
保護者参観が終わった後、悪夢が待っていました。

今日、このクラスで保育参観中に新聞紙を敷いた先生がいました。自分の子どもがやられているのを保護者が見て、みんなはどう思いますか?私なら嫌ですね。
指摘されているのは明らかに私です。ですが、通常の姿を見せただけです。「もし問題があるなら普段からやるべきでない」と思いましたが、もちろん口答え出来ません。説教は続き、私が悪者に。主任にはみんな逆らえず黙って下を向いているだけ。そんな光景を見渡し「みんな敵に見える」「怖い」
「このような失敗をしてしまい、すみませんでした」と謝罪。この雰囲気の圧力に耐えられず涙が…

何で泣くの!?私が泣かせたみたいじゃない!いじめられたと思ってる?どうもすみませんでした!
扉をバーンと勢いよく締めて出ていきました。説教ではなく、私にはいじめとしか思えません。その後、主任の元へ私から謝りに行くことに。相変わらず素っ気ない態度でした。
最後に
他にも小さな出来事が積み重なった結果、耐えられなくなりました。6年間も続けれたのは純粋な子どもたちがいたこと。そして周りの先生達が励ましてくれたからです。それがなければ、とっくの昔に鬱になっていたかもしれません。
同じような悩みを持つ方へ。私は幸い心の病気になる前に辞めましたが、一度なると治るまでに時間がかかると言われています。無理だけはしないでください。