出産子育てをきっかけに〈非常勤看護師〉に転職しました!給与、仕事内容、働き方など、体験して分かった点をまとめます。

転職体験(看護師)

「結婚や出産で常勤で働くのが難しい…」と看護師が共通で抱える悩みです。いずれ悩むことを考えると、独身者にとっても他人事ではないでしょう。

 

私は10年ほど病棟勤務を行ってきましたが、出産を気に働き方を変えなければいけませんでした。主人も夜勤を伴う職種であるため、保育園の送迎が私しかできません。看護師として夜勤ができなくなりました。

 

「常勤で働く=夜勤ができること」を挙げている病院がほとんどです。そのため、私は「非常勤看護師」に転職することになります。それから1年が経過しました。

 

非常勤へ変更する看護師の方ヘ、少しでも参考になればと私の体験談を載せようと思います。この記事では 「働き方を変えて分かった!非常勤看護師ってどうなの?」について記事にしていきます。

 

なぜ非常勤看護師を選んだのか?

  • クリニック
  • 検診センター
  • 献血センター 等

夜勤がない仕事はいくつかありますが、私が選んだのは非常勤看護師でした。新卒で入社してから産休に入るまで10年間、ずっと病棟勤務をしていました。

 

そんな私が非常勤を希望した理由は二つあります。まずは病棟以外の分野を経験してみたかったこと。病棟勤務は二交代制であり、夜勤を伴うことが必須条件でした。外来勤務は夜勤がなく、非常勤で働くには希望に沿った働き方といえます。そして、病棟以外の外来システムにも興味があり、病院がどのように回るか知る良い機会になると感じました。

 

次に時間の融通が効くこと。私が勤める病院では細かく勤務時間が分類されています。「午前勤務のみ」や「土日休み」など曜日希望まで決めることができます。子育てとの両立に不安があり、子どもが小さいうちは家庭に重きを置きたいと考えていたため好都合でした。

 

非常勤看護師の仕事内容/給料は?

病院や診療科によって業務内容は大きく変わりますが、外来業務は診察の介助、処置、検査回りの説明、手術の案内です。仕事内容は常勤と大幅に変わるものではありません。医療職ということもあり、非常勤だから仕事の責任が軽くなるわけではありません。

 

病院勤務特有の委員会 、係活動、院内研修への参加義務もあります。新人が入ってきたらその教育を担当することもあります。

 

給与について

非常勤看護師の給与

※私の事例

時給 1700円

週4日勤務

年収 260万

 

非常勤看護師の給与水準は高い傾向がありますし、母親が働くに最適な条件が整っています。

 

  • 仕事の融通が効く
  • 定時で帰れる
  • 保育園の送迎にも余裕がある

今のところ不満はありません。常勤と比較して給与は半分くらいになりましたが、子育ての両立がしやすい環境になっています。

 

非常勤看護師の残業はどう?

残業はあって 1日15分程度しかありません。病棟勤務していた頃は、毎日2時間ほどサービス残業がありましたので、大幅に減ったことになります。「非常勤は時給が出ないから残業しなくて良いよ」と気を使ってくれます。常勤看護師が協力して帰らさせてあげようという雰囲気を作ってくれます。

 

どうしても人手が足りない場合は、「しっかり残業代つけてね」 と配慮してくれます。働きやすい雰囲気を作ってくれることに、いつも感謝しています。こればかりはその職場の人間関係や上司の考えにもよるかと思いますが、常勤とは扱いが違うのはどこも同じだと思います。

 

休日はどう?

子供の病気で急な休みが必要になる時、言い出しやすくなりました。常勤看護師ですと自分が休んだ分は、勤務交代で調整したり、そもそも言い出しにくい雰囲気がありました。非常勤の場合、それを前提に雇ってもらっているため嫌な顔をされることはありません。

 

休みは週3日(土日休み+平日1日)頂いています。土日は保育園に預けれないため、平日は銀行などの用事をすますため頂いています。柔軟な働き方ができるのが、非常勤の良い点になります。

 

看護師の自由な働き方について

非常勤看護師で働くことを決める前、「自由に働ける方法はないか?」といろいろな可能性を探してみました。ネットで調べたり、友人に話を聞いた結果、意外と選択肢はあることが分かりました。パートやアルバイトとして、または派遣で働くというスタイルもありかと思います。

 

せっかくの看護師免許ですから色々な働き方を楽しむことだってできるのです。 私が実際に経験した、あるいは友人から紹介された働き方をまとめました。

 

1.デイサービスで働く

 

朝、利用者のバイタルチェックをし、入浴の可否判断をし、入浴後に必要な処置をするのが主な仕事です。そのあと、看護記録を必要時記入し午後はレクリエーションに参加します。

 

その際、体調不良の利用者がいたらその対応を行います。基本的にデイサービスを利用する方は健康な方のため、医療的処置はほとんどないことが多いと思います。

 

2.夜勤専属で働く

 

夜勤専従の看護師としての働き方になります。子供がいると出来ない仕事にはなりますが、独身なら全然有りだと思います。結婚前はとにかくお給料をアップさせたい一心でしたので、一回単価の給料のよい働き方を考えていました。

 

友人が実際に夜勤専属で働いていましたが、収入はバツグンに良いそうです。夜勤一回につき3万5千円、これを月8 回入るだけで28万円、生活費は軽く稼げてしまいます。

 

体の負担は大きいので長年働くのは難しいかもしれませんが、一定期間であれば良い仕事といえますね。慣れたところですと患者さんの状態なども分かり、働きやすいかと思います。

 

3.イベントナースとして働く

 

派遣会社を通してイベントナースの仕事をしたことがあります。某有名アーティストのコンサート救護室でした。仕事とはいえアーティストのコンサート鑑賞が出来たことがメリットだったと思います。

 

実際、救護室を利用した方は軽い貧血、軽度の傷で3人だけでした。マニュアルも常備してあり安心して働くことが出来ます。また、看護師一人で対応出来ないこと、命に関わる事態が起きた場合は救急要請を行います。

 

4.健康診断の介助ナースとして働く

 

こちらも何回かバイト経験があります。血圧測定係や、採血係など担当を任され、半日~1日勤務します。場合によっては記録係になることもあるそうです。現場設営、片付けも含まれますので少々疲れた印象があります。

 

最後に

 

私が働いている非常勤看護師について。そして、その他経験した自由な働き方について記事にしました。看護師が必要な現場はどこも人手不足だそうです。

 

常勤で働くことにこだわらずに、その時その時のライフスタイルに合わせて仕事を選ぶのが良いと感じます。同じような境遇の方に、参考になると嬉しいです。

 

 

この記事を書いた人
kangosi
kangosi

看護師歴12年、急性期病院、病棟、外来、療養病棟、夜勤専従、災害医療ボランティア経験があります。現在は育児中のため施設看護師(非常勤)をしています。他にも食育アドバイザーの資格を持っています。