看護師を辞める!3回転職して高校の養護教諭、大学の保健室看護師になった体験談です。

転職体験(看護師)

はじめまして。私は、大学の保健室に勤務している看護師です。2018年4月から勤務したばかりなので、勉強の日々ですが楽しく頑張っています。

 

簡単にですが私の経歴です。看護師からスタートして、養護教諭、看護師に戻る、大学保健室と3回転職をしております。

病棟看護師

→養護教諭

→看護師(戻った)

→大学保健室の看護師

 

 

看護師以外の転職を考えています…。

といった方へ向けて、私の体験談を記事にしていきます。お付き合い頂けると幸いです。

 

大学病院、外科病棟で5年勤務するも…「なんか違う」

看護専門学校を卒業、東京の大学病院へ就職しました。大学病院だったこともあり、毎日が戦場。午前も、午後も座ることなく、ずっと動き回っている状態です。手術予定の患者様が多いと12件。部屋持ちをして、手術出しをし、手術後の患者様の看護をしてと、日々業務に追われていました。

 

あまりの激務でしたが、あっという間に5年が過ぎます。仕事も慣れてきたところで、次のキャリアアップについて考える時期が来ます。5年を区切りとして様々なことを考えました。

 

私のやりたいことってなんだろう…。思い出した!!私は養護教諭になりたいと思っていた!!

 

元々、看護師を目指したきっかけを思い出します。お世話になった養護教諭の先生。その先生は、看護師を経験されてから、養護教諭になった方でした。私にとって保健室の先生はとても大好きで、何度も助けてもらいました。ですので、私もそういう道に進みたいと思っていたのです。学校生活、そして忙しい毎日。その思いをすっかり忘れていたのです。

 

辞めて勉強するのは今しかない!!

不安を抱えながらも、看護師を退職しました。

 

試験勉強、試験、大学入学

今さらになりますが…養護教諭とは「保健室の先生」です。この職種につくには当然資格が必要となります。

 

養護教諭になるには?

  • 看護師資格を取得する
  • 養護教諭の一種免許を取得する

 

この工程が必要となります。一般的な看護学校に通っている場合、在学中に両方取得が出来るかと思います。私の場合は、看護専門学校だったため、看護師資格しか持っていません。

 

そのため、養護教諭専門課程の大学に入らなければいけません。退職から半年…試験勉強をしました。こんなに勉強したのは国試勉強以来です。また、社会人5年も続けていると、勉強感が鈍っていたので大変でした。でも、モチベーションはバッチリ!目標を叶えることだけに意識しました。

 

そのかいもあって、入学試験に見事合格!通う期間は1年、看護師からは最短ルートです。看護学校は覚えるための勉強でしたが、養護学校は本当にためになるものばかり。看護基礎と経験があるからか、つじつまが合うように吸収できました。同じ、学科の学生とも年齢を超えて仲良くなり、素晴らしい時間に。

 

在学中に、地元高校の養護助教諭の内定をもらっていました。講師という形で新しい道へ進み始めました。ちなみに、在学中は看護師アルバイトで生活費を稼いでいました。看護師資格を持っている方にはオススメします。

※助教諭…正職とは違い教員試験に合格しなくても就くことが出来る

 

学校と病院の職場は雰囲気が違う!

病院、学校では雰囲気がぜんぜん違います。病院で看護師として勤務してきただけで、社会のルールやマナーは知りませんでした。電話対応マナー、文書作成、正しい言葉遣い、言い回し、学校では多くのことを学びました。一つのイベントを行うのにも一苦労。書類作成し、承認をもらう。公的文書とし、さらに訂正。

 

なれない経験でしたが…世界観が広がりました。

 

また、養護教諭の仕事は看護師と全く異なります。看護知識はあるに越したことはないですが、処置は家庭の医学程度。それ以上のことはせず、あくまで救急処置のみです。

 

それ以外の仕事もたくさんあります。

  • 生徒、職員の健康診断
  • 保健管理、教育、健康相談
  • 保健室経営
  • 保健組織活動

 

近年では「心の保健活動」が重要視されています。健康相談活動と呼ばれるものですが、児童生徒の相談、保健室登校、いじめに対する対応などです。ここはマニュアルが無く非常に難しい業務となります。

 

養護教諭は一人だけしかいません。自分で判断し、行動しなければならないので、怖い部分もあります。教員との連携も重要となるので、初めはどこまで相談して、どう報告すべきか迷いました。ですが、児童生徒が元気に登校してくれる姿を見るだけで、自分の苦労なんてなかったようなものだと過ごせるようになりました。

 

看護師へ出戻り

夢だった養護教諭になったのですが、理由があって看護師へ出戻りすることに。きっかけは結婚です。いずれ子供が欲しいし、産休育休もとりたいと考えます。

 

私が就いているのは養護助教諭です。この立場では、育休が取れず更新されない可能性が高いです。正職員になるために、教員採用試験で合格しなければいけません。ただ、それが非常に難関です。倍率が10倍近く狭き門、合格できませんでした。

 

結婚、子育てを考えると、安定した看護師へ戻るのが最善だろうと考えました。

 

辞めたくなかったけど…現実を考えて渋々…

 

 

子育てが一段落!そして大学保健室へ転職!

 

病院看護師へ復職後、数年で妊娠、出産と経験しました。そして、子育ても一段落。そんな時、大学保健室看護師の求人を見つけました。

 

私大の保健室なので、医務室のようなイメージです。私が目指した「養護教諭」とは仕事内容が違うかもしれません。しかし、これからの時代は保健室に求められることが大きく変わっていくはず。理想とは違うかもしれなけど…保健室で働きたい!大学保健室看護師へ応募して見事合格。私にとって3回目の転職、目標だった保健室へ戻ってきました。

 

大学の保健室勤務はどう?

勤務して数ヶ月が経ちました。大学保健室となると想像がつきにくいかもしれませんが、高校と変わりません。

 

ただ、私の勤務しているのは私大ということもあり、国公立とは異なると思います。国公立の保健管理センターでは、医師が常勤しているため、診療補助が仕事内容に加わってくると思います。また、国公立は学生課も充実しているため、相談業務は保健室の仕事ではありません。相談活動などは表立って行っていないと思います。

 

しかし、私大は予算の関係もあり、ほとんどが保健室業務です。仕事分担が煩雑になっている高校の保健室と変わりません。仕事は大変ですけど、私にとっては理想的な職場でした。生徒の心により添える、私が高校の時にお世話になった養護教諭と同じことが出来ているのです。

 

対象が大学生になったからと言って変わりません。

  • 「なんとか単位が取れました!」と報告にきてくれた
  • 健康診断した学生が「早めに病院に行ってよかった!と言ってくれた
  • 他愛もない会話を友達感覚で話してくれる

 

ちょっとしたことが幸せとなっています。まだ勤務して数ヶ月、まだ分からないこともあります。それでも続けていきたいと思っています。

 

最後に

 

看護師から養護教諭、大学看護師とさまざま経験してきました。どれも大切な経験で、転職に後悔したことはありません。たくさん迷って、考えて、不安につぶされそうになったこともありますが、それでも、今の自分に満足しています。迷っている方、新しい道への大きなチャンスです。小さな一歩を大きな一歩として踏み出してください。

 

この記事を書いた人
mimi

はじめまして!現在は大学保健室で看護師をやっています。看護師、養護教諭1種資格を持っています。現在は1歳半の娘を抱えて育児にも奮闘中です♪