忙しく仕事する人はたくさんいます。
- 残業で夜遅くまで会社に残っている
- 休む暇もないくらい身体を動かしている
- 忙しいと言っているだけ
私は「長時間残業」「長時間拘束」に悩んできました。1日拘束は15時間くらい。食事、お風呂、寝る、これらを足せば24時間。起きていれば仕事、そんな生活を3年。
「早く家に帰らしてくれ」
それが心の声でした。
カーディーラーの仕事が激務すぎ!
僕は3年間自動車の営業をしてきました。いわゆるカーディーラーと呼ばれる職種です。
就業規則ではこのように記載されています。17:30になれば帰宅できる・・・わけもなく、本番は18:00以降から始まります。
仕事内容は点検の入庫誘致であったり、新車の販売促進。平日から外回りはあるのですが、その時間に会えるのは専業主婦か、年配の方々くらい。
これも無意味なことではないのですが、新車を買うにはご主人様の決定無しには決めることができない家庭がほとんどです。そこで、ご主人が帰宅してから接触できるのが18時以降となる訳です。
朝9時からの出勤になるので、拘束時間は15時間ほど。就業規則の時間を越えての夜間訪問が仕事のウェイトを占めます。
営業職はみなし手当なので、残業代も微々たるものです。結果を出さなくては話にならないので、毎日遅くまで走りまわっています。
カーディーラーの営業活動
カーディーラーの主な営業活動
- 店頭での待ち営業
- DM(名刺)配布
- 電話連絡
- 週末来店予約
- 自宅お伺い
1.店頭での待ち営業
来店してくださった方へ新車をすすめます。とりあえず来店した、ライバル会社の車と比較段階等、まだまだ購入意欲が低い方がほとんど。
ここでは押し売りは絶対にしません。やるべきことは2つです。お客様の情報(住所、連絡先)を知ること、今後の営業活動に繋げるためです。次に試乗をオススメすること。試乗してもらうことで体感し愛着を持ってもらいます。
「買ってくれればラッキー」というスタンスでは買ってくれませんし、上司の目も怖いところです。「この車を買います」と即決してくれると楽なんですけど…そんなお客様にはまだ出会ったことはありません。
2.DM(名刺)配布
店頭に来店してくれたお客様のご自宅へお伺いし、ポストへと投函をします。購買意欲が少なめの方へ向けたアプローチです。「忘れないでください」という意味合いが強いですね。
3.電話連絡
これも店頭にきてくれた方へ電話でアプローチします。「その後どうですか?」という連絡。電話で売ろうということではなく、週末来店予約、自宅お伺いに繋げるためです。
4.週末来店予約
車が一番売れるのは、店頭にきて、現物を見て、試乗をしてもらったお客様です。週末にはどの店頭でも、キャンペーンを開いて集客しようと心がけています。そこに来てください、という連絡となります。
電話連絡することがほとんど。押し売りにはならないので、営業活動としては気持ちは楽です。ただし、一人あたりのノルマが課せられていたのは、本当につらかったです。
5.自宅お伺い
「一番しんどい…」のがこの自宅訪問です。時間、状況関わらず訪問します。強く購買意欲を持った方向けとはなりますが、とにかくしんどかったですね。嫌な顔をされるのは日常茶飯事でした。
こんな営業活動が夕方〜夜中まで行われます。「早く家に帰りたい…」と毎日思うだけ。そして、それが叶うことはありませんでした。
友人からの誘いは減るばかり
大学生から社会人へ。大きな環境の変化にともなってストレスが増えます。5月病という言葉があるくらい、多くの若者が経験するものです。私も当時は20代前半、たまには仕事のストレス発散をしたい訳です。学生時代の友人とお酒を飲んだり、いろいろ話をしたり。
「ごめん、今日いけなくなった…」
そうやって断るのは何度あったでしょうか、仕事終わりは11時〜午前0時。友人たちと時間が合うはずもなく、どんどん機会が減っていきます。1年も経つと誘ってくれる友人はいなくなりました。仕事があることは恵まれていると思うべきですが、早く帰宅する友人と比べると、仕事への感謝の気持ちは湧いてきません。
それは仕事終わりだけのことではありません。休日に誘われてもいけないことも多々。「お前、今月その成績で休むのか?」新車が売れないとかかる上司からのプレッシャー。貴重なお休みは泡となって消えていきます。
転職した今では、休日も友人たちと過ごして楽しい週末ライフを送っています。
ストレスで10円ハゲ!さらに交通事故!
この仕事を始めて3年が経ちました。相変わらず時間的な拘束は長いまま。
- 円形脱毛症(10円ハゲ)
- 髪の毛が薄くなった
- うつ病に近い症状
ストレスで様々な弊害が出てきました。病院には行きませんでしたが、周りには「うつ病かも」と裏で言われていたようです。仕事をしていても身が入らず、常に上の空。
ある日、社用車を運転しているとボーっとして交差点を赤信号のまま渡ってしまっていたのです。右折車がいることにも気づかず。
ブレーキを踏む余裕もなく右折車とすごい勢いで衝突。その結果、お互いの車が鉄クズとなってしまいました。私は起き上がることができずに、気が付けば病院のベッドで目を覚ましました。
一命を取り留めたのが不幸中の幸いというものでした。私は骨折といくつかの内臓を負傷してしまい入院、相手の方にも大怪我を追わせてしまいました。本当に取り返しのつかないことをしたと思っています。
「もっと早く病院に言って診断してもらえば」
「手遅れになる前に辞めておけば」
今でも後悔をしています。しかし、当時は考えることができなかったのです。なにかに取り憑かれたように逃げることは出来ない感覚。ただただ呼吸をしているだけで、何も考えられなかったのです。
退職しました
入院は3か月にも及び、仕事復帰も当然できません。
「良かった、辞められる」
大怪我をして退職となったのに思ったのはこれ。もし、あの日々が続いてたと思うと、今頃どうなっていたか怖くなります。取返しがつかないようなことになってしまっては遅いのです。
仕事に拘束された毎日が続くと、自分の中でその生活が当たり前になってくると思います。ですが、それは普通のことではありません。自分が仕事から距離を置いてしか気づくことができませんでしたが、あれは普通ではなかったように思います。
このような環境の方々が多く存在していることは紛れもなく事実です。違法な程の拘束時間の長さに、人生のすべてをかけてしまっていませんか?
人生は自分だけしか選択できません。どれだけ周りからアドバイスをもらおうが、決断するのは結局のところ自分なのです。今、自分の環境が普通ではないと思う方がいれば、それは心の警鐘なのかもしれません。資本である身体が元気でいる内に、転職などの方法を考えるのも選択肢なのだと思います。
仕事復帰しました(2019/11/12追記)
この記事を書いてから1年半が経ちました。想像した以上に多くの方に読んで頂いたことにビックリしています。
当時は精神的におかしくなり、仕事復帰しようという気持ちが起きませんでした。「このまま仕事できなかったらどうしよう…」と不安を抱えながら過ごしたのを思い出します。
ですが、現在は無事に仕事復帰を果たしています。
職種は変わりました。カー販売ではなく教育関連の営業職です。営業職のため勤務時間は決して短いとは言えませんが、以前と比べたら明らかに改善されています。
職種が変わるのがとても心配でしたが、カー販売をしていた頃のスキルが活かせる部分も多かったです。1年たった今ではすっかり馴染むことが出来ています。
もし、以前の私と同じ境遇の方がいたら…
「辞める」というのも立派な選択肢だと思います。
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